都理化教育研究会 教育機器専門委員会研究発表抜粋



 このページはあくまでも北村俊樹(たまきち)の得た情報とその抜粋・要約によって作製されています。したがって東京都理化教育研究会の公式な見解を示すものではありません。各情報の詳しい内容をお知りになりたい場合は、直接、発表者や委員会あてにおたずね下さい。
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1998年度(平成10年度)研究発表抜粋


 「教育機器活用委員会氏名」

 委員長 :猪又英夫(都立砂川高校・物理)
 副委員長:望月和幸(都立深川高校・化学)
 委 員 :本堂俊之(都立三田高校・化学)
      谷川責信(私立多摩大学目黒中高・化学)
      茨木淳雄(都立板橋高校・化学)
      吉田尚幸(私立開成学園高校・化学)
      永露浩明(都立東高校・物理)
      西島宏和(都立清瀬高校・物理)
      天良和男(都立駒場高校・物理)
      千葉吉裕(都立新宿山吹高校・化学)
      吉川直浩(都立永福高校・化学)
      内川章(私立開成学園高校・化学)
      村上貞一(都立足立高校・化学)
      滝上哲(都立深川高校・物理)
      林 壮一(私立立教高校・物理)

 本委員会は、PC(パソコン)を初めとして、情報機器や様々な教育機器の理科教育への活用方法を探り、広く先生方に実践していただくための基礎研究をしている。最近、デジタルスチルカメラに代表される映像機器の発達がめざましい。昨年度、本委員会は、マルチメディアの教材の中心となるより良い画像を求めて、「画像」の取得の分野に研究を進めた。最新の映像機器による画像の取得と、それを活用した教材の作成について報告した。
 今年度は、映像機器で普及が著しい「デジタルカメラ」に焦点を絞り、理科教育への活用を報害する。加えて、各委員が分担した研究の最新の状況もまとめた。




1.デジタルカメラ最新情報
      開成高校 吉田尚幸
      新宿山吹高校 千葉吉裕
1.はじめに
デジタルカメラ(デジカメ)というと、高価である、画質が今ひとつ、処理が面倒、などと思われる方が多いかと思う。しかし、現在のデジカメはそのようなイメージが変わるほと進歩し異なっている。以下にその現状を報害する。

2.画質と価格
安いものならぱ、実売価格で2・3万くらいからあるが、用途によっては使えない。サーピス版の写真と同じくらいの画質を求めるのであれば、実売価格で8万円くらいからになる。これくらいの画質を求めるのならぱ、性能としては、80万画素以上の機種になる。3万円位であれぱ、35万画素、新聞の写真を少し荒くした程度である。主な機種を表にまとめてみた。

3.売れ筋
デジカメの形は、コンパクトカメラのようなものやズームレンズ付き、一眼レフタイプ、液晶ビデオカメラのようなものと様々である。よく売れているものは、35m mフィルムのコンパクトカメラと同じ位の大きさで、光学3倍ズームレンズで液晶画面付きのもので、実売価格8万円位、つまり写真の画質と同程度の性能が出せるものが売れているようだ。コシパクトカメラと同じようなものというようである。ただ値段的には、デジカメは倍くらいの初期投資が必要である。

4.デジ力メの長所
以下に、デジカメの長所をあげてみる。
@撮ってすぐみられる。
A失敗したり、必要のないものは消去するので無駄がない。
B画質の劣化がない。
C画面でみるだけであれぱ現像費用がかからない。ただし、写真のように紙に残すので
あれば、写真の倍くらい費用がかかる。
Dパソコンに取り込み、加工して使いやすい。

5.パソコンヘの取り込み
以前はハード的に詳しくないと、取り込みは難しかったが、現在は、フロッピーに直接記録するものやスマートメディアといって小さな板伏のメモリーに記録し、それをフロッピーディスクアダプタでフロッピーと同じようにパソコンに読み込ませるものもあり、まさに、文書ファイルを編集するような手軽さになっている。また、最近ではデジタルビデオも普及し始めこれもデジカメ同様に使える。中には、画像をフロッピーに落とせる機種もあり、これらの機種との比較で選ぷことになるだろう。

6.終わりに
デジカメの便利さはますます高まり、文書には写真がつくのは当然という時代がすぐに来るであろう。皆さんも今年は、デジカメを使ってみてはいかがでしょうか。


2.Windows環境における動画シミュレーションと計測ソフトの開発
      天良和男(都立広尾高校・物理)

 (1)動画シミュレーション
 Windows環境では、ハードディスクに保存しておいた複数枚の画像をメモリ上に呼び出したり、切り替えが可能である。これを用いて動画シミュレーションを開発した。
 方法は、1)PictureBoxコントロールに3次元の波形を描く 2)SavePictureコントロールで複数枚のビットマップファイルに保存する 3)ファイルをLoadPicture関数を使い非表示状態のImageコントロールに呼び出す 4)非表示状態のImageコントロールの絵を、Timerコントロールを用い1枚ずつ一定時間ごとに表示状態にする、である。この方法はWindows環境なら機種に依存せず、マルチタスクができ、表示大きさも変えられる。これをドップラー効果の多画面表示に使った。

 (2)VBによる計測ソフト
 VBでは入出力命令が使えないため、直接拡張スロットを用いて計測できない。これをC言語を用いたDLLを作成することにより、VBから入出力命令を使えるようにできパソコン計測が可能となる。拡張バスにつないだAD変換器を操作し、コンデンサーのI放電などの測定を行った。


3.「メンデレーエフ君の周期表大冒険」
  中和滴定曲線シミュレーション
  マルチメディアプレゼンテーションツール「伝」の活用
      内川 章(私立開成高校・化学)

 (1)周期表の学習に遊び心を入れ、ゲーム性を盛り込んだ「メンデレーエフ君の周期表大冒険」を作成した。

 (2)質量作用の法則、物質収支、電気的中性則を基に3価までの酸塩基中和反応の理論式を作成し、パソコンによるシミュレーションを試みた。

 (3)OHPシートでの提示のの代わりに、作成した画像データ、レーザーディスク、CD等をコントロールして提示するソフト「伝」の紹介と実践例。


4.映像転送装置の利用
      吉田尚幸(私立開成高校・化学)

 遠赤外線の映像・音声転送装置が市販品である。これを使い、化学実験室の実験台上にネットワークを構成し活用した例の報告。
 教卓から生徒卓上のモニターに送信する。実験の説明やまとめを教材提示装置を使って示したり、video・LDの再生、パソコンソフトの提示などを行った。


5.フィールド型ゲームと教育ソフトの融合
      古川直浩(都立南葛飾高校定・化学)

 一種の教育ソフト専用OSを作製。町、城、洞窟等に入ると、それぞれに対応した教育ソフトが立ち上がり、出るとまた次の町に向かって旅をし、別のソフトに切り替えることができる。フィールド内にストーリー性を持たせられ、各種の工夫をこらしたイベントをたくさん盛り込むことができる。


6.「ビデオカメラ用コマ撮りタイマーの製作とその活用」
      茨木淳雄(都立板橋高校・化学)

 ビデオカメラ組み込みのインターバル撮影では最短間隔が30秒である。撮影間隔を30秒以下でコマ撮りを自動的に行うタイマーを製作した。カメラのリモコン端子(LANC端子)を使い、自作のタイマー機能付きリレー駆動回路を使うことでコマ撮りを自動的に行うことができる。


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