103歳児・昇地三郎博士教育学者しいのみ学園理事長・園長 

誰も知らない プール に潜む 危険                                        初めに戻る

プールなら安全・・あなたはそう思いますか         否・・・・・

塩素臭い

水が汚い・

目が痛くなる

泳いだ後気分が悪くなる

皮膚がかさかさになる            なぜ???

髪の毛が赤くなる

日本のプールは、ほとんどが

水の浄化を化学薬品に頼っているからです。

 

現在、厚生労働省が、プールの水質基準の見直しを行なっていますが、

新しい基準案によれば、

化学薬品の使用がさらに増える恐れがあります。

国民が知らない間に・・

以下は、私たちが提出したパブリックコメントに対する意見書です。

厚生労働省への抗議行動へのご賛同と皆様のご意見とお待ちしています。

 

パブリックコメントに対する意見

 

厚生労働省健康局生活衛生課  殿

「遊泳用プールの衛生基準に関する指針について」

 

はじめに 

  今回厚生労働省がホームページで公表したパブリックコメントは、改正案の概要です。    

  ついては、詳細に不明な点があり、関係者等に追加取材をして問題点を掘り起こし、以

  下の通り意見を述べます。

 

「意見1」表記衛生基準の見出しの変更は止め、これまで通り「遊泳用プールの衛生基準に 

  ついて」に据え置くべきです。

 理由・・ 

  平成44月28日付厚生省生活衛生局長通知では「遊泳用プールの衛生基準について」

  と表記されていますが、今回は「遊泳用プールの衛生基準に関する指針について」と  

  改められています。この語句は、プール衛生基準検討会の事務局(生活衛生課)か

  らの提案であることが判明しました。(第3回「プール衛生基準検討会」議事要旨7

  ページ)地方分権の趣旨を踏まえての提案と議事録に書かれています。これは、衛

  生基準に対する遵守義務を厳しくするどころか、法的拘束力を緩和する事を意図し

  たもので、プールの水質をさらに悪化させる恐れがあります。

  塩素臭や目の痛みに悩んでいる遊泳者の水質改善を求める期待を裏切る事になりま

  す。9年ぶりに衛生基準を見直す背景として書かれている改正案の前文「プールの

  水質や安全性への利用者の関心が高まっており・・」にも逆行しています。改正案

  の見出しをこれまで通り「遊泳用プールの衛生基準について」に据え置くべきです。

 

「意見2」検討会の開催回数が余りにも少ない。検討会を再開し審議を尽くすべきです。

  今回のプール衛生基準検討会は、わずか4回でうち切っています。(第3回「プール

  衛生基準検討会」議事要旨8ページ座長発言、検討会資料2・案 遊泳用プールの

  衛生基準の在り方について14ページから) 

 理由・・

  こうした検討会は、少なくとも1年以上かけて調査研究がなされてしかるべきです。

  今回の衛生基準の見直しは、平成11年2月17日の予算委員会で当時の大口善徳

  議員が問題提起したのがきっかけで発足したやに聞いていますが、大口議員が繰り

  返し予算委員会で指摘した「塩素を高頻度で使用して消毒する・・」「塩素の投入に

  よって起こる発ガン物質トリハロメタンの規制」「薬品依存体制からの脱却」(予算

  委員会議事録から)などについて十分な論議がされたとは言えません。検討会を再

  開することを希望します。

  

「意見3」検討委員会メンバー構成に異議があります。検討会メンバーの選び直しと再

  審議を求めます。

 理由・・

  今回の検討会の構成メンバーは、行政の担当者と学識経験者、そして業界団体の長

  が加わり合計10人です。(遊泳用プールの衛生基準の在り方について・案 14ペ

  ージから)前回は、19人で構成されていました。

  全国に1万箇所もあるプール、そこで遊泳するプールの利用者である消費者の代表

  や報道関係者を入れた開かれた、最終的には利用者・国民の声を聞く検討会を開く

  ことが重要です。

  今回の検討会には、閉鎖的な業界団体「水泳プール浄化装置工業連盟」の会長が、

  一人だけ構成メンバーに入っているのは極めて異常です。

  プール水浄化装置の研究開発は、昨今めざましいものがあります。又今回は、ドイ

  ツなどに比べて日本の水質基準が甘く、化学薬品の使用規制に違いがある事が指摘

  されています。従って、工業連盟に所属していない企業や諸外国の水処理装置につ

  いても、客観的な検討を行う必要があります。

  検討会は、現在の浄化設備の問題点や水質について詳細な検討を行う使命があるは

  ずです。しかし、業界代表を然も一人だけ選んで委員に列した今回の検討会は、厚

  生労働省と限られた業者との癒着体質を露呈するものです。国民の不審をかうだけ

  でなく、国会無視も甚だしい。検討会メンバーの選び直しと再審議を求めます。

トップ・カバーページに戻る     

 

