May. 31. '97   (c)1994-97 桐谷育雄

第83章 チェック・インの荷物


 僕は、収集癖があるので、旅先では、あらゆるパンフレットやチケットや書物を持ち帰ろうとします。重量制限を簡単に超えてしまうので、少しでも軽くなるように、あの手この手で工夫するので、飛行機に乗る前は大変です。二回に分けて、様々なTipsを扱います。


荷物検査

 多くの空港では、カウンターに並ぶ前に荷物検査があります。X線検査をして、検査済みのステッカーを貼ってくれます。並んでいる最中に、航空券を見て正しい所にいるかどうかを点検するスタッフがいる時もありますし、多くの場合、荷物を自分がパッキングしたかどうか、ずっと手元に置いていたかどうかの質問を受けます。
 爆発事件があった直後には、この質問がとても厳しくなるようです。例の大韓航空の爆弾テロ事件の直後にチューリッヒから南回りで帰った時は、大韓航空のスタッフが厳しくチェックしていましたし、最近のNY州の空中爆発?事件の直後も、厳しかったように思いました。
 もちろん、危ない物は何も持っていないので大丈夫ですが、心配でたまらないのは、重量です。

重量オーバー

 “ぶち”さんから、E-Mailをいただいた中に、「帰国の際の重量オーバーで別料金を請求されることなんて本当にあるのでしょうか? 私の場合、20キロ以内に納まったことなどただの一度もないのですが(一番重かったときは37キロ)、それは運がよかっただけなのでしょうか?」という質問がありました。
 もしも太平洋線でないなら、“ぶち”さんは、幸運だったのだと思います。僕など、徹底的に軽くして、チェックイン20kg、機内持ち込み7kgにしたのに、カウンターで、その袋も預けるように言われ、追加料金を請求され、クレジットカードで払いました。安全上の理由で、機内に持ち込む荷物を規定内にしたいので、当然の措置なのですが。
 一般的に団体ツアーでは、グループごとに計量をするか、全く計量をしないので、40キロを超えても別料金を請求されることはないようです。中には軽い方もいらっしゃると思いますが、荷物を御自身で運ばれないので、かなり重いようです。
 でも、一人で旅する時は、この重量の関所を通らねばなりません。

荷物の軽量化

 昔のSFに、地球まで到達するためには、重量が重すぎて燃料がもたないので、必要ないものをどんどん捨てていって、それでも重いから、誰かを犠牲にしなくてはならないというのが、よくありました。空港に戻る前の僕が、まさにそんな感じで、涙ぐましい努力が始まります。
 まず、衣類は、極力着込んで、着膨れします。Tシャツを何枚も重ね着するので、十二単衣と呼んでいます。着ることが出来ない衣類は、必ず乾燥させてからしまっています。汗などの水分も、塵も積もれば山となりますからね。
 ちょっといいホテルに泊まっているときは、体重計を持ってきてもらって、載ってから荷物を持って、重量を計ります。
 本やLDやCD等、重いものは、機内に持ち込みます。本当は、機内持ち込みの荷物にも重量制限があるのですが、通常はサイズしかチェックされないので、おみやげに持ち帰る現地のコイン等のように体積が小さくて重いものを、持ち込むようにしています。
 買った衣類も、タグやピンや紙などは全て捨てて、さらに軽くします。もちろん、買ったものは、必要ない包装の部分は、リサイクル向けに仕分けしながら、どんどん処分しますが、恥ずかしいことに、ブランドの紙袋等は、捨てきれずに、きれいに畳んで持って帰っています。

持ち込み手荷物を最大限活用

 Cabin Baggageは、最大サイズ20×15×10インチのバッグ以外にも、様々なものを持ち込むことが出来ます。
 傘または杖、小さなカメラか双眼鏡……。車椅子(通常荷物室に行くことになっています)や、松葉杖は当然ですが、コートまたはケープまたは毛布も許されています。ヨーロッパから帰る時に、羽毛布団を機内が寒いから毛布のかわりにと言いながら持ち込もうとしたら、重量が超過しますが、無料で荷物室でお預かりいたしますよ、微笑まれてしまいました。
 "One small size handbag/purse"というのが、どのサイズまで許されるのかと思いながら、いろいろと試していますが、A4サイズのバッグは、楽々持ち込めています。

太平洋線を利用しよう

 ヨーロッパに出かける時に、いつもアメリカ経由にする理由は、エコノミーでも、重量の制約が少ないからです。何と、32kg以下の荷物を二つまで預けることが出来るので、一人で64kgまで大丈夫なのですが、航空会社の町中のオフィスで質問すると、いつも、「よろしいですか? 私は一つの荷物についてだけ申し上げています。一つ32kgまでお預かりします」と叱られてしまいます。二つの合計は、あくまで乗客の判断であって、航空会社としては原則を強調されるのですね。
 もちろん、制約があって、荷物のサイズは、三辺を足して158cm以内、二つの合計が273cm以内とされています。僕の旅行用のMilletの90リットルのアタックザックのRimaye90は、高さも幅もかなり自由に調整出来るので、荷物に応じて最小の三辺になるように工夫しているのですが、二つぎりぎりのサイズのものを預けても、計測されたことは一度もありません。
 日本からヨーロッパに往復するだけで、アジア内無料航空券も貰えますし、ヨーロッパでは楽譜を買い込むことが多いので、アメリカ経由にしています。もちろん、太平洋を横断する航空券であれば、ソウル経由の大韓航空でも、日本ソウル間の重量は、太平線の規則が適用されます。

