4……虎ノ門金刀比羅宮(ことひらぐう)の喜代住稲荷神社(2003年1月22日)

所在 東京都港区虎ノ門1−2−7

 仕事で出かけたついでに、前から気になっていた虎ノ門の金刀比羅宮へ立ち寄ってみました。金刀比羅宮は虎の門病院のすぐ近くにあります。


 虎ノ門は昔からオフィス街だったところですが、それだけに古くなったビルの建て替えも進んでいて、金刀比羅宮はまるでビルの谷間にあるみたい。


 ここの見所はまずこの鳥居です。よーく見てください。左右の鳥居の脚のところに何かついてますよね。


 右の脚には朱雀に白虎。


 左の脚には青龍に玄武。
 これらの動物は古代中国では四方をつかさどる神とされていたそうです。神社では旗などに描かれることがあるとか。


 で、金刀比羅宮の御社の屋根です。破風のところに丸に金の紋があるのが見えますか。
 こちらの御祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)、配祀は崇徳天皇だそうです。創祀は万治3年(1660年)、丸亀藩主京極高和が讃岐金刀比羅大神を邸内に勧請したもの。こちらのお宮は江戸城の裏鬼門にあたるので、鬼門除けの神ともなっているらしい。
 さらにこちらの御宮ではさまざまな御霊験があったそうです。その一つを紹介しましょう。関東大震災の折には、方々で火の手が上がり、金刀比羅宮の周囲も炎に包まれてしまい、神社の職員の方々が防火に努めているとき、宮司さんがふと空を仰ぎ見たれば、本殿真上に一群の雲があり、雲の上には銀白美髯の老翁が大麻(おおぬさ)を手に火の粉を払っているお姿があったとか。宮司さんの隣にいた神職の方も同時にそのお姿を目にしたということです。


 さて稲荷神社は、本殿右奥の木立の間にありました。


 喜代住稲荷神社と書いてあります。由来とかはちょっとわかりませんでした。


 小さいけれど御社は比較的新しく、ガラス扉の格子の間から、お稲荷さんの紋の布が見えます。


 稲荷神社の隣には産日社と書かれた御社があります。こちらもなんなのか不明。

 金刀比羅宮のほうは「縁起の栞」というのをいただいたのですが、稲荷神社のほうは資料は特にないようです。あらためて社務所で尋ねてみようと思います。