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                               ●肝臓病について

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１、肝臓とは

　肝臓は人間の身体の化学工場です。主な３つの働きに、
	１）合成　身体の中で使われるさまざまな蛋白質、脂質などを造る
	２）分解　体外、体内でできた毒物などを解毒する
	３）貯蔵　余分なエネルギーを蓄える

２、肝臓病

　１）アルコール性肝炎
　　　　基本的にはアルコールは細胞毒、３合×５年以上で可能性あり
　　　　アルコールを肝臓で分解するのに１日半　だから週に２日は休肝日が必要

　２）ウイルス性肝炎

　　　　　型　　　　特　　徴　　　　　　　　　　　感染形式　　　肝炎全体の率
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　　　　　Ａ　　いわゆる流行性肝炎　軽症　　　　　　経口　　　　　３３％
　　　　　　　　２枚貝などで流行　　慢性化しない
　　　　　Ｂ　　昔の輸血後肝炎　　　慢性化する　　　血液　　　　　２４％
　　　　　Ｃ　　輸血後肝炎　　　　　慢性化しやすい　血液　　　　　４０％
　　　　　Ｄ，Ｅ，Ｆ　　日本ではほとんどみかけない

　３）肝膿瘍
　４）肝臓腫瘍
　５）その他　　肝臓ﾍﾓｸﾛﾏﾄｰｼｽ、日本住血吸虫、脂肪肝

３、肝臓病の進行

　総ての肝臓病は進行すれば、肝硬変（肝臓が繊維化して固く縮んでいく）になり、や
がて肝臓の機能をたもてなくなると、肝不全（肝臓機能が働かない状態）に最終的には
たどりつく。黄疸が出現して体内のさまざまな毒素による肝性脳症になり、意識がなく
なって亡くなる事があります。また出血しやすくなり、胃潰瘍や食道静脈瘤の破裂で失
血死することもあります。

４、肝臓病に悪い生活

　１、無理な生活時間　　夜更かし、不規則な生活は肝臓の再生を妨げる。
　２、無茶なアルコール　禁酒が原則
　　　　　　　　　　　　適量は１日１合以下、ビール中瓶１本以内
　３、短い睡眠　　　　　徹夜麻雀などは最低
　４、低蛋白、低ｶﾛﾘｰ食　再生に必要な蛋白質、カロリーを十分に

５、Ｃ型肝炎

　Ｃ型肝炎は最近になって検査法が発達した肝炎です。特徴としては慢性化しやすく，
肝硬変になりやすい肝炎です。Ｃ型肝炎ウイルスは非常に弱いウイルスで，４０％は血
液（例えば輸血）で感染し，１０％は家族内感染，５０％は経路不明と報告されていま
す。家族内感染の多くは夫婦間感染で，母子間感染も報告があります。針による感染も
多く報告されており，入れ墨をしている人の７５％に感染しているようです。
　ウイルスそのものについてはまだよく分っていない事が多く，しかしＨＣＶ抗体とい
う検査をする事により，発見できるようになりました。慢性肝炎はなおらないと思われ
ていますが，インターフェロンという注射が高い治癒率をあげており，今後肝炎の治療
が進み，かなりの数の患者さんが病気から開放される事でしょう。インターフェロンの
治療は現在「肝臓生検」という検査ができる病院で始められます。地域の診療所や病院
で診断をつけて，専門病院に紹介し検査を行い，インターフェロンの治療にとりかかる
ことになります。副作用に脱毛や微熱、全身倦怠感などがありますが、ウイルスと身体
が戦っているためにおこる反応なのでしかたありません。

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