「意見A」検討会で使った「参考資料」に不備があります。先ずは、報告書の内容を再検

   討して、検討会の資料とすることを求めます。

 理由・・ 

  検討会は、1999年度厚生科学研究補助金で行われた「全国のプール水質に関

  する実態調査」を参考にして検討した事が、「遊泳用プールの衛生基準の在り方に

  ついて」の2ページに書かれていますが、この報告書は、僅かに20部しか印刷さ

  れていません。(生活衛生課小林氏の談話)

  この報告書は、検討会のメンバー全員に配布されたのでしょうか。

  表題に「全国の・・」とありますが、東京・大阪だけの調査です。詳細に報告書を

  見ると夏・冬の2回調査したプールは、僅か26個所だけです。しかも、分析方法

  内容が稚拙、かつ非科学的です。報告書28ページの上段図と下段図とは、同じ図

  表です。報告書の作成が如何に杜撰であるかを露呈しています。

  プール水浄化装置は、ろ過方法(砂ろ過・珪藻土ろ過・中空糸膜ろ過・セラミック

  フィルターろ過など)によって、使用する化学薬品の種類や量に差異があります。

  必然的にプール内の水質にも差が出ます。従って、実態調査の報告書は、ろ過方式

  による差異を明確にし、それぞれの浄化システムの問題点や改良の余地を分析し、

  把握する事が大切です。

  23ページの左上のグラフ(塩素濃度表)を見るとこのプールは、早朝8時半から 

  午後4時まで遊離塩素濃度が基準値の1mg/lを超え、一時は基準の2倍近くにもな

  っています。遊泳者の数が増え出す午後4時を過ぎると殺菌のために保持すべき遊

  離塩素濃度が急激に減少し、19時前には最低基準をも満たさない状態にあった事

  が表示されています。このプールは、浄化装置の性能が低く、ほとんど機能してい

  ない事が分かります。この報告書は、今回衛生基準を検討するにあたって参考に出

  来る唯一の報告書なのです。先ずは、この報告書の内容を詳細に再検討することを

  求めます。再検討を行わなければ、科学的な論拠なしに新基準を決めることになり

  ます。

 

「意見B」報告書では、ドイツの基準に照らした日本のプール水質が詳細に紹介されていま

  すが、水質改善に反映されていません。ドイツの水質基準が日本以上に厳しく決めら

  れてきた根拠を詳細に検討する必要があります。客観的な評価がなされれば、今回

  の改正は、もっと前進し、化学薬品偏重の水質浄化の現状が改善されるものと確信

  します。

 理由・・

  1999年度厚生科学研究費補助金総合研究報告書の3ページ「結果」欄

  U水質の項には、ドイツ基準に照らすと日本のプールは大半が不適格である事が

  列記されています。

  残留塩素濃度では38%から69%が、PH値は23−37%が、過マンガン酸

  カリ消費量は37−51%が、酸化還元電位に至っては98%が、クロロホルムは、

  38−81%が、ドイツDIN基準では不適格なのです。

  報告書では、以上の様なデータを記述した上で、8ページの中程に「・・詳細な

  検討を加えたうえでの評価が必要と思われる。」と指摘しています。

  厚生科学研究の報告書は、125ページの大半、82ページを割いてドイツの法令

  が和訳されていますが、検討会は、開催中に現地に委員を派遣し調査した形跡はな

  く、ドイツ現地と情報交換を行った記述もありません。

    これでは、大口議員の指摘と報告書を反故にするも同然です。再検討を求めます。

 

「意見C」今回の改正案は衛生基準の下限を決めたに過ぎず、国会予算委員会で指摘さ

  れた、化学薬品処理に傾注した水処理を改め、目の刺激や塩素臭の原因をなくすと

  いう前向きの改定にはなっていません。少なくともこれから新設するプールには、

  遊泳者の健康と環境保護に対して、より配慮した衛生基準を制定すべきです。改正

  の基本姿勢を改め、期限を区切ってでも良いから、より厳しい衛生基準を設けて、

  目の刺激や塩素臭の原因をなくしたプールを増やすよう考慮すべきです。

 理由・・

  日本のプール水衛生基準は、東京オリンピック直前に決められたものと大差なく、

  40年近くも低水準に押さえられてきました。

  (案)「遊泳用プールの衛生基準の在り方について」の8ページ「V最後に」の欄に

 「これは全ての遊泳用プールに求められるべき基準、即ち最低基準となることを前提

  にとりまとめた・・」とありますが、衛生基準をすべてのプール施設が守れる低水

  準に押さえてきたために、先の国会で「プールでの健康障害や環境破壊」が指摘さ

  れ、衛生基準改正のために検討会が組織されたはずです。衛生基準を低水準に据え

  置く事は、浄化装置を製造販売する業者には、技術革新の負担が少なく好都合でし

  ょう。しかし、プールで遊泳する市民にとっては、極めて迷惑です。今回の検討会

  のメンバーに浄化装置業者が入り、市民は蚊帳の外、プールの利用者が入っていな

  い弊害が如実に現れています。改正の基本姿勢を改めることを要求します。 

トップ・カバーページに戻る 

意見(イ)