上級会員になろう

 エコノミーの航空券でも20kgの区間に搭乗するとき、その航空会社のマイレージ制度の上級会員なら、30kgまで許容される場合があります。ほとんどの場合、ビジネスクラスのカウンターでチェックイン出来ますし、自分の旅のスタイルに応じて、一つの航空会社を大切にすると、いいことがたくさんあると思います。
 次回は、それでも重量を超えてしまう場合の対策や、様々な裏ワザや、時効になったことの告白を紹介しようと思います。


 
 今回は、台湾のタクシーと香港の陶器について書いて下さった浜嶋さんのお便りを紹介します。


 「余分なものがなくて、情報がたくさんあるというHPはとても良いといつも思っております。
 いつものお礼といってはなんですが、少し前に、香港に台湾ストップオーバーで1週間ほど行ってきましたので、その時の話を致します(全く役立たないかもしれませんし、既に経験済みかもしれませんが)。

 台湾ではタクシーについて一言。タクシーは料金メーターがあるのですが、ある観光地に行った時のこと。行きと帰りで倍とはいきませんが、それに近いぐらいの金額差。つまり、行きは、町中からタクシーを拾って乗ったのですが、帰りは観光地で、タクシーを拾いました。この差のようです。現地に住んでいる人に後で聞いたところによると、観光地でつかまえたものは、いくらメーターが付いていても、やはり高い場合が多いようです。
 そこで、次からは、観光地でつかまえる場合は、そこを出て、100〜200メートルばかり歩いた道路上でつかまえるようにしました。すると大体OKでした! 
 また、移動はできるだけバスなどを使いましたが、長距離でタクシーなどを乗る際は、事前に交渉をして乗る場合もありました。最後の空港まで行く時も、朝の5時半だというのに、道路に出てタクシーをつかまえようとしていると、あっという間に数台のタクシーが止って、競り状態。値切りに値切った上に、「もう駄目だ」といったけど、思いきって、「あとこれだけ」というと、1台だけが、「OK!」というので、それに乗りました。
 すると、恐ろしいことに時間が時間だということもあり、信号無視や超スピードオーバー。台湾では、距離だけではなく、時間でもメーターがアップするので、超チープに高速にして(高速道路も使って、バンバン他車を抜かして)、メーター作動させていても、その料金以内に行ってしまおうということらしいです。まだ、外は真っ暗で、ちょっと怖かったけど、1時間位はかかると聞いていたところを半分ぐらいの時間で行ってしまいました。

 次は香港と台湾の陶器のことについて。香港のセントラルのプリビル内の陶器屋さんで、茶器を観ていた時のことです。「余りいいのがないけど、このドラゴンのついているのは結構いいな」と思って眺めていた時のことです。「あれ、これどこかでみたな」と思いよく見ると、台湾の露天で売られていたものと全く同じ。しかも値段が倍近く違う。その他のも見ていると、結構、そんなのがありました。台湾では、汚い板の上に埃をかぶったようになって、単に積み重ねていただけだったので、全然、よく見えませんでしたが、香港のきれいなデパートなんかの、きれいな店の、きれいなディスプレイとライトアップされているところでは、全く別物に見えてしまいます。
 しかも、台湾ではそれでも高いと思い、値切りに値切って、結局、買わなかったのですが、こちらでは値切ることもままならない。まあ、ディスプレイだけではなく、店舗代金、包装代、サービス料等々、色々なものが混じっての価格であれば、仕方がないかなとも思いますが、台湾の方が圧倒的に安い。素人考えで、多分、これは台湾製なのかなとも思うけど、この手の話は、日本でもどこでもよくあること。でも、我々は安くていいものを買いたいですよね。
 そこで今度からは、茶器やお茶なんかは、香港ではなく、台湾で買ってこようと思っています。茶器に限らず、台湾と香港では、結構、こんな物ってあるように感じました。よく、香港、香港って聞くけど、台湾もいいなと感じたのは、私だけでしょうか。」


 おもしろいお話、ありがとうございました。僕も台湾は大好きで、近頃、中華航空を使うことが多いせいか、一回の旅でも、必ず台北にストップオーバーしてしまいます。時間がない時は、一泊して終わりなのですが、ついたらすぐに、大好きな夜市に出かけて、翌日夕方の名古屋行きの便までの間は、食べ物と、買い物に走ります。市内バスを中心に使いますが、安いのでタクシーも時間の節約のために使っています。まだ、悪い運転手には会ったことはないのですが、ありそうな話ですね。

 台湾は、地方の旅が、日本同様、とてもおもしろくて、あんなに小さな島なのに、まるで、沖縄から東北までの自然や人情がつまっている感じです(バスのスピードは恐怖ですが)。味に関しても、台北は、おいしいものがたくさんあって、好物は水餃子と、担仔麺と、シーフードです。
 コンピュータに関しても、最近まで、安く、すごいものをおみやげに買うことが出来た、味わいたっぷりの国ですよね。
 HPに対する最高の誉め言葉、ありがとうございました。インターネット全体のために邪魔にならない容量で、少しでも有益な情報を発信しようというのが、このサイトの根本方針なので、どうしてもテキスト中心になってしまいます。
 もう少し、とっつきやすくなるように、グラフィックを増やそうかと、悩んだりもしているのですが、元気が出て、これから梅雨にかけて、うんと頑張ってしまおうと思いました。誰かに理解されることは、本当に、元気が出るのですね。


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