Nov.23. '96   (c)1994-96 桐谷育雄

第077章 入国審査をすばやく通過


 NIKE関連の話に区切りを付けて、また、本来の旅のワザの話に戻りましょう。もちろん今後も、NIKE情報は、手厚く扱うつもりで、連載の最後の、お便り紹介と香港探検指南に加えて、NIKEのコーナーを当分の間、続けます。

 さて、海外に出かける場合、避けて通れないのが空港です。これから年末にかけて、空港に関する話題を続けようと思います。

 空港は、国境を越える人が集まっては、それぞれの場所に散って行く不思議な場所です。もちろん陸路の国境もあるのですが、空港独特の風情は、空港だけのものです。

 僕たちが空港で過ごすのは、チェックインから始まって、搭乗を待ったり、時には、どこかでトランジットしたり、到着空港でも、様々に付き合うことになりますが、今回は、到着空港の入国審査に的をしぼろうと思います。

 特に安い航空券で旅する時は、到着時間が深夜になることが多く、飛行機が着陸してから、少しでも早く空港から出るために、はらはらしませんか? 僕は、タクシーはあまり使わず、一番安い公共交通機関を利用する方なので、最終に間に合うかと、どきどきしてしまいます。

 そんなことが長く続いてきたので、入国審査を少しでも早く通過しようとして、これまでずっと観察して研究してきました。その成果を書いてみようと思います。

 欧米の空港に多い行列方法では、ほんの数本の行列が、厖大な入国審査カウンターに枝分かれします。空港や時間帯によっては、一本だけの行列の時もありますが、この場合は、自動的に運命が決まるわけで、少なくとも、他の人たちと、待ち時間は同じです(ただ、処理時間は変わるかもしれません。)。比較的ストレスは少ないのですが、後で述べるように、乗り継ぎ便の時間が迫っている時は、やはりはらはらしますね。

 アジアに多いのが、入国審査カウンターごとに行列する方法です。成田の第一ターミナルに帰国する時など、奥の行列ほどすいていて、すぐ近くではなく、遠くの行列に並んだ方が、先に荷物を受け取れるような気がします。

 大規模な空港では、カウンターが横に長い時が多くなります。厖大な数のゲートから人々が集まってくるのですが、全てのウィングに飛行機が到着するわけではないので、必ずすいているウィングがあるはずですから、遠くまで見渡して、すいているセクションを選ぶことになります。

 ただし、僕は、その次でいつもはまるようで、並んでいる人々を見て、明らかに短い方に並んだ筈なのに、時間がかかってしまって、横の行列に後から並んだ人の方が、先に処理されることが多かったのです。

 今では、徹底研究の成果もあって、瞬時の内に判断して、はまることは少なくなってきました。僕の場合、一回の旅でも、乗り継ぎやストップオーバーが多いので、数えてみると、一年に30回は入国するのですが、毎回、観察と実験を繰り返してきたのです。
 鉄則は、審査官の処理能力を一瞬で判断することです。

 第一のポイントは、タイピングではないでしょうか? 正しい指使いのタッチタイピングが出来る人は、あまり多くないようです。指一本タイピングでは、早く動くように見える人も、実は遅かったりします。無駄な動きがない人を捜すのが大切です。音が静かで、一見動きがなさそうに見える人ほど、タイピングは高速です。カチカチ大きな音を立てる人は、遅い人に多いように思います。

 僕はWPM60を軽く越えるタイピストなので、学生時代は「大型電子計算機」のプログラムの「パンチカード」のタイピングに、よく頼まれたものでした。毎秒六、七回はキーボードを叩いていますが、音はほとんど出ずに、指もホームポジションからほとんど動きません。

 次のポイントは、スタンプを押す時間です。最近は、ヨーロッパを始め世界の国境から、どんどんスタンプが減ってきて、こちらからお願いしても、スタンプそのものがない国境も陸路には多くなってもいますが、まだまだ、パスポートのスタンプは、主流です。
 スタンプ台を二回たたく人には、処理速度が遅い人が多いようです。ただし、リズミカルなたたき方をする人には速い人が多いのですが。

 また、一回スタンプを押すたびに、スタンプ台に往復する人が遅くなるのは、言うまでもありません。最低でもパスポートと入国カードと二回は必ず押すのですから。

 次のポイントは、ページをめくる速さです。"Kirium"の連載の『速読道場』で扱ったのですが、ページをめくる時間のロスも馬鹿になりません。

 ところで、初めて海外に出た頃、パスポートのスタンプを日付順にきれいに押して欲しかったのですが、かなえられず、最近は、増補無しで更新を迎えたくて、POST ITを貼って、このページに押して下さいとか頼むのですが、忙しそうにしていて、押して貰えない時もあります。

 今使い始めた十年パスポートを増補無しで使い続けるのは無理でしょうから、せめて一回の増補で済ませるべく、工夫しています。この話題は、またいつか、テーマとして取り上げるつもりですから、その時に。

 これだけ工夫して、少しでも早く入国できるように頑張っているのですが、何と、行列の最中に、優秀な審査官が交代することもあるのです。なぜか、交代する方は、前の方より、処理速度が遅くなるように思うのですが、どうでしょう?

