Feb.16. '97   (c)1994-97 桐谷育雄

第80章 空港から無料電話


 空港に着いてから、入国審査をするまでの間になすべき事は、たくさんあります。
 今回は、その中の一つ、市内への電話を中心に扱いましょう。

 昔は、飛行機に乗って空港に到着するということは、タラップを降りることを意味しました。最近では、「タラップ」も死語になってしまい、若い人は、何のことかわからないかもしれません。今でも、世界のあちこちの国内線の一部では、空港ターミナルから、飛行機まで歩いて、タラップを登りますし、国際空港でも、僕の住んでいる名古屋や、香港の啓徳空港などのように、バスに乗ってからタラップを使う時がある空港も多いと思います。
 機内から外に一歩踏み出した瞬間の空気の匂い、暑さ(または寒さ)、まぶしい光線、その国の風の音、全てを肌で感じたものでした。雨や雪が降っていた時は、もちろん濡れてしまったのも、なつかしい思い出です。

 余談ですが、機内に持ち込むことが許されている荷物の一つに、"One umbrella"があるのは、飛行機の乗り降りに傘が必要だった頃の名残りだと思います。ただ、"One umbrella or one walking stick"となっているので、昔の英国紳士のように傘を杖として使う機能も重要なのでしょうか?
 空港にも、その地域独特の匂いがあります。特に最近では喫煙室以外完全禁煙の空港が増えてきたので、より匂いがわかりやすくなったように思います。禁煙フライトが増えたことも実に嬉しいことで、それぞれの航空会社の機内の独特の匂いも、より感じやすくなったので、搭乗した時から、その国にいるような気分になります。

 さて、それぞれの空港に到着して、いつトイレを利用するかというのも重要な問題です。一番いいのは、入国審査後、荷物が出てくるのを待つ間に近くにトイレがあるなら、時間のロスが最も少なくなりますし、アメリカのように、入国審査を待つ行列の近くにトイレがあるなら、二人一緒の時など、交代でトイレを済ませてもよいかもしれません。
 もちろん、最も効率がよいのは、飛行機が着陸する前のシートベルト着用のサインが出る直前に機内で済ましておくことですが、到着前の食事の後は、エコノミークラスではトイレの行列が長く続くので、難しいと思います。

 大きな空港では、入国審査に向かう長い道のりでトイレを済ますのも、よいと思います。というのも、最近は、無料市内電話を備えた空港が増え始めているからです(電話をするなら、どうせ、入国審査の行列には出遅れてしまいますから)。

 初めて、無料電話に気がついたのは、第二ターミナルが出来た頃のシンガポールのチャンギ国際空港でした。バンコクで、日本経由西海岸往復が当日まで待ってもシンガポール航空しか予約が入らなかったので、急遽立ち寄ることになった時のことです。大好物のサテとシーフードの食べ放題を思い立って、まだ宿の予約も済んでいなかったので、試しに電話してみたら、本当に無料で電話出来たので、うれしくなりました。
 もちろん、帰りも、無事最終の空港バスに乗れたことを無料市内電話から報告したのは、言うまでもありません。

 気をつけて探してみると、色々な空港で、見つかります。僕が一番よく使う空港の、バンコクのドンムアン空港にもあって、いつも重宝しています。初めての空港で両替前に、コインやカードを使わずに、無料で電話できるのは、たとえ十円程度でも、本当に得した気分になりますね。安宿の予約には、もってこいなので、いつも、空港に着くと、壁を見ながら歩くようになってしまいました。

 アメリカの空港には、どこでも、ホテルの直通電話があるボードがあって、簡単な数字をダイアルすると、直接ホテルにつながって、迎えに来てもらえますが、やはり、自分の好きな市内通話が出来てしまうのは、うれしいですね。今度は、音響カプラーを持ってきて、市内のアクセスポイントに早速つないで、機内で書きためたE-Mailの返事を、Power Bookから、一気に送信してしまいましょうか?


   今回は、前号の訂正から始まります。あまりにも不用意なことを書いてしまい、気をつけた方がよいというお便りを戴きました。外国の通貨の現金を、軽い気持ちで、両替してあげてもよいよ、なんて書いてしまったのですが、これは、日本の法律に反する行為なのですね。反省。ホームページも訂正しておきました。これからも、是非、このような点を、お知らせ下さい。


 「早めに訂正して下さい。結構、うるさい法律です。とくに別件逮捕の時の口実になります。」(大澤さんから)
 大澤さんは、香港のプロフェッショナルで、様々な情報を教えて下さいました。以下に、マレーシア情報と香港の春節最新情報を引用させていただきます。

 「これは、マレーシアのことなので、お知らせします。クアラ・ルンプルのサルタン・アブドル・アジズ・シャー(ああ、長い)空港では、ビジネスクラス以上のパッセンジャーは特別ゲートがあります。時々、間違って来る人のために待たされたりします。たいていの人は間違っているのを気がつかない(私は日本語がわかるので、注意しようと思うのですが)まま入国して行きます。小人数なら、わざと、間違えても良いと思います。香港の様に係官の性格が厳密ではないですから。でも、他の国の人から、白い目でみられますので、十分に気を使って。(中略)

