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LCおもしろコラム
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Update 8/Apr./2004
遠洋カツオ1本釣り漁船のおはなし
カツオ(Bonito)(1本釣り)漁船とまぐろ(Tuna)(はえ縄)漁船の簡単な見分け方
カツオ船は船首から中央にかけて、舷側(船の横腹)がなだらかなカーブを描き
まぐろ船は船首部分が高く、いきなりえぐるような形で中央部にかけて海面から
わずかの低さに舷側を作ってあります。
余談ですがカツオ船といってもマグロも釣ります
(缶詰のビンナガ・キハダマグロ等はカツオ船が釣ってます)
これはまぐろ船は遠くアフリカ沖やインド洋まで航海するため
外洋航海に合わせて設計されたためです。カツオ船はほとんど赤道前後付近までの航海です。
それから総トン数が59トン(近海)とか299.97トンとか499.97トンという半端な
数字は税金対策と海技免許の関係です。(車の排気量と普通、大型免許みたいなものです)
300トンのイメージがわかないって?
全長約50m幅7から8m、内部はブリッジまで入れて4から5階だて
ほとんどの船が真っ白の化粧をしてます。(赤錆が目立つけど...)
さて、カツオ船は夏から秋にかけては、まず佐賀伊万里で餌の生きイワシを積み、南方へカツオを釣りに
(大形は2人で竿を2本道糸2本ハリス1本バケ(擬餌針)1本と、糸をY字にした変則竿で一本を釣ります)
それ以外の季節は、まず千葉館山で生きイワシを積み東方はるか沖で(ミッドウェイ沖、非常に寒い)
ビンナガ(とんぼ)マグロやキハダマグロを釣ってます。南方ではカツオを釣ります。
一番金をかけてるのが電子機器(無線機器を含めて)現代の漁船なんて電子機器のかたまりが
海の上に浮かんでるような物です。ブリッジの横に書いてある、SOとかME何番ていうのは
SOなら船籍が静岡県、MEなら三重県というように都道府県を2文字に略した記号です。
コールサインとは別で船のコールサインはJQIMとか7JERとか4文字です。
100トン以上の漁船にはモールスと英語(少なくとも英文和訳、和文英訳が
わかるはずの?しかし忘れてるかもしれない)ができる通信士がかならず乗船しています、
現在は200海里経済水域の問題等があり大変な苦労を強いられているようです。
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