5……郡山の稲荷神社(2003年2月3日)


所在 福島県郡山市大町1丁目(詳細不明)

 仕事で郡山に行きました。
 わがままを言って、一人早めに郡山に到着して、駅前を散策。ロータリーにあった地図を見たら、なんと「稲荷神社」の文字が目に飛び込んできました。これこそ、天が与えてくれたチャンス。行かずばなるまい。……で、行ってきましたよ。
 数日前に降った雪が、カチカチに凍り付いて道のすみに残っていて、吹く風は身を切るように冷たく、東北でも南のほうとはいえ東京とは全然寒さが違います。距離にして200キロ、新幹線に乗って1時間半くらいのところというのにずいぶん気候が違います。
 駅前の繁華街というか、ネオン街みたいなところを抜けて行くと三叉路に出ます。昔ながらの道標には「右 奥州路、左 会津街道」と書いてありました。裏通りのような道なのですが、昔はここが街道だったんですね。
 で、左の会津の方へ進んで50メートル。小さな御社が雪の中にありました。参道はきれいに雪かきされています。石の鳥居の奥に赤い鳥居。




 御社の前にも赤い鳥居があります。そして鳥居の手前にいるのが眷属のお狐様。鳥居の奥にあるのが燈籠。なんか逆のような気もしますが。




 左のお狐様。りりしいです、というよりごついです。狐らしくない面構えです。身体もなんだかボディビルでもやってるみたいな過剰な筋肉の盛り上がりが見られます。こちらは巻物をくわえてますが、気合十分って感じがしますね。




 右のお狐様です。こちらは玉をくわえてます。下あごのまわりのもみ上げみたいなひげが不思議ですね。そして、右のも左のも爪が伸びてます。




 御社の左脇には、こんな不思議なものがありました。いったいなんでしょう。小さな祠のような石の建物。中には丸い石が一つ。両脇には眷属のような、眷属だったような石が置かれています。




 鳥居越しに見上げた冬の空です。くっきりと晴れわたっております。そういえば、この日は節分でした。