&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 尋麻疹ってなんでしょう? &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 尋麻疹は一過性の紅班(場合によっては白色班)を伴った膨疹(もりあがった発疹) の事です。皮膚の下には肥満細胞という細胞があり、これが崩壊する時にヒスタミン に代表される”かゆみ物質”を出すためにおこります。 肥満細胞の崩壊は抗原によるアレルギーや、ひっかくなどの機械的刺激、寒さや 暑さなどの物理的刺激などでおこるのです。 基本的にはヒスタミン等がでやすい機構、いわば体質(いい言葉ではありませんが) があるために起こると考えられています。 症状が激しい場合にはかゆみや紅班だけでなく、気道閉塞などをおこして呼吸困難に なる例もあります。有名なのは”ソバ”によるアレルギーで小学生が死亡したという ニュースは記憶に新しいところです。 私の知る例もソバアレルギーですが、旅行先でソバ粉の入った饅頭を食べただけで 発疹が出現し、軽い呼吸障害さえありました。注射で軽快しましたけれど、紅班は あまりひどくありませんでした。 その他、洗剤や漂白剤、パーマに使う薬品、入浴剤(硫黄含有のもの)、塗料、湿布 化粧品など。ウルシ、ハゼなどの草木。卵、牛乳、ナッツ、チョコレート、エビ、 カニ、サバ、ヒラメ、カレイ、イカ、豚肉などの食品。 などなど、さまざまな物質で引起こす事が知られています。 大切な事は症状がでる前、12時間以内に食べたもの、接触したものなどを、その場で 思いだしてメモしてください。 薬によるものも多いので、現在内服中のものがあれば、持参してください。 たいていの場合は原因物質が分からなくても、大過無く治癒する事が多いので、 慌てないでください。子供の場合、成長とともに出なくなる事が多いようです。 しかし、前述のように呼吸困難を起こす例では、緊急な措置をしないと命に関わる事 がないわけではありません。 あまり瀕回に起こるような場合は、血液検査や皮内反応などで原因物質を判定して貰い 対処する事ができますので、皮膚科でご相談ください。 -*- Dr.KUMA ~{^_^}~ Medical library -*-