9……伏見稲荷大社(2003年3月4日)

所在 京都市伏見区深草藪之内町68
URL http://inari.jp/

 ここがお稲荷さんの総本山です。鳥居の扁額などで「正一位稲荷神社」とあるのは、この伏見稲荷大社のことなんです。
 さて、たまたま仕事で京都に行く用事がありましたので、伏見稲荷大社へちょっと立ち寄ってみました。京都駅からJR奈良線に乗り換えて、東福寺駅、稲荷駅と二つ目で降ります。乗って5分くらいで到着。京阪電鉄では「伏見稲荷」駅で下車します。もし新幹線で京都に行くのでしたら、JR奈良線がお勧めです。在来線との乗換え口を出てすぐのところがもう奈良線のホーム。昼間の時間帯でも1時間に5本程度発車しています。京都が始発駅なので、電車に乗って、しかもたいてい空いていますから座って発車を待てばよいのです。京阪電鉄の場合は、京都駅には乗り入れていないので、ちょっと不便かも。


 JRの駅舎はお稲荷さんを意識して、アクセントに朱色を使っています。何といっても駅名がそのものずばりの「稲荷」ですからね。左側に「玉屋」の看板が見えてます。ここが有名な大名弁当の茶屋です。元和年間(1615〜24年)に創業したそうで、昔は稲荷詣での宿として、現在は料理屋として営業。安いほうのお弁当が3300円、高いほうの座敷で食べるお弁当が5000円だそうです。敷居が高そうな構えでありました。


 さて、駅舎の写真を撮り終わって振り返ると、もうそこは表参道。大きな赤い鳥居が目に入ります。右側の白い壁が先ほどの「玉屋」。大鳥居の奥に見えるのが桜門の前の鳥居。道はゆるい上り坂です。


 参道の脇にはこのような燈籠が立てられています。色がきれいです。


 で、2番目の鳥居の向こうに桜門が見えてきました。向かって左側の鳥居の足の先に見えているのは手水舎。


 桜門の前に眷属のお狐さまがおられます。左のお狐さまは鍵をくわえています。


 右のお狐さまは宝珠をくわえています。どちらもりりしいお顔です。


 桜門から進んでいくと外拝殿です。ひろびろとした境内に外拝殿、内拝殿、本殿が配置されています。


 内拝殿前にもお狐さまがおられます。こちらは稲穂をくわえています。尻尾の先には火がともっています。


 右のお狐さまは稲穂も玉ももっておられません。どちらもいいお顔です。姿勢もすばらしい。


 本殿を横から見たところです。流れ造りの御社です。


 さて、本殿の脇を奥へと向かいます。奥社へ向かう道にも赤い鳥居があり、お狐さまがおられます。左は巻物を、右は玉をくわえています。りりしい顔立ち、耳のたち具合がかっこいいです。


 奥宮の先へ進むと千本鳥居へ向かう道があり、連なった赤く鳥居があります。ここを通って奥へと行きます。


 いよいよ千本鳥居が見えてきました。鳥居群の前にもお狐さま。左のお狐さまは巻物を、右のお狐さまは玉を持っています。


 いよいよここから千本鳥居です。


 千本鳥居の中はこんなふう。そして千本鳥居を反対側から見るとこんなふう。奉納した年月が記されています。反対の足には奉納した人の名前が入っていました。


 千本鳥居を抜けると奥社です。奥社からさらにお山めぐりへと向かう道筋はここから入っていくのです。この日は、もう時間がないのでここで引き返しました。


 奥宮の近くでこんなお狐さまを見つけました。輪を二匹のお狐さまで支えています。


 駅へ戻るころに、観光バスで訪れる人々に出会いました。平日の昼間はそれほど参拝客は多くはないようですが、団体さんがやってくるとさすがに賑わいます。



 京都駅から乗り換えて5分、こんな近くで、静かな落ち着いたたたずまいの場所があろうとは思いもしませんでした。お稲荷探偵団でなくても一度は訪れてみたいオススメスポットです。この次は、きちんと時間をとってお山めぐりをしてみようと思います。これからの季節、伏見稲荷大社から隣駅の東福寺へ抜けるルートの桜が素晴らしいそうです。