在宅療養支援診療所 在宅ブログ 在宅エリアマップ

在宅でご家族を看取られた体験談
●自宅で最後まで看取りたい

 オランダ、アメリカでは自宅で人生の最後を終えられる方が、全死亡の31%であり、日本では13.9%であるという統計があります。
 誰しも、病院のベッドよりも、自宅のお布団のほうが快適であり、食事のことや、家族のことを考えると、家で最後まで療養をしたいと思っています。
 しかしながら皆さんの多くは、それは理想で、現実的には、そんなものに対応する医師もいなければ、看護体制なども少なくて、しかも可能であっても相当な費用がかかると思われています

そんな誤解を解消したい

●生きる力を引き出す在宅医療

 ある癌末期の患者さんは、入院中に、あと1ヶ月だといわれて、家族と話し合った結果、自宅にもどることにしました。
 自宅では、家族のみなさんにかこまれて楽しくて、思わず食事がすすみ、気分もよくなり、楽しい毎日を過ごすことができました。
そのことは患者さんに良い効果をもたらし、1ヶ月と言われていた本人は、半年近く楽しく暮らして、最後には家族全員に囲まれて、眠るように息を引き取りました。

 この間、家族も大変でしたが、家族の誰かのために努力することは、家族の新しいつながりを確認し、生命のこと、家族のことなどを考えさせる大事な思い出になりました。


在宅医療には生きる力を引き出す力もあります
●在宅療養支援診療所

 平成十八年春から、厚生労働省は在宅での医療を支援する制度、在宅療養支援診療所を設けました。
 これは在宅で医療を受けたいという患者さんのニーズにこたえるという側面と、病院よりも快適で、生きるエネルギーを引き出せる可能性のある在宅医療を推進するためです。

 もちろん、保険医療にとっても、高額な入院費にくらべて、在宅では家族の介護力を使うために、割安になることも大きな要因のひとつだと私は考えます。


●当院はH19年より、在宅医療を開始し、現在までに150名以上の患者さんを、診て、50名以上の看取りを経験してまいりました。
●在宅療養支援診療所とは

  1.24時間連絡体制
  2.24時間往診体制
  3.24時間訪問看護体制
  4.在宅療養患者の緊急入院受入体制
  5.介護支援専門員(ケアマネジャー)等と連携

などで、つまり、
    24時間、365日の在宅での医療を
               支援いたします。


 当院では、市内の各医療機関様、訪問看護ステーション、介護サービス様と連携して、24時間体制を確保いたしまして、申請、開設の許可をいただいております。
●まずは、ご相談ください。

 患者さんが何を望んでいるのか、私たちに何ができるか、私たちと家族がどうやって連携できるか?それぞれのケースで、微妙に異なるものがあり、これが正解だと言うものはありません。

 ぜひ、ご相談させてください。

 入院中の方、他院で外来治療中の方は、主治医の先生とよくご相談の上、お電話でも結構ですので、まずは、ご相談ください。

     電話 
22−0033 
        隈診療所 院長 
宮崎秀人

 私たちの在宅医療について、もっと知りたい人は これをクリックしてください。

日田市と日田市周辺での在宅医療
(従来の往診を含む)

●日田市

隈診療所(在支)

渡辺医院 大山(在支)

奥平医院 上津江

新関内科(在支)

上津江診療所

●浮羽町

菊池医院(在支)

●玖珠町

長内科

友成医院

◆大分県の在宅医療地図

※私の知る限りです。情報があればメールください
●対応できる医療

1、
麻薬による疼痛緩和 
経口、注射、貼付剤、座薬,、塩酸モルヒネ持続注射
    (シリンジポンプ、バクスターインフューザーなど)

2、
胸水、腹水の管理 超音波下での穿刺、持続排液

3、
認知症、精神疾患への対応 
    抗精神病薬などの使用

4、
在宅での高度医療検査
   超音波検査、心電図、心電図モニター、酸素飽和度の測定、血液ガス検査、迅速生化学検査など

5、心の医療
 さみしさや、空しさ、誰にもいえない悩み、
●これまで私の在宅医療で扱ってきた病名

1、脳血管障害
   脳卒中、脳梗塞、脳出血
2、呼吸器疾患
   慢性閉塞性呼吸器疾患、気管支喘息、肺気腫、間質性肺炎
3、神経難病
   ALS(人工呼吸器の管理を含む)
4、心臓疾患
   慢性心不全、先天性心臓病
5、腎臓疾患
   慢性腎不全
6、精神、神経疾患
   アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、脊髄損傷、統合失調症、うつ病
7、悪性腫瘍
   胃癌、肺癌、肝臓癌、膵臓癌、胆管癌、脳腫瘍、悪性肉腫
8、血液疾患
   血友病、白血病
9、その他
   肝硬変による肝性昏睡など

在宅医療11ヶ月の経験へのリンク
1年半の経験を通して
在宅医療2年半経過して