 交代前の審査官の見分け方として、時計を気にする人、けだるそうな表情の人、よく横や後ろを振り返る人、というのがあると思います。ただ、時間の決まってない交代というのもあって、何度、トホホになったことでしょうか……。

 次回は、行列している人々を見分けるワザを扱うつもりです。何か、入国審査のエピソードがあったら、是非教えて下さい。紹介したいと思います。


 やはり、NIKE関連情報のお便りが多く、どこでも手に入らない情報を教えて下さった方は、この欄で紹介させて戴くことにしました。何と言っても、Red Neckさんの情報は、すごいものです。


「なんと長洲島のTimberland(フェリーの発着場から右に数百メートル行くだけです。海岸沿いですのでまず見落とすことはありません。近くにはサークルK があったと思います。)にAir Jordan XIIが山のように……。値段は$1300ぐらいだったと思いますがすごくラッキーでした。$1300が安いのか高いのかは分かりませんが、少なくとも定価を超えていることはないだろうと判断し、自分用にも購入しました。

 ちなみに、今私のいるマレーシアのペナンはAir Max96が山のようにあります。Komtar(コムター)というShopping Centerがあるのですがそこの靴屋にはほとんど在庫があります。ちなみに私は自分用になんとAir Max95の最終版を18000円弱で買いました。96も同じくらいの値段です。この値段ではペナンに住む人にはちょっと高いかもしれませんね……。香港に比べると全般的にお値段は高めです。」(Red Neckさんから)


 香港でも、少しはずれるだけで、Air Jordanも山のように残っているんですね。ランタオ島と人口が同じという長州島ですが、僕も海鮮料理を食べに行って、泳いで帰った程度ですが、あそこにAir Jordanがたくさんあるなんて、すごいですね。一時間の船旅も、苦にならない距離ですし。それに何と言っても、二つのナイキショップでは、すぐに売れてしまったものが残っていたわけなので、これから、電話をして在庫があったら、往復してみなくては。

 ペナンがairmaxの穴場とは思いもしませんでした。日本の定価よりは高めでも、定価で入手した人がほとんどいない現状では、とても安いと言えますね。それに、今、airmax95の最終版を買えたのも、幸運だと思います。考えてみると、ペナンも十年近く行ってないし、今度、バンコク〜シンガポールを陸路で旅する時に、立ち寄ってみますね。
 これからも、このような情報、是非教えて下さい。


 次は、本郷いづみさんのお便りです。

「ところで、わたしの香港旅行では、Cathey航空利用で、(中略)とくにねらっているブランドとしては、プラダのバッグとグッチのバッグと靴です。あとは、アウトレットにもぜひいってみたいので、ホームページが早く完成されるのを楽しみにしています。では、また。」(本郷いづみさんから)

 ホームページ版の「香港探検指南」の話題が、急にFactory Bargainsにとんでしまったのは、実は、本郷さんのお便りがきっかけでした。アウトレット情報も、詳しく扱うつもりです。

 PradaとGucciを狙うなら、正規ブティックでも、日本より充分安いけれど、やはり、今回のmission 002の、割引カードの利用が、いちばんかもしれません。ただ、品揃えを考えると、特に、Gucciの靴は、DFSよりも、うんと品数が豊富なので、正規ブティックの方がよいかもしれません。特にランドマーク店は、面積が広いので種類が多くてよいと思います。冬のバーゲンが始まりつつある時期に出かけるわけだから、値引きの可能性大ですよ。それから、Catheyのクーポンが貰えたら、それを使うのもよいですね。

 僕も、よくバンブー・リュックとか頼まれて、買ってきます。バッグ類は、デパート系も豊富なので、とても高いモデルを買うなら、いくつかの地域を回ってからにするとよいかも知れません。デパートのハウスかーどは、お持ちですか?
 
 それから、新品がいいと思うけれど、もしも、うんと安ければ中古でも構わないのなら、マダムが使った限りなく新品に近い中古品を売るフランスのお店のようなお店が、香港にもあります。いろいろな場所にありますが、お薦めはPedder Buildingの中。僕も、初めて見た時は、安さにびっくり。中古だと聞いても、ものによったら、新品と全く見分けがつかなかったりするし、一応のぞいてみてもよいかもしれません。mission:005で扱うと思います。

 話題がはずれてしまいますが、イタリアものは、この夏まで、レートの関係で、とても安くで買えました。イタリアに旅行しなくても、個人輸入出来る地方のお店を活用すれば、送料を払っても免税で買えば、香港より安く買えたりします。もしも、お気に入りのものが、香港で売り切れていたら、この手を使ってもよいかもしれませんね。


 最後に、『香港探検指南』は、一年がかりの完成を考えていて、自分なりに、話題の順番の構想も持っていますが、やはり、誰か出かける方にとって有益な情報になることを優先したいので、こんな話題を扱って欲しいとか、ご希望があれば、是非、知らせて下さい。今回のように、順序を入れ替えてしまおうかと思います。
 


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