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                               エ ボ ラ 出 血 熱
                                   1995.5.23
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　世界には殺人ウイルスとよばれる、ウイルス感染症が数種類あります。

１、エボラ出血熱　　致死率９０％といわれ、アフリカのザイール、スーダンで
　　　　　　　　　　流行中。１９年前にも流行があり４００人が死亡しました。
　　　　　　　　　　今回は５月１３日までに５９人が死亡。
　　　　　　　　　　体液を通じて感染、風邪様の症状があり、発熱、六日目に
　　　　　　　　　　鼻や口から出血し、九日目までに多くの人が死亡する。

２、マールブルグ熱　１９６７年西ドイツ、ユーゴスラビアで７人死亡
　　　　　　　　　　エボラと同じフィロウイルス属ウイルス

３、オロポウシエ　　１９６１年ブラジル　１万１０００人が風邪症状　蚊やブヨが
　　　　　　　　　　伝播する。

４、リフトバレー熱　１９５０年　ケニア北部　蚊

５、ハンタ　　　　　１９９３年アメリカ北部　もともと北朝鮮
　　　　　　　　　　１２人死亡　野鼠の大発生とともに

６、デング熱　　　　アジア　蚊
７、ラッサ熱　　　　西アフリカ　　５０００人死亡
８、マチュポ　　　　ボリビア　鼠　６人死亡
９、サビア　　　　　サンパウロ
１０、フニン　　　　アルゼンチン　野鼠

                                    ニューズウイーク日本版より引用

交通機関の発達により、人間はいろいろなところで、いろいろな鼠やさる、その
他の動物と接し、いろいろな病気をもらってくるようになりました。エボラ出血
熱も数年前、千葉のサラリーマンがケニアで猿にかまれて、帰国し、発熱したの
ちに死亡した事で、一時注目されていましたが、結局、この人では陰性でした。

ウイルスは大腸菌のような細菌よりも、うんと小さく電子顕微鏡でしかみる事が
できません。しかし、細菌と違って、人間の細胞にもぐりこみ、自分でコピーを
作りだして増殖し、その細胞を破壊してしまいます。また、その家庭で自分自身
のＤＮＡを書換えて、変異という現象をおこし、さらに違う病原性を獲得してい
きます。代表的なものがインフルエンザです。このおかげでワクチンが作りにく
いのです。そして、ときにこのような鬼っこウイルスが生れるわけです。ウイル
スと人間の戦いは始ったばかりです。これから世界に観測センターをつくり、変
異の現実を把握し、その解析が進むでしょう。

いずれにしても、変な動物にはふれないほうが賢明です。外国旅行の際にも気を
付けましょう。

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