旅の Tips & Tricks 第65 章
May.09.'96   (c)1994-96 桐谷育雄

第65 章 番外編:香港への道(後編)


 連休も終わり、たまった仕事をばたばたと片付けています。今週は、様々な夜間出張サポートと持ち込みサポートで、睡眠も五時間を割り続けていて、ホームページ完成への時間が作れずに、残念。でもTips & Tricksは、最優先にして配信しました。  今回は、香港返還期の航空券予約のワザです。熾烈な闘いはもう始まっています。

 この十年を振り返ってみると、いろいろな時期がありました。日本発のディスカウント航空券の予約が入りやすかった不景気の時期、名古屋からの西海岸往復が四万円を割ってしまった湾岸戦争の時期、逆に、ピークの予約が最後まで入らなかった空前の旅行ブーム……。今回の香港返還期の航空券の確保は至難のわざです。

 まず、日本で買う方は、代理店の担当の方に今日すぐ相談してください。もしも、なじみの方がいない場合は……、あきらめましょう。香港返還目撃ツアーの団体枠のために、日本発の個人向けディスカウント航空券は出回りにくくなるはずですから。ただし、チャーター便の可能性はあるので、だめもとで、前回航空券を買ったお店に相談してみてください。

 次に、海外発券の方も、今すぐ手を打ちましょう。僕はバンコク発券の香港経由日本往復(または、香港日本経由アメリカ往復)を常時持っているので、その帰りの航空券で香港に渡り、香港発券の日本往復で帰国する予定です。

 海外発券未体験のの方も、返還香港旅行を考えに入れて、海外発券に挑戦するチャンスかもしれません。第二章、第三章「海外発券の王道」、第五章、第二十二章、第三十三章その他で扱った情報を参考にして欲しいのですが、質問があれば、お便り紹介コーナーで、答えていきたいと思います。

 経由地を工夫する発想も必要だと思います。前回紹介したマカオから船で入国する方法の他に、ソウル、台北などをハブとして活用する方法です。ただ、日本発のソウルや台北乗り継ぎのツアーも出回るので、海外発券派は、シンガポールバンコクマニラクアラルンプール中国各地のように、さらに遠くで乗り換えた方がいいかもしれません。

 意外に予約が入りやすいのは、バンコク発香港台北経由の中華航空日本往復航空券です。三年ほど前、お正月のピークにバンコクから急に帰らなければならないときに、二日前なのに、BKK-TPE-NGO(老婆心ながら名古屋です。世界に援助したくなるコードですね。もちろん羽田や福岡にすることもできます。)が予約出来ました。最近でも、かなり余裕ですし、何よりも、料金も一万三千バーツ(約五万円)位ですごく安いのです。

 香港からの帰りの便の予約が難しい時は、バンコク経由で日本に帰りましょう。HKG-BKKの往復は三万円でおつりが来ます(片道なら一万五千円)から、八万円で、たとえばHKG-BKK-NGO-TPE-HKG-BKKとルートを組めば、帰国後、もう一度、台北と香港とバンコクに旅が出来ますし、もちろんBKK-HKGのチケットが残っているので、さらに帰りのチケットを香港で買うことが出来て、無限に旅を続けることが出来ます。

 ヨーロッパ行きも、香港やバンコクからなら八万円でおつりが来ますから、夏場などは、日本で買うよりも、安いですね。日本往復分を計算に入れても、十三万円前後です(冬場は、クリスマス前に出国するなら、日本で買った方が安いようです。)。

 さて、日本で航空券を買うなら、ピークの時だけは意味がある、いわゆる新ペックス運賃を利用するチャンスです。今年の場合を例にとると、七月一日前後の料金は、キャセイ航空(http://www.jp.cathaypacific-air.com/)の「キャセイ・マジック」名古屋発は七万三千円です。ホテルとセットになった「エアー・アンド・ホテル」で、交通の便のいい尖沙咀のペニンシュラの裏の「カオルーン・ホテル」に三泊すると、一泊目が一万一千円で、二泊目から八千五百円なので、十万千円になります(何と、この料金には、朝食と、空港送迎も含まれているので、空港とホテルの間の移動が面倒な方も大丈夫ですね。)。

 普段ならパッケージツアーより高めですが、このようなピークなら、うんと割安です。おそらく、ディスカウント航空券は、返事がかなり遅れますから、航空会社のカウンターで購入できて(つまりクレジットカード払いで、ポイントやマイル数を稼げます。)、その場で席の有無がわかる新ペックスは、このような場合にこそ利用すべきものですね。

 また、日本から片道のビジネスクラスで出国してもいいと思います。帰りは香港で往復を買うことにするなら、帰りを日本で買う必要はないし、予約は、ビジネスクラスの方がエコノミーより、はいりやすくなります。料金も、エコノミーのノーマルと、そんなにも違わないし、海外発券を続けるためには、一回は、日本発の航空券で出国しなくてはならないので、往復で帰りを放棄することを考えれば、そんなに損をする気持ちにはならないでしょう。

 さらに、日本発の往復を買うテクニックとして、呼び寄せ航空券(現地でも、日本語でYOBIYOSEと呼ばれています。アメリカと香港が有名ですね。)の活用があります。現地にいる日本人が家族などを呼び寄せる日本発の往復航空券を、現地で購入して、日本に送るための航空券というのが本来の姿ですが、最近では、現地の代理店に日本から申し込むと、自分名義の呼び寄せ航空券を発券してもらえるようになりました。

 まだ現地でしか買えなかった頃、日本でディスカウント航空券を買おうとするとキャンセル待ちとなってしまった時に、知り合いに頼まれて、人脈を駆使して、かなり安く日本航空の呼び寄せを発券して貰ったことがあります。連休直後のピークだったのですが、簡単にとれてしまってびっくりしました。

 その時は、その方が、急に行けなくなってしまって、途方に暮れました。払い戻し不可で、完全なフィックスで、乗る当日だけが有効という航空券だったのです。もちろん、直前まで発券せずに、日本に送るタイムリミットぎりぎりに、発券したのですが、僕がお世話をすると、なぜか、そういうことがよくあります。

 払い戻しの金額をいくらにするかの決定権は航空会社にあるわけで、多くの場合、ほとんど戻ってきません。うんとがんばって、いくらかが帰ってくる時も、交渉のがんばりが理解されずに、悲しく思われてしまうのは、本当に悲しいことです。もしも出かけていれば、さまざまな手配を感謝されたのに、旅が中止になれば、その水面下の努力も知られることすらなくなってしまうのです……。いけない、いけない、愚痴っぽくなってしまいました。

 さて、最後の手段は、船です。釜山に船で渡り、ソウル近くの仁川から、中国に渡り、陸路を鉄道で広州経由で、香港まで向かう方法です。でも、それだけの時間を旅に割くことが出来る方なら、きっと返還ラッシュが始まる前の、席の余裕がある頃に、飛行機で飛んでしまいますね。

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