May. 20. '97   (c)1994-97 桐谷育雄

第82章 空港で、チェック・イン


 GWは、いかがでしたか? 少し前までは、海外発券の航空券で十日間程度の旅に出かけていましたが、二年連続三年担任の日々では、休暇も難しくなりました。返還前後の、一週間ほどの香港の予定も、どうなることやら。気がついてみると、最近香港に行っていません。
 さて、空港への到着を扱いましたが、何回かに分けて、空港からの出発を扱う予定です。


行列

 時間ぎりぎりまで、やりたいことが多いので、僕が空港に着くのは、いつも時間ぎりぎりになってしまって、万が一自分の席がなくなってしまったら……と、ドキドキしながら、チェックイン・カウンターを目指すのが、いつものパターンです。
 入国審査だけではなく、空港で航空会社のチェックイン・カウンターに並ぶ時も、行列が待っています。多くの空港では、一本の行列から枝分かれしますが、日本風に、一つ一つのカウンターに行列する時は、どの列がよいかの見極めが重要になります。
 僕の場合は、書物やCDやLD等、重い物を買い込むので、見極めのポイントは、多少の重量オーバーを見逃してくれる人を捜すことです(後述)。第八章「エコノミーの航空券でビジネスクラスに座る……。」に書いたように、顔と名前を覚えている人がいたら、もちろんそこに直行します。
 昔は、出発便別のカウンターになることが多かったのですが、最近は、チェックインした荷物のタグの行き先読み取りの精度向上のためもあって、同じ航空会社なら、どこでもチェックイン出来ることが多くなったので、行列の少ない、少し離れた所を狙うのも手です。
 駄目もとで、ビジネスクラスのカウンターのスタッフに、出発時刻が迫っているけれど、こちらではチェックイン出来ないかどうか、聞いてみてもいいかもしれません。
 もっとも、上級マイレージ会員なら、エコノミーの航空券でも上級クラスのカウンターでチェック・イン出来るので、行列の悩みとは無縁かもしれません(ビジネスやファーストクラスの航空券の方も。)。

時間短縮

 他の時間を極力短くして、出来ればチェックインは真っ先に済ませたいものです。
 まず、荷物につける名札タグ(ステッカータイプのものも、結びつけるタイプのものもあります。)ですが、行列中に、カウンターのものを貰って、書き込むと時間短縮につながります。
 老婆心ながら、いつでも、バッグを開けなくてもペンが使えるようになっていますか? 旅の記録、様々なフォームの記入の時に、すぐにペンが出ると、便利で安全です。まさか、日本人カモ観光客目印のウエストポーチは、使っていませんよね? 一見便利に見えるかもしれませんが、現地のスリやかっぱらいに言わせると、楽に仕事が出来るカモを見分けるポイントなのです。
 僕は、名前のついたタグは、チェックインの時に、中から出して取り付け、到着空港で、また中にしまっています。よくある、お迎えを装った悪者は、荷物の名前でフルネームを知って、呼びかけますから。僕の荷物は、簡単に見分けがつきますし、何より、こんなに汚れたリュックは、他には、ありませんからね。
 いつか旅の安全を詳しく扱いますが、スーツケースが開いてしまうのを防止するベルトと、スーツケースに貼られたアルファベットの名前は、日本人団体カモ観光客の目印でもあります。

空港利用料

 最近では、チェックイン・カウンター以外で空港利用料を支払う所も増えてきました。そんな場合では、チェックインを済ませてから空港利用料を支払いましょう。
 成田や関西では、クレジットカードで支払うことも出来ます。僕の場合は、JCBのカウンターで、ショッピングパスポートや、様々な情報を貰うときに、チケットを購入します。実はJCB以外のカードでも支払うことが出来て、ポイントを考えると、その方が得をするのですが、情報入手の感謝のつもりで、JCBで支払っています。
 空港利用料を支払う為の現金は用意出来ていますか? チェックインが始まったときに現金が足りないことに気がつくようでは、後ろの人々に迷惑をかけてしまいます。
 僕の場合は、現金財布の中から、空港利用料と、空港行き公共交通料金の分だけ、必ず残していますが、どうしても足りなくなってしまった時には、海外財布の世界の紙幣を両替して、ぴったりのお金を作ります。