  水質基準(1)水素イオン濃度の規制値に幅がありすぎます。こうした甘い基準

  を踏襲すれば、プール内に注入する塩素量が多くなり、皮膚炎や目の痛みを訴える遊泳

  者が頻発する状態が改善されません。pH値の上限を少なくとも8以下に押さえるべき

  です。

 理由・・

  第3回プール衛生基準検討会資料10ページにあるように「プール水のpH 値が

  高くなると殺菌力が低下してしまう」ことは、検討会の認めるところです。殺菌力が低

  下しないためには、衛生基準の定める遊離塩素濃度を維持するために塩素剤を大量に注

  入しなければなりません。塩素剤を大量に注入すると、遊泳者がプール内でもらした尿

  や汗、更には体表の垢などアンモニアや有機物が塩素と結合して悪臭や発ガン性のあ

  る有害物質を作り出します。10ページの「測定意義」の欄には、上記の問題点を指摘 

  しながら、「改正の方針案」では、プール水は殆どが水道水を使用しているため、現行

  の基準値を変更する必要はない・・」と結論しています。これは、プール水と水道水

  との本質的な違いをあえて無視した結論で、検討会メンバーの常識を疑います。

  何故ならば、プールには、遊泳者が持ち込む体の汚れや運動の過程で出る汗、更には水

  温と体温の差で不覚にももよおした排尿などで有機物が急激に増加します。水道水原水

  には、このような有機物質の急激な増加変動はありません。こうしたプール内の特殊環

  境を制御するには、むしろ水道水浄化基準以上の厳しい規制が必要なのです。

  このような視点から、ドイツをはじめ多くの国がpH値の基準を6.5から8の間に

  規制しているのです。(第2回検討会資料2表)日本だけが酸性・アルカリ性のいず

  れの方向にも大きくはみ出して衛生基準を甘くしています。ドイツ並みの値に改定

  を求めます。

 

 

意見(ロ)

  水質基準(2)濁度は「2度以下であること」について。基準を厳しくすると同時に 

  安易に化学薬品にたよって透明度を上げることがないように指導要綱を作るべきです。

理由・・

  規制値を3から2にしても、本質的には大同小異です。実態調査のデータを見る限り

  基準を超えた施設は1箇所だけ。あえてこの項を厳しくする科学的な根拠が見当たりま

  せん。基準値の変更で、遊泳者の衝突が減少するとは考えられないからです。

  むしろ、こうした水平方向の視界(透明度)をプール水浄化の指標として規定すれば、

  透明度を保持するために、凝集沈殿剤・清澄剤と呼ばれている化学薬品が今まで以上に

  プールに投入される恐れがあります。ろ過装置の能力を向上させなくても、化学薬品を

  プール水に注入すれば 浮遊物が凝集反応を起こして沈殿し、見た目には透明度が良く

  なるからです。

  現在日本では、水浄化にどのような化学薬品を使用しようが、またどれだけの量を使用

  しても、特別な規制がありません。従って、この条項の改正は、むしろプール水を化学

  薬品漬けにするもので人体健康および環境を悪化させることになりかねません。

 

 意見(ハ)

  水質基準(4)遊離残留塩素濃度の上限を1.0mg/l「以下であることが望ましい」

  の部分を検討会で一時議論した「以下とする」に改めるべきです

 理由・・

  今回の基準見直しは、偏に塩素や凝集沈殿剤などの化学薬品の使用量を減らし、遊泳者

  の健康保持、環境破壊の防止を目的に衛生基準を改善するよう、議会で指摘されました。

  全国のプール水質調査報告書を見ても分かるように、遊離残留塩素濃度の数値は、

  施設によってまちまちです。しかも0から2の間で大きくばらつきがあります。これは、 

  水浄化の主流を占めている「砂ろ過浄化装置」の性能が如何に不安定であるかを物語

  っています。このまま遊離残留塩素濃度基準を従来のままに放置すれば、恐らくこの先

  10年も日本国民は、塩素の悪臭と目の痛み、皮膚炎に悩まされながら、プール通いを

  続けることになります。これでは、改訂の意味がありません。国民・遊泳者の立場に立

  っての基準改正を望みます。

 

 意見(ニ)

