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　　　　　　　　　　老年期痴呆とはなにか？

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１，痴呆の種類
	�@脳血管性痴呆
　　　　　　男性に多い　５０才代から発症
　　　　　　哀しげ，初期には病識あり，人格障害は少ない
　　　　　　高血圧，眼底出血，手足の痺れ，運動障害
　　　　　　経過，段階的進行，症状動揺

	�Aアルツハイマー型痴呆
　　　　　　女性に多い（６５才前後から）
	　　多幸的，病識はなし，人格は早期から障害される
　　　　　　身体的症状は少ない
　　　　　　経過：緩徐に進行
　　　　　　症状は固定傾向
　　　　　　アルツハイマー変化

※老年期うつ病　比較的急に発病し，不眠や胃腸障害など身体症状の訴えがある
　　　　　　　　孤独感，自殺念慮

２，痴呆の段階と症状（アルツハイマー型痴呆）

　初期症状　　物忘れがひどくなる，出来事を部分的に思いだす
　　　　　　　※良性健忘　物事の一部を忘れる

−−−−軽度痴呆−−中等度痴呆−−重度痴呆−−−−−−−−−−−−−−−

　�@記憶障害
　　　1)近接記憶　最近の出来ごとに対して経験全体を忘れる
　　　　　　　　　2)即時記憶　　新しいものはすぐに忘れる
　　　　　　　　　　　　　　3)遠隔記憶　　昔の事も忘れる
　�A見当識障害
　　　1)時の失見当　　今何時か分らない
　　　　　　　　　2)場所の失見当　ここがどこか分らない
　　　　　　　　　　　　　　3)人物の失見当　自分の名前，家族も忘れる
　�B身体症状
　　　1)多動，混乱状態　　　　　2)寡動，動きが少なく，寝たきり
　　　　　おちつかない，勘違いが多くなる
　　　　　　　3)歩行障害　　　　　　4)失禁

３，痴呆の診断
　　　長谷川式簡易知能スケール

４，痴呆の治療
　　　痴呆自体に対する特効的な薬物は無い。

  1)薬物療法
　　脳血管性痴呆については脳循環改善剤，脳代謝改善剤が有効
　　せん妄，興奮，幻覚，不穏には向精神薬が有効

　2)介護上の注意
　　バランスをくずさないような保護的な対応をする
　　なじみの環境で生活のリズムを保つ
　　誤りについていたずらに討論するのはやめてむしろ感情の交流を優先する。

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