Sep. 07. '97   (c)1994-97 桐谷育雄

第86章 超過荷物の体験談


 体験談は、『旅のTips & Tricks』ではなく、『世界をまわるのは一生をかけて』で、扱ってきましたが、今回の話は、『旅のTips & Tricks』の方がふさわしいと思います。
 荷物編の最後として、今回、思い出してみました。


超過料金の体験談

 僕も、一度だけ、チェックインの荷物について、超過料金を払ったことがあります。長い話になりますが、この機会に書いてみましょう。しまったと思うのは、当時のクレジット・カードのレシートが見つからないことです。どこかに紛れ込んでいるはずですが、正確な金額を書くことが出来たのにと思うと、残念でたまりません。

冬のヨーロッパ:香港経由でロンドンへ

 その旅は、香港経由の冬のヨーロッパでした。当時の僕は、香港で航空券を買い続けていましたが、キャセイ航空が、激安の名古屋発ヨーロッパ往復を売ったので、手持ちの香港へ戻る航空券は、ゴールデンウィークに使うことにして、当時としては破格の、冬休み料金十万八千円に飛びついて、クリスマスにロンドンへ向かいました。
 もちろん、待ち時間の四時間は、香港で食事とイルミネーションを楽しんで、空港に戻って搭乗券を見せたら、名古屋で発券したのに、何故か同じ席が他の人に発券されたらしく、ビジネスクラスで再発行してくれました。シャンパン飲み放題、間食のサンドウィッチも何度ももらって、フォアグラになって、ヒースローに到着することになりました。

帰途:ローマから香港へ

 帰りはローマから乗ったのですが、その飛行機は、パリ発ローマ経由香港行きで、パリでエコノミー禁煙席は満席になってしまったので、カウンターのお兄さんは、あっさりと、席がないからビジネスクラスをあげようと言いました。もちろん、それ以来、ロングポーションの中間区間を狙うようになったのは、言うまでもありません。
 振り返ってみると、エコノミーの航空券は勝率五割以上で、ビジネスクラスにアップグレードされますが、乗り継ぎの時が圧倒的に多いように思います。
 日本を出発する時のアップグレードを思いだそうとしてみましたが、上級クラスのマイレージ会員になっている航空会社以外では経験がありません。一年オープンで、条件はエンドース不可のみとはいえ、海外発券の最安値ディスカウント航空券では、もともとアップグレードを望むこと自体が間違いですが、日本発は、ピーク時は特に、予約の管理が神業のようにきめ細やかなので、オーバーブッキングそのものが少ないようです。
 顧客に対してビジネスクラスの体験をさせる意図的なアップグレードはありますが、席がないからやむを得ずアップグレードさせようという出来事は起こりにくいのだと思います。

香港でストップ・オーバー

 さて、帰りには、香港で二泊ストップオーバーして、買い物と食事に熱中したのですが、当時愛用していたヤマハのサンプラーの音色ソフトを、処分特価で売っていて、在庫を全部買ったために、機内持ち込みサイズを少し超える袋が、一つ増えてしまいました(今でも、TX16W用の、その音色は、様々な曲の中でさりげなく活躍しています。)。
 さらに、当時は香港で、中国製高麗人参とロイヤルゼリーのドリンクを毎回買っていて、大半は別送品として郵送していましたが、機内持ち込み分ぎりぎりまでは、持ち帰っていました。
 この時は、重慶マンションで、体重計を借りて、チェックイン荷物を20kgちょうどにまとめて、機内持ち込みの袋を、音色ソフトと高麗人参ロイヤルゼリードリンクの、二袋7kgに整理しました。

チェックイン

 さて、チェックインカウンターでは、ものすごいラッシュで殺気立っていました。カウンターの内側では、巨大なオーブンのようなエックス線の機械で荷物チェックをしていて、イライラしていたお兄さんは、音色ソフト袋を、エックス線にかけるように命じました。
 もちろん、磁気に影響がないはずはないので、これを機内持ち込みにさせてほしいと懇願したのですが、持ち込むのなら、高麗人参ロイヤルゼリードリンクを預けるように命じました。音色ソフト(フロッピー・ディスク)は、安全のために極力機内に持ち込みたかったので、言うとおりにしたところ、重量超過を告げられました。
 不思議だったのは、お兄さんは、目盛りを見るように言って、何とかkg(正確な数値の記録をとっておかなかったのは残念)超過だから、何とかドルを払うようにと言うのですが、表示よりものすごく少なめに言いました。安いのは大歓迎だから、そのまま払ったのですが、すぐそばのヨーロッパ風の紳士は、重量超過の場合は、こんな感じにお目こぼしをするのさと、そっと耳打ちしてくれました。まるで、スピード違反の時のお巡りさんのようですね。

クレジットカード

 香港ドルは、全て使いきったあとで、残金は恒生銀行の口座に戻してしまって、空港税と、空港バスの金額しか現金がなかったので、そのことを話すと、クレジットカードでもよいよと言われて、クレジットカードを渡してサインしました。
 さらに、不思議なのですが、実は、そのまま帰国後ずっと請求が来なかったのです。こちらからカード会社に連絡する気にはならず、そのまま放って置いて、今に至っています。
 もう時効には、なっているのですが、突然、香港ドルが高騰して、すごい金額になってから、請求が来たら、どうしよう?


