自律、移動、適応、協調

エージェント指向情報システム論

UPDATED:January 26, 1998 by Makoto


自律的エージェント、ポリエージェント組織論

出口らは、組織システムを「自律したエージェント」の相互関係として捉える ポリエージェント組織論を提唱している。これは、内部モデル(自己および環境 のモデル)と役割セット(内部モデルに結びついた行為のモデル)を持ち、自ら これらについて学習、再組織化が可能な自律的主体、行為者、組織をエージェント と呼ぶ考え方である。 ポリエージェント組織論では、サービスおよびプロダクトをオブジェクトと見なし 組織は、何らかのオブジェクトを生成するエージェントである。このポリエージェント 組織論の延長として、手島はビジネスの世界をモデル化するとき、オブジェクト、 エージェント、アクター(またはクライアント)の3つの要素に分類できることを 提案している。

アクター、エージェント、オブジェクト関係図

ソフトウェア開発の世界でJava言語は、インターネットのWWW上の動的で 実行可能なコンテンツ転送のための世界標準になってしまったといって良い。 VRML2.0以降の遠隔操作エンジンでもJavaが標準になる。 さらにJava言語を利用して、インターネット上で移動可能な 知的なソフトウェア・エージェントを開発することができる。 ソフトウェア・エージェントは、以下の特徴を持つ。  

■自律性:エージェントは、自らプランを生成し、そのプランに従って行動する  (プランニング機能とプラン実行機能)

■移動性:  エージェントはネットワークを移動しながら処理を行うことができる。  移動により、通信量の削減や負荷の分散が容易にできる(移動機能)     

■適応性:  エージェントの実行が失敗したときに、失敗の根拠となった情報の更新を  行い、プランニングを再び行う。(再プランニング機能)

■局所性:  エージェントは、移動先の情報に基づき、プランニングおよび処理を行う。■協調性:  他のエージェントの助けを借り、互いに協調して仕事を行う(協調機能)


ソフトウェア・エージェントの未知領域

コア・アプリケーションをプラットフォームとして渡り歩くような 知的なソフトウェア・エージェントが実現する「自律性、移動性、適応性、 局所性、協調性」が経営情報管理システムにもたらす意味性、価値性、危険性 はまだ、明らかではない。 また、ポリエージェント・モデルのコンピュータ利用による全自動化が 有効な範囲およびその基本的アーキテクチュアも明確化されてはいない。

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エージェント・コミュニケーション言語と対話分析

エージェント・コミュニケーション言語として、知識問合せ操作言語である、 KQML(Knowledge Query and Manipuration Language) が注目されている。 KQMLは、情報と知識交換のための新しい共通言語かつプロトコルである。 H.Van Dyke Parunakは個々のエージェント同士の会話を視覚化する試みとして 改良Dooley Graphの利用を提唱している。 エージェント同士の内部モデルの交互参照とシンボル交換によるエージェントの学習、修正、自己組織化および創発性の理解手段に拡張Dooley Graphを 応用し、エージェント間コミニュケーションの視覚化を行い、エージェントが 持つ予測機能、制御機能の内部モデル作成を試みる。

エージェント対話の可視化


ビジネス・プロセス・モデルの参照と言及

手島は、ビジネス・プロセスとは、エージェントが行うビジネス活動を順序づけたものをビジネス・プロセスト呼び、常に変化するものと提唱している。これは、 August-Witlhelm Scheerが提唱するARIS(Architechure of Integrated Information System)における以下の4つの手順により構成される継続的 プロセス改善(CPI)により、ビジネス・プロセス・モデルの継続的変更を行う ことができる。

1.プロセス設計

業務プロセスの流れ、価値連鎖の流れを描き、業務処理群の設計図を作成する。  また、業務プロセスの品質保証および最適化も行う。

2.プロセス管理

プロセス・オーナーの視点から、全ての業務プロセスのプランニングおよびモニタリングを行う。スケジューリング、許容量コントロール、費用分析が 利用される。また、各業務プロセスの状態遷移も合せてモニタリングを行う。

3.プロセス・ワークフロー  

現実世界をモデル化した様々なオブジェクトをプロセスが持つフォルダへの保存を行う。これにより、ワークフローに沿った文書ファイルの転送を行う。

4.実装用マッピング

プロセス・アプリケーション作成したプロセスモデルを、実行可能なコンピュータ・アプリケーションへのマッピングを行う。

継続的プロセス改善のための参照と言及

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