早朝の関越道はアウトバーンみたい???
(2003年6月8日)


郷里が新潟県なので、関越自動車道には頻繁にお世話になっております。本日も朝もはよからクルマをぶっ飛ばして・・・失礼、快適に走行させていただきました。ま、もっともワタクシは助手席で写真を撮ったり、景色を見たりしているだけなんですけど。




ちょっと薄暗いようですが、ちゃんと晴れております。車中から撮影したせいかもしれません。
ガードレール越しに見えているのは田んぼです。ここは魚沼産コシヒカリの原産地です。すぐそこまで山が迫ってきています。米どころと聞いて、広大な田んぼが広がる風景を想像されていたかもしれませんが、魚沼地方は山に囲まれた場所です。山から流れてくるきれいな水が美味しいお米を育んでいるのです。




朝早い、といっても8時過ぎ、高速道路はこんなに空いています。真っ直ぐにどこまでもどこまで伸びていく直線の道路。走行している自動車は数えるほど。いくらでもスピードが出せそうですが、なんと制限時速は80キロです。ところどころにこんなふうな直線道路がありますが、山に近づくとカーブが連続するので、100キロというわけにはいかないようです。でも、実際に制限時速を守っているクルマは皆無です。地元の人ほど飛ばすようです。




途中で見える「まいたけ工場」。現在、スーパーであたり前に売られている「まいたけ」ですが、ひと昔前までは本当に貴重なキノコだったそうです。野心あふれる一人の男がまいたけ栽培に取り組んで、苦節10年。気温、湿度、培地などさまざまな条件を組み合わせて初めて人工的にまいたけが生産できるのだそうです。高速道路沿いに大きな工場が2ヵ所あります。自社ビルもできました。おそるべし、まいたけ工場です。




新潟県と群馬県の県境に向かって徐々に上り坂になっていきます。左端は登坂車線。写真ではわかりにくいのですが、ちょっとした勾配です。




坂道を登りきるとトンネルです。「国境のトンネルを抜けるとそこは雪国・・・」といっしょです。川端康成のトンネルは鉄道、それも新幹線ではない在来線のトンネルですが、高速道路のトンネルだって冬場は「トンネルと抜けると雪国」状態になります。
この写真は新潟県側から写しています。青く縁取られたトンネルの入り口は、あの工業デザイナー柳宗理のデザインによるものです。「トンネル入り口のデザイン」なんて仕事があるなんて想像もしなかったけれど、だれかが形を決めなくては工事もできないんだよね、きっと。




新潟県側からトンネルを抜けると、そこはもう群馬県です。山から下りていくように長い長い下り坂が続きます。水上、月夜野、沼田と徐々に下って行き、渋川伊香保の少し手前までやってくると、突然視界が大きく広がります。関東平野です。この道を夜走った友人が「暗い山道を抜けて、いきなり光の粒があふれんばかりに広がっているのを目にして思わず胸の奥底がじーんとするような感動を覚えた」というのもわかる気がします。



まあ、こんなふうにして、日曜日の午前中に田舎から帰ってくるのです。