Jan. 31. '99   (c)1994-99 桐谷育雄

第89章 ソウル発券再入門:入門編「今こそ旬!」



 バンコク発券を扱う予定でしたが、十数人の読者の方から、ソウル発券の質問をいただきました。順番が前後しますが、旬のうちに、ソウル発券を扱おうと思います。
 あるE-Mailには、「幼児でもわかるように解説して下さい。」とありましたし、「最初の海外発券にソウルで挑戦」というのもありました。出来るだけ基本的なことも網羅しながら、説明してみます。



今なぜソウル発券が人気?

 僕は、もともと韓国の人と文化が大好きで、年に何度も通い続けているのですが、韓国へ行ったことがない人々の間でも、ソウル発券が人気です。これは、ソウル・ショッピングツアーが人気なのと同じ構造があると思います。
 今月中にオープンする予定の新企画「アンニョン! IMF (仮題)」でも、詳しく説明するつもりですが、韓国の長引く経済不況の中、ウォン安が続いています。まだまだ先は見えず、景気が悪いので、様々なものが安く買えます。
 世界一安く手に入るものの例を挙げると、CD(新譜が1300円前後から)、Reebok、NIKE等のスニーカー(エアマックス97がアウトレットで五千九百円)、免税品(僕の大好きなSwatchは何と$29でした。)、を始め、若者に人気のものがどんどん続きます。
 韓国のアウトレットブームは、ものすごくて、アウトレットの街文井だけでなく、デパートの中にさえ、アウトレットの売場が出現して、日本人観光客を集めています。
 航空券もその一つ、ただでさえ安いのに、ウォン安が、さらに拍車をかけています。代理店によっては、日本人の顧客の方が多い言われるほどです。もちろん、日本語の上手なスタッフがいます。

予約もOK、ソウル発券

 安くても、なかなか予約が入らないのなら、絵に描いた餅ですが、最近、韓国の人々は海外旅行のような外貨を使う贅沢は自粛していて、かつての空前の海外旅行ブームの時のように、ピーク時のソウル発の飛行機が満席つづきということは、あまりありません。
 予約が簡単に入って、おまけに安いなら、人気を呼ぶのは当然ですね。

高いキャリア(航空会社)も安い!

 安いのは、大韓航空やアシアナ航空のような韓国の航空会社だけではなく、全ての航空会社です。日本航空や全日空等は、日本では高いのですが、ソウル発は安いのです。おまけに次章で詳しく述べるように、日本で一回ストップオーバー出来るのが魅力です。

運休の相次ぐソウル線

 ヨーロッパ系やアメリカ系の航空会社ももちろん安く、空席の多さに運休を決めた航空会社さえあるほどです。あんなに世界の翼が集まっていた金浦空港も、最近、寂しくなってきました。
 今手元に、韓国観光弘報株式会社発行の『月刊航空時刻表』という、韓国内の全ての飛行機のスケジュールを記す時刻表の最新号があるのですが、どこにも、BA(英国航空)やSR(スイス航空)の便が見つかりません。かつて激安で人気を呼んだVS(ヴァージンアトランティック)を始め、現在飛んでいない航空会社は、AA(アメリカン)、CP(カナディアン)、CS(コンチネンタルミクロネシア)、OA(オリンピック)、SK(スカンジナビア)等、とても多いのです。
 だから、路線あたりの座席数は減っているはずなのに、空席が多いということは、それだけ今の不況が深刻だということですね。僕の知っているある方は、韓国の不況を救うために、もっともっと、うちから航空券を買って下さいと、おっしゃっていました。

世界一周航空券が十万円から!

 ソウル発券の航空券の中で特に人気を呼んでいるのは、世界一周航空券です。最近では日本発も安くなって、ユナイティドとルフトハンザの組み合わせが二十数万、英国航空の37日FIXが二十万円弱くらいからありますが、安いものは、有効期間が短かったり制約が大きかったりします。
 ちなみに日本発で有名なのは、オープンジョー(行きと帰りと違う空港を利用するもの)のマレーシア航空の十三万円前後のものです。この航空券は、クアラルンプール、ヨハネスブルグ、ブエノスアイレスと飛ぶことが出来て、帰りは、ロサンゼルスから成田へ飛びます。ブエノスアイレスからロサンゼルスは、自己負担ですが、その区間の金額を加えても、合計二十万円前後です。
 でも、ソウルで買えば、昔から有名だったノースウェストがKLMとキャセイ(またはシンガポール)と組んだ世界一周航空券などが、何と十八万円くらいから、一年オープンで買えます。
 ところが、人気を呼んでいるのは、シンガポール航空の百万ウォン(今のレートで十万円前後)の準世界一周航空券です。

シンガポール航空世界一周航空券

 この十万円の世界一周航空券も、正確に言えば、ソウル発、「太平洋経由のサンフランシスコ」と、「シンガポール・ヨーロッパ都市・大西洋経由のニューヨーク」の、オープンジョーです。SQ16便(SIN/SEL/SFO)を活用した航空券なので、シンガポール航空が飛んでいないニューヨーク、サンフランシスコ間は、別の航空会社のチケットを買うことになりますが、一番安い時間帯の片道を選べば、二万円前後で飛べるので、そんなに高くはなりませんね。
 若者なら、陸路でアメリカ大陸横断に挑戦する意味もあるので、とても割安になります。グレイハウンドも昔のような信頼の足ではなくなって、経営合理化を続けていますが、バスで横断すると、さらにアメリカが見えてくると思います。
 車窓が好きな方なら、このチャンスにじっくりと鉄道でのアメリカ大陸横断をするのも楽しいですね。
 この航空券の問題点は、日本往復航空券をさらに買う必要があることですが、日本経由の航空券をうまく使えば、日本往復航空券を買う必要はなくなります。次回は、この日本経由の航空券の組み合わせ方を扱う予定です。次回からの隔週配信にご期待下さい。

第90章ソウル発券再入門:初級編「日本ストップオーバー」を読む




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