必要な金額だけの両替

 10タイバーツ(約50円)、カナダドル(約90円)、US$ (約120円)、千ウォン(約130円)、10香港ドル(約150円)、ポンド(約200円)、20フランスフラン(約400円)等、世界十数カ国の少額紙幣が常備されていて、もしも五百円分足りない時は、2ドルと二千ウォンを両替します。レートが動いて過不足が生まれますが、両替する時に、必要な現地通貨金額と、手持ちの通貨を教えれば、ぴったりの組合せを、おもしろがって請求してくれます。
 タイバーツでは、少しだけ余る時は、ニュー台湾ドルにしたり、マルクでは少し足りない時は、リラにしたり、かなり微妙な金額を作ることが出来ます。1と2と3と4のいくつかを足し算すると、10までの全ての数字を作ることが出来るのと似ていますね。
 ただし、中には、そのお札がコインになってしまった国もあったりして、本国では使える場合でも、他の国では両替を断られる場合もありますし、本国でも使えない場合もあります。
 今僕の目の前には、百万円の札束三つ分位の100Riel札、四つ分位の200Dong札、二つ分位の5Kip札があります。これが使えれば、現地の最低単位のコインの両替も出来るのに。現地の物乞いにあげるためのお金なのですが、この次は、一人でも多くの人に分けてあげたい。プノンペンの足の不自由な少年に、今度会えたら、彼が欲しい分だけ、あげなくては。


 
 今回は、手嶋亜希子さんの香港便りを紹介します。


「最高気温が27度ととても暑かったのですが、雨降りの多い3月にもかかわらず、1度も雨に降られることもなく、快適な旅となりました。
 やはり印象的だったのは、九龍半島からの夜景ですね。あれは、香港へ行かなければ決して見られない、香港の象徴と言ってもいいのでは?、と個人的には思っています。
 現地ではまるで香港人のようにバスや地下鉄、スターフェリー等、公共交通機関(?)を使って移動していました。(お陰で、現地の片に香港人と間違えられ、広東語で道を聞かれてしまいました...) 私が入手した情報をご連絡いたします。

1.香港空港でのクーポン
 空港での入国審査カウンター前向かって左手方向に、英語版、中国語版、日本語版がありました。
 DFSでの買い物金額に応じてプレゼントをもらえるクーポン券等がありました。
 入国審査のカウンターを出てからも数カ所に同じ物がありました。(ただし、私が見たときは日本語版だけなくなっていましたが…)
 賑やかな絵の紙袋に入っています。A4くらいの大きさかな?

2.シェラトンホテル最上階でのティービュッフェ
 これは本当にお奨めです。なんと85HK$で、サンドイッチ、ケーキ、シューマイ、お寿司、チョコレート、クッキーなどが食べ放題! 14:00頃〜18:00頃までやっています。窓側の席からの眺めも最高です! 特に美味しかったのは、スモークサーモンのサンドイッチです。機会があったら是非ご賞味下さい!

3.大快活
 現地のファーストフード店へ行きました。
 こんな所で食事する日本人なんて私達だけ。みんなからジロジロ見られました。メニューの選択を誤ったのかイマイチでした。

4.某著名ガイドブックお奨めの料理店
 日本人が必ず持っているガイドブックでお奨めだったCentralにある飲茶のお店、"陸羽"で食事しました。席へ案内して下さったマネージャーはとても親切で日本語も少し話せます。
 二人で5品注文したのですが、何と245HK$! 20HK$/品と思っていたので、ビックリです。これってふっかけられたんでしょうか?

