ロトチェンコ (Aleksandr Mikhailovich Rodchenko,1891-1956)

 ロトチェンコはペテルブルグ生まれ。ロシア・アヴァンギャルドを代表するデザイナー、造形作家で、ロシア革命後にステパーノワと共に、生活用品や家具、ポスターの奇抜なデザインを次々と発表しました。詩人マヤコフスキー主宰の雑誌「レフ」に協力して、グラフィックデザインを担当したほか、ソビエト政権草創期の元気のいい写真やコラージュなどの分野でも活躍しました。
 上のポスターは「おしゃぶりの広告」(1923年)で丸や四角、赤と緑色を巧みに配し、コミカルな感じを良く出しています。コピーの文句は上から「こんなに良いおしゃぶりは 今までなかった」「年を取っても しゃぶり続けるぞ」「どこでも買えます」「ゴム合同企業体」と書いてあります。もちろん実際の商品に付けたコピーやポスターではありません。
 数年前、東京・原宿でロトチェンコの回顧展が開かれました。ロシアでも同じ回顧展を見ましたが、東京では、このポスターをプリントしたTシャツが販売され、私の大事な宝物の一つになっています。

 下の写真はロトチェンコの代表的な写真「母」、「本を読もう!」、「マヤコフスキー」、「ピオネールの少女」。写実的なものから、ロシアらしい活力にあふれている写真や、ポートレート、忍び寄るスターリンの暗黒時代を予測させるものまで、ロトチェンコらしさを感じさせます。