&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& コーヒーとコレステロールの関係 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& ベルギーに住む15000名の男性と2000名の女性兵士とその家 族について、血清コレステロールとコーヒーの消費量の関係を検討し た報告があります。 男性では年齢や肥満度(BMI)、煙草、飲酒量、コレステロール摂 取量などを補正した後も、血清コレステロールと非HDLコレステロ ールとの両者に、コーヒーは単純正相関を持つことが分かった。(P <0.001) 一日に3杯以上のコーヒーを飲む男性は飲まない男性に比して、総コ レステロールで4mg/dl、非HDLコレステロールで3mg/dl高いこと が分かった。 男性ではコーヒーとHDLコレステロールとの間には有意な効果はなかった。 女性ではコーヒーの摂取は如何なる脂質にも影響を及ぼさなかった。 (内容、結果) ノルウエーの男女ではコーヒーは血清コレステロールの大きな寄与因 子であった。しかし此の研究では脂肪の摂取量が考慮に入っておらず、 批判の的となった。しかしながら健康なボランテイアと高脂血症者を 対象にした干渉実験では、6ぱいの煮出したコーヒーと血清コレステ ロールとの強い関係が確認されている。その後の幾つかの研究でも、 コーヒーと血清コレステロールの関係は両性で確認されている。しか しその幾つかが男性だけや、女性だけ、もしくは若者だけにその傾向 を認めている。本研究ではベルギーの15954名の男性と2116 名の女性兵士とその家族について、血清コレステロールとコーヒーの 消費量の関係を、脂肪の摂取量を考慮しながら明らかにするために検 討した。 注)ヨーロッパの公衆衛生学会雑誌より翻訳してみました。 -*- Dr.KUMA ~{^_^}~ Medical library -*-