5.許留山
 亀ゼリー、挑戦しました。龍角散の味です。HK$お店の人がすごく親切で、二人で取り分けて食べられるように別のお皿も貸してくれました。値段も良心的でフルーツやシャーベットはとても美味しかったです。昼頃行ったので現地の女の子はヌードルを食べてました。(すっごく美味しそうだったんですが挑戦する機会がありませんでした…)

 長々と書いてしまいましたが、本当に楽しかったです。今回はいわゆる庶民の香港を味わえた気がしました。是非また行きたいと思っています。返還後も変わらなければいいんですが…。
 ただ、1つ後悔したのは、広東語を勉強せずに行ってしまった事です。こんにちは、とありがとう、しか言えず、旅行会話くらいはマスターして行けば良かったと反省しています。
 ところで、桐谷さんのプロフィールを拝見してとてもビックリしました。実は私も愛知県出身なんです。(もっとも名古屋市内ではなく、実家は犬山市ですが...)また、私の主人の趣味も囲碁、しかもワイン好きなのです。一方的に親近感を抱いてしまいました。(以下略)」


 楽しく、現地の人のような香港を楽しまれたようで、うらやましく読みました。僕自身は、香港に行かねばならない用事があるのに、計画がつぶれてばかりなのです。返還の時こそは、出かけたいものです。

 九龍半島からの夜景は、素晴らしいですね。デートコースになっている、尖沙咀の新世界中心New World Center裏の海濱花園Promnadeからは、自分たちが入った写真も撮れるし、比較的安全だし、何より海水面への夜景の反射もきれいなので、気に入っています。

 最近は、入国審査後にクーポンの袋が置いてある報告が多いので、きっともう大丈夫でしょう。一時期は、審査前にしか置いてなくて、取り忘れた方が困ったものでした。念のために、審査前にも取っておくとよいと思います。

 喜來登Sheratonは、個人が泊まるには高いけれど、最上階は見晴らしもいいし、そんなに食べ放題で85HK$は、安いですね。この次の香港では、好物のスモークサーモンのサンドイッチに挑戦してみますね。

 陸羽は、僕にとっても、毎朝通える身分になるのを夢見るお店です。日本式の一階の加藤茶に少し似たおじさん(僕の知る限り、昔からの人では彼だけが日本語を片言で話します)は、ふっかけることで有名です。彼の手口は、日本人のお客に見せるのは、自分で書いた金額の紙で、支払いの所では、多めにかせいだ分を抜いて、ボスに渡すのです。僕も、一度、ふっかけられて、こんな筈はないと、明細を求めたことがあります。ふっかけられたくない時は、二階へ行くしかないのですが、彼は混んでいる時でも、テーブルを用意してくれるやさしい人物でもあります。
 あそこのメニューは、一品が高いものもあって、ものによっては、100HK$を超えるのですが、注文するときに、例の赤で印刷された紙に書き込みながら、金額を尋ねながら注文しなくてはならないのは、残念です。でも、安心して下さい。特点を注文していれば、そんな金額になります。僕は、ふっかけられてもいいから、あそこで、特別のお茶を注文して、点心を楽しみたい気持ちになります。今回は、フカヒレのスープを注文したとのことなので、こんな金額だと思いますよ。安心してください。

 許留山は、今のように若い子向けのフルーツ中心になる前の涼茶舗風だった頃は、なかなかおいしいお店でしたが、最近チェーンをどんどん拡げて、全く別のタイプのお店になりました。フルーツをふんだんに使ったものにおいしくて健康に良さそうなものが多いですね。日本にチェーン展開すれば、絶対に儲かると思うのですが……。
 プロフィールの部分を、もっと充実させようと思いました。囲碁が好きな人はワインが好きな方が多いと思います。なかなか碁を打つ時間が作れないのですが、全てを忘れて没頭出来る大切な時間です。長生き出来たら、じっくり楽しむつもりですが、インターネット経由で対戦したいですね。

 このようなお便りを読むのは、とても楽しい時間です。これからもよろしくお願いします。


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