 
 今回は、『緑と植木の町、愛知県稲沢市のK.M.』さんのお便りから紹介します。僕も、夏休みに生徒のコンサートがあって稲沢に行って来ました。本当に、緑と植木の町ですね。


「はじめまして、いつもメールありがとうございます。
 私は、愛知県稲沢市に住む一歯科医です。8/13-8/16香港へ行ってきました。職業柄、通常休みがまとめてとれない為旅行は盆正月ゴールデンウイークに限られます。
 ピーク時には日本の航空運賃及パック旅行は高くなるのでノーマル海外(香港)発券を利用しています。今回香港へは香港発券全日空デイスカウントチケットで行きました。あいにく香港-名古屋-香港間のノーマル運賃は高いので香港-東京-香港で買って名古屋から全日空で国際線乗り継ぎします。(もっといい方法あったら教えてください)

 まず、啓徳空港に着いてクーポン券の入った袋を入国審査の前に探したのですが見つけることができませんでした。入国審査を出てからの場所に置いてありましたが、日本語のものは、1つしかなく後でホテルの部屋で開けて見てみたらクーポン券だけ抜き取られていました。(初めから入っていなかったかもしれませんが)結局英語のクーポン券を使いました。

 担担麺食べてきました。お店はまだ同じ場所にありました。料金はHKD2ドル上がって16ドルでした。おいしかったです。2日続けて行こうと思ったのですが時間がなく行けませんでした。次回も必ず食べに行こうと思ってます。
 ツーリストチケットをうまくつかって残り13HKDでダイヤモンドヒル駅まで尖沙咀駅から往復しました。香港の町の中は去年に比べて日本人が少ないように感じました。

 (中略)また来年の年末から再来年の正月にかけてバンコクからプーケットヘ家族(妻1人子供3人)で旅行しようと思ってます。バンコク発券扱っている旅行業者知ってみえましたら教えてください。

P.S.8/16稲沢市にいらしたのですね。行かれなくて残念です。」


 お便り、ありがとうございました。とても楽しく読みました。
 歯医者さんは、僕たちの突然の歯の痛みにも対応しなくてはならないし、継続治療の予約も一杯で、休みをまとめてとるのは、難しいですね。みんなが休んでいない時は、SOSに対応することが求められる、まさに、天の助けをもたらす職業ですから。感謝しています。

 ピークの旅を海外発見の活用で対応するのは、さすがです。香港発の東京往復のディスカウントは、時期や代理店によっては、やはり全日空が安いので、とてもよい方法だと思います。Yobiyoseが全日空ディスカウント東京往復とほぼ同じ金額で出たりしますが、それと同料金の日本航空の名古屋発香港往復Yobiyoseも、お盆の時期は予約が入りません。名古屋なら、アシアナが安いのですが、時間のロスが大きすぎますし、名古屋ソウルの予約がお盆は無理ですね。
 今の方法が、とてもかしこい方法だと思いますが、料金体系が時々変わるので、仲良しの代理店に問い合わせるとよいかもしれません。

 啓徳空港のクーポン券は、最近有名になったようで、香港返還前後の時期以来、手に入らないことが多くなりました。係の方の話だと、補充はしているそうですし、クーポンも入っているそうですが、なくなったら、そのままで、ない場合は、仕方がないそうです。
 英語のクーポンには、KPSのクーポンも入っていますが、最近、システムが変わりました。この情報は、『香港探検指南』で、近い内に扱います。

 担担麺、おいしいでしょ? 香港の方は、四川料理は、あまり好きでないようで、安くてうまい四川料理が少ないのです。まだ、あの場所にあったとは、うれしい限りです。最新版の香港街道地方指南の地図では、もう消えていましたから。僕も、一泊する時には、必ず、食べに行きます。

 日本人が少ないこと、僕も同感です。この前も、日本人が大勢いるはずの所に、日本人が少なくて、不思議に思ったのです。日本人観光客が六割減ったそうですから、これは、すごいことです。

 さて、バンコク発券のことなら、まかせて下さい。長年の付き合いの、ETCのウボンさんを紹介します。来年のお正月にバンコクから帰るなら、今年の年末くらいに動き始めるとよいと思います。その時までには、行き方、日本からの連絡法、空港やホテルや日本での航空券受け取り方法付きの、海外発券入門特集として、バンコク発券のページを作る予定です。この前、そのための画像もたくさんとってきました。

 間違いなく席が確保出来るのは、往復四万円の、中華航空ですが、きっと、恐いでしょうね?

 近頃、時間のロスが少なかったシンガポール航空が高くなっていますし、名古屋人にはうれしい、BKK-SIN-NGO/NRT-LAX-NRT/NGO-SIN-BKKも、発券されなくなりました。帰路を香港経由に出来て、HKG-BKKは、どこの航空会社でも利用できる、魅力たっぷりの、バンコク発日本経由西海岸往復航空券が、また一つ姿を消しました。

 もしも、タイから帰国してから一年以内に、アメリカに行かれる予定があれば、アメリカの航空会社の、十二万円から十四万円程度の、日本ストップオーバーのアメリカ往復もお薦めです。ニューヨーク往復にすれば、ニューヨークーロンドン往復の四万円弱の激安航空券につなぐことも出来ますが、これでは、飛行機にのるばかりになってしまいますね。
 以前と比べて、太平洋線がフィックスになった分、予約は入りやすくなったように思います。予定が早めにたっているなら、賢い方法だと思います。

 今、タイバーツは、とても安くなっているので、インフレーションが進む恐れがあります。今の所、航空券に関しては、かつてよりも、更に安く買うことが出来ますが、これからどうなることでしょうか……。心配ですね。


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