  水質基準(7)「総トリハロメタンはおおむね0.2mg/l以下が望ましいこと」の項

  を新しく加えた経緯には、極めて疑義があります。何故ならば、繰り返し引例している

  全国のプール水質に関する報告書を見ても判るように0.2を超えていた施設は、1箇所

  しかないからです。水道基準の1mg/lに設定しても違反するのは2箇所だけです。これ

  では、新しく基準値を作る意味がありません。クロロホルム値を少なくとも水道水質基

  準並みの0.06mg/l以下に設定することを要請します。

 理由・・

  今回の検討会の委員諸氏は、果たして報告書に目を通したのか疑わざるを得ません。

  現状認識の甘さに、一国民として憤りを感じます。

  発ガン性を恐れられているクロロホルム値で少なくとも水道水質基準並みの0.06mg/l

  以下に設定することを要請します。水道水並に基準をつくることは、厳しすぎると捉え

  勝ちですが、プールだからこそ基準を厳しくすべきです。つまり、水道水を浄化する場

  合とは違って、プール内ではクロロホルム(発ガン物質)の生成が多いからです。

  プール水は、水道水ほどに口にするものではないから基準を甘くしても良いと言う意見が

  大方を占めたようですが、一般の遊泳者はともかく、プールで働くインストラクターは、

  長い時間クロロホルム(発ガン物質)に暴露されています。プールで働く、健康指導者が

  健康を損なわないように配慮することも検討会の課題です。

  0.06mg/lの基準は、現在でも殆どの施設は、クリアーしている数値で、無理難題を論じ

  ているのではありません。衛生基準は、現状よりもやや厳しいハードルを課してこそ、

  衛生基準としての存在意義があります。

 

 意見(ホ)

  4回目の検討会資料5ページ(2)浄化設備についての項で「処理水量即ちプール水の

  ターン数」が論じられていますが、ターン数で規定するのではなく「ろ過スピード」を

  規定することが望ましいと考えます。

  理由・・

  ターン数を増やせば、一般的には、浄化精度が上がると考えられますが、目の粗いフィ

  ルターでろ過する限り、何回やっても水はきれいになりません。今の日本の基準では、

  8ターンを目安にして行政指導がなされていますが、むしろゆっくりろ過したほうが、

  水がきれいになるのです。日本だけが、ターン数、つまりろ過スピードを早くするよう

  にプログラムが組まれてきました。ドイツなどでは、ターン数を少なくするように、つ

  まり、ろ過スピードを押さえる規制がとられています。日本では、行政指導に従って

  ターン数を7−8回にしても、水質の改善が出来ない場合は、外国では見られない別の

  手口、隠れ技が横行しています。ここに登場するのが、沈殿凝集剤の大量投入です。

  ターン数の規制を取り払い、新たに「ろ過スピードの規制」を作るべきです。

 

意見(ヘ)

  検討会委員の選任についてですが、透明性・公共性に欠けていたと考えます。選任

  の理由、経緯を開示ください。委員名簿は、遊泳用プールの衛生基準の在り方について

  の14ページにあります。また、委員選任をやり直すことを要請します。

 理由・・

  座長に選ばれた野崎貞彦氏は、名簿では日本大学医学部教授とありますが、野崎氏は、

  社団法人日本プールアメニティ施設協会の会長です。この協会は平成4年に厚生省が

  認可した団体で、プール関連衛生設備に関する規格適合機器の認定をしてきました。

  理事の一部に大学教授などの名前が見られますが、会員は施設業者が殆どです。正会員

  の入会金は500.000円、年会費が240.000円です。つまり、野崎氏は、業界

  を代表するその長なのです。座長に選任され、検討会を進行、成案をまとめる人物と

  しては、相応しくない人物なのです。野崎氏は、設備業者の代表だからです。

  次に、野原秀雄氏は、水泳プール浄化装置工業連盟の会長です。連盟の定款によれば、

  入会するためには、正会員2名の推薦が必要だと書かれています。また、入会の細則に

  正会員資格基準は(イ)水泳プール浄化装置製作経歴5ヶ年以上を有し、実績100台

  以上を有するもの、とあります。つまり、入会のハードルが極めて高く、ベンチャー

  企業の入会が極めて困難な、閉鎖的業界団体です。こうした閉鎖的な団体の長が、検討

  会の委員に列したことは、審議の公正を欠いたおそれがあります。両氏を、今回の委員 

  に選定した生活衛生課の見識が問われます。委員の選任をやり直す事を求めます。

  もし、両氏が公共性を背負って選ばれたとすれば、検討会は一般公開にし、議事録も

  実名で隠すことなく公表すべきです。

 

                             以上

 

    トップ・カバーページに戻る    ご意見は、九州アジア記者クラブへどうぞ