 >入国 審査と税関の間にたくさんぶら下げてあった「紙袋」
 業者のいろんな駆け引きから生れているもので、HKTAのドル箱です。たくさん使えば、その半年後には増えるはずです。これから夏までは確実に増えます。その後、極端に減ります。ひょっとして、無くなるかも。たくさん、使ってください、忘れずに。(中略)

 ところで、正月2日の花火大会。今年はとっても変わってました。なんでも、日本で流行っている、花火の演出法だとか。クラシック音楽に合わせて上げる花火。しょうがないか、花火師はみんな日本から来るのだもの。すぐそばにいる人だけが花火を見てるのではないのに。」(大澤さんから)

 やはり、上級クラスの方々への優遇は、あちこちにあるのですね。それから、例のクーポンは、たくさん使えば使うほど、今後とも使い続けることが出来るのですね。これからは、もっとクーポンを宣伝しなくては! 
 花火を遠くから見る方々の視点をも視野に入れた文章は、文化批評としてもおもしろく読みました。大澤さんの文章は、プロならではのものに満ちあふれていて、僕たち、単なる旅行者とは違った奥深いものがあって、そのまま全文引用してしまいたいくらいです。


 さて、NIKE関連のお便りもたまってしまいました。

「台湾でうちの親が 97MAXを13000円で買ってきて、それは本物だと思うのですが、95 MAX イエローとTOTAL MAXが24000円で売ってたというのですが、それは本物でしょうか? 台湾にも偽物は出回っているのでしょうか? もっとも本物と偽物の違いが分かる点はどこですか?」(和田さんから)

 13000円は、まさにその金額なので、本物ですが、残念ながら95airmaxの黄色のグラデーションは偽物でしょう。日本でも山梨の業者が摘発されましたが、様々なルートから日本にも入っています。僕も台湾でも見たのですが、非常に巧妙な、もしかするとソウルの元契約工場で作られた、偽物でした。
 僕は、95airmaxを見分ける時は、靴の裏の部分を見ます。黄色グラデーションの場合で言うと、黒すぎるのです。エアの部分の接着がゆるいのも偽物の特徴です。足の裏の敷物を剥がしてみても作りが雑すぎます。未使用のものは、殆ど偽物のようです。
 僕の住む名古屋では、モデルによっては、定価から値引き販売するお店が出始めました。airmax97は、さすがに定価でしたが、今売られているモデルは、半年前に発注されたものなので、本当に品数が豊富で、異常なNIKEブームの終焉は、そこまで来ているようです。


「「韓国旅行について報告いたします。NIKEのSHOPにいっても AIRMAX95,96、AIR ジョウダンXII は見つかりませんでした。で担当のガイドさんに聞くと11月の旅行者もNIKESHOPを何十件も回ったけどなかったとのことでした。ガイドの人の中にNIKEをストックしている人がいるとのことだったのであったところ、まずAIRMAX95については韓国でももう本物はないとのことでジャンク品をもっていました。AIRMAX96については品薄ではあるが持っていましたので購入しました(¥20000)ガイドさんはAIRジョウダンXIIを進めていました(¥25000)
 (質問)NIKEのジャンク品については税関にて引っかかることはないのでしょうか? あと今後購入する際韓国にお金を送る方法はどのようにすればよいのでしょうか? よろしくお願いします」(清水斉さんから)

 やはり、品切れ後のモデルは、プレミアがつくのですね。びっくりしました。
 もちろん偽物は税関で没収されますし、もしも没収されなくても、偽物と知って買うことは犯罪に手を貸すことになります。
 ただ、関西空港で、偽物のairmax95の黄色グラデーションを履いて荷物を待っている女性を見かけましたが、彼女は、そのまま税関でも怪しまれませんでした。確かに、そっくりなので、よほど詳しくないと見分けるのは難しいでしょう。

 韓国への送金は、もしも相手がクレジットカードを扱っているなら、番号と有効期限を知らせれば大丈夫です。手数料が高いですが、銀行振り込みの方法もあります。郵便局で送金する方法もあるので、相談してみたらいかがでしょうか?

 最後に、西岡さんのairmax95盗難を紹介させてください。サンホゼでブーム前にデザインに惹かれて買ったものなのに、本当に、ひどい。何とか、犯人の良心に訴えたいものですね。もしもこの文章を読んでいたら、今からでも、返しませんか?


「いつでも履いていたので渋谷では本当に絡まれて「AirMax狩り」というのを身を持って知りました。その時は靴は無事だったんですがその後盗まれたんです。北海度に温泉に行ったときのことです。下駄箱もなかったので普通に脱いで温泉につかっておりました。気持ちよく温泉を堪能した後靴を見ると無くなってたんです。ほんと、信じられなかったです。本当に悔しくて悔しくて....。価値が出たから悔しさ倍増したというのも少しはあると思いますが、それ以上にあの靴は靴にお金をかけない主義の自分が世間の流れなどなんも知らずに唯一デザインに惚れて買った思い出の品なんです。」(西岡猛さんから)


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