・・・ 遅い夏休み ・・・


忙しかった時期が終わって、ようやく夏休みをとりました。気がつけばもう秋。紅葉を求めて奥日光へ行ってみました。
素晴らしいお天気で、空には雲ひとつなく、半月がひとつ所在なさげに浮かんでいるだけです。
道路は青空の下、奥日光へ向かって真っ直ぐに伸びています。

中禅寺湖のさらに上流には湯ノ湖という小さな湖があります。このあたりはかなり紅葉しています。

クルマは奥日光を抜けて、金精峠へ向かって進みます。
山の頂上付近は岩肌がむき出しになっています。栃木県から群馬県へ抜ける金精峠は標高が高いところを通るので、冬期は完全に交通止めになる場所です。

これは工事の看板を撮影したものではありません。行きがかり上、こんな構図になってしまいましたが、看板の向こうに広がる秋の田んぼをご注目ください。稲が横木にかけられて乾されています。最近では、刈り取った稲は即座に機械乾燥されて倉庫に格納されるため、目にすることが少なくなった光景です。
(群馬県中之条町付近)

群馬県と新潟県の県境には全長11キロにも及ぶ長いトンネルがあります。鉄道のトンネルは川端康成の雪国の冒頭「国境の長いトンネルを抜けると・・・」のモデルとなったものです。谷川岳の中腹を横切っています。高速道路の群馬県側の入り口には「JHとんねる館」があって、トンネル内での火事の対処法などが展示されています。そんなに面白くはないけれど、役に立つかもしれない。

で、これがトンネル内です。ストロボをつけずに写真を撮ってみました。まっすぐに見えなくなるまで続いています。
トンネルの壁にはところどころ、「あと8キロ」「あと7キロ」というように1キロごとに表示されています。実際、そういうものでもないと、どれくらいまで来たのか、わからなくなりそうです。

今回訪れた当間(あてま)高原リゾートです。
ゴルフ場がメインのリゾート施設で、周辺に林があったりして、散策もできます。でも、敷地がすごく広いので、ゴルフ場の先の方まで行かないと林にたどり着かない。ちょっと不便かも。温泉もあるので、そっちでのんびりしたいところです。

当間(あてま)高原リゾートの入り口は、秋はコスモス畑になっています。春と夏は・・・ちょっとわかりませんが。

いろんな色のコスモスが咲いていました。お天気もよくて、お花見気分です。

当間高原リゾートで一泊したあとは、棚田を見に松代町へ。上越線の越後湯沢から十日町を通って、日本海へ抜ける第三セクターの鉄道「ほくほく線」の駅があります。
駅前に鏡のように磨かれた石の記念碑がありました。写っているのは撮影中の私です。

松代町では3年に一度ずつ「大地の芸術祭 松代トリエンナーレ」が開催されます。
写真は草間彌生の「花咲ける妻有」という作品。妻有というのはこのあたり一帯をさす地名です。かなり大きな派手なオブジェであやしく不気味であります。

これはロシアのイリア&エミリヤ・カバコフの「棚田」というオブジェ。棚田そのものに、農作業に携わる人々のシルエットが浮かび上がるように置かれています。ここの田んぼは実際に田植えもするし、稲刈りもする。つまり農地として使われているところで、オブジェと生活が一体化しています。

これが棚田です。
もうすっかり稲刈りも終わって、水が張られています。来年の春まで、田んぼはひっそりとお休みするのです。12月になれば雪も降りはじめて、また違った景色になっているでしょう。
このあたりは有数の豪雪地帯なのです。

秋風になびくすすき。
山あいでは、ところどころにすすきが群生していて、白い穂が光を浴びて輝いておりました。
この写真は土手の上のすすきを下から見上げて撮ったので、青空をバックにシルエットのように写っています。

短い休みも終わって帰り道についた朝の光景。
朝もやにけむるコシヒカリの里、魚沼地方です。