ドラマ『白線流し 』の世界を訪ねて

星 の 広 場


ギリシャ神話

プラネタリウム館の前の広場は、「星の広場」と名づけられています。真ん中にあるオブジェを囲むように、12の星座版が円形に並んでいて、それぞれの星座版には、星座の形と星座の由来となったギリシャ神話が刻まれています。小川天文台を訪れた際には、ぜひ、ご自分の星座を探してみてください。

ちょっとした演出・・・

星座版は、おそらく、ステンレスでできているのでしょう・・・、晴れた日には青空が、星降る夜には、瞬く星が映るようにできています。ちょっとした演出ですね。だから、写真で観るよりも、ぜひ、星空が映った実物を見てみましょう。訪れたお二人の間にも、きっとすてきな想い出として残ることでしょう・・・

白線流し 第三話 「天文台の秘密」

まどか「ねえ、冬美。冬美って、おうし座だったよね。」
冬 美 「うん」
まどか「美しい
真白な雄牛の姿。フェニキアの美しい王女・・・。あたってないわ、これ」
冬 美 「・・・あっ、てんびん座」
まどか「はい」
冬 美 「人間の運命を量る天秤。正義を司る女神・・・?。ホント、あたってない。」
まどか「なによ、それはあたってるじゃない!」
慎 司 「どこが正義だよ。まどかの天秤は、損得勘定専門だろうか・・・」
まどか「なにそれ。慎ちゃん、やぎ座だったよね。」
    「あんたのやぎ座なんてね、やぎが変身しそこなって、下半身が魚の半漁ヤギよ、半漁ヤギ(笑)」
慎 司 「お前、ほんっと、可愛くないね。」
 

 

お ひ つ じ 座
お う し 座
ふ た ご 座 
黄金の毛を持つ、空飛ぶ羊の姿。テッサリア国の王子プリクソスとその妹ヘレーを継母の手元から救い出すために、ヘルメスが放ったと伝えられる雄の羊。
美しい真白な雄牛の姿。フェニキアの美しい王女エウローパに恋した大神ゼウスは、牛に化身して彼女をさらったという。一等星はアルディバラニ。有名なすばる星も輝く。
兄カストルと弟ポルックスの仲の良い双子の姿。ある時、戦いで兄を失ったポルックスは、不死身の我が身の運命を嘆き、父親の大神ゼウスに訴えて、共に星座になったという。
     
か に 座
し し 座
お と め 座
アミモーネの沼に棲む化け蟹の姿。ヘラクレスの第二の冒険、怪物ヒドラ退治のとき、ヒドラに味方したのがこの化け蟹。しかし、ヘラクレスの大きな足で、あっけなく踏みつぶされてしまったという。
ネメアの森に住む人喰いライオンの姿。エウリステウスは、ヘラクレスに命じて十二の冒険を課した。その第一番目に退治されたのが、この化け獅子であったという。一等星はレグルス。

農業の女神デーメーテールの姿。ペルセフォーネーは、地獄の王プルートーの妃とさせられた。それを悲しんだ女神は、半年毎に姿を隠し、冬の季節が訪れるという。一等星はスピカ。和名は真珠星。

     
て ん び ん 座
さ そ り 座
い て 座

人間の運命を量る天秤。正義を司る女神アストレイアは、この天秤を使い、人間の生命や、その善悪の重さを量り比べたという。

オリオンをつけ狙うサソリの姿。自分ほど強い者はいないと自慢するオリオンに、女神ヘーラは罰としてサソリを遣わし、彼を殺させたという。一等星は真っ赤に光るアンターレス。
半人半馬のケンタウルス族の一人、ケイローンの姿。音楽の神アポロンと月の女神アルテーミスから、医術、音楽、予言などの力を授けられたという。有名な南斗六星はこの星座の右腕に当る。
     
や ぎ 座
み ず が め 座
う お 座
牧場の神パーンの化身した姿。神々の酒宴の席、怪物テュフォーンが突然現れて、パーンもヤギに変身したが、誤って下半身は魚という滑稽な姿となったのだった。
トロヤ国の王子ガニメーテスが酒壷をもつ姿。美少年の彼は、ある時、鷲に化身した大神ゼウスにさらわれ、オリンポス山で神々に酒を注ぐ役にさせたれたという。
愛と美の女神アフロシーディーテーとその子エロスの姿。神々の酒宴の折、川辺を散歩していると、突然、テュフォーンという怪物が現われて、驚いた二人は川へ飛び込み、魚に変身したという。
     

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