& Tricks Wired!

お薦め情報源

 いよいよ、香港返還の秒読みも、最終段階に入って、様々な新聞や雑誌が、香港返還を意識した特集記事や連載を始めましたが、多くは、似たり寄ったりで、そこでしか得られない情報というのは、なかなかありません。中には、他の情報源から作ったようなものもあったりして、情報の絶対量は多いものの、中身が薄いような気がしませんか?
 新聞でのお気に入りは、今日で17回を迎えた朝日新聞の「香港物語」と、毎日新聞の「香港いま」と「香港あすの顔」です。

 そんな中で、三月から続いている『サンデー毎日』の連載は、絶対に見逃せない、貴重な情報が満載です。僕自身、この記事のおかげで、香港返還について聞かれる時に、得意げに、誰も知らないことを、一言付け加えることが出来てしまいます。出来たら、自分だけが知っている情報のふりをしたいのですが、フェアではないので、正直に、『サンデー毎日』の連載の、「香港ウオッチング」に書いてあったんだと付け加えます。さりげなく、執筆の大沢佳子さんも、知ってる人なんだよと自慢もしてしまいます……。

 僕の尊敬する大沢佳子さんは、活動のごく一部に、請われて、あの『まるごと香港』のPublishing AdvisorとEditor-in-Chiefをされていると言えば、わかると思います。途中から『まるごと香港』が急におもしろくなったことを憶えていますか? その時期が、まさに大沢さんが、加わった時期なのです。様々な雑誌の記事の魅力的な文章を、ご存知の方も多いかもしれません。
 世界をまたにかけて大活躍される姿と、素敵で深い人柄は、ドキュメント番組を作りたくなるほどです。

 さて、「香港ウオッチング」は、三月二十三日号から続いているのですが、今売っている六月二十二日号のp33を見て下さい。「返還まで、あと21日」の記事は、「千客万来?」というタイトルで、返還時期に親類が集まってくる話を軸にして、その詳しい事情、実態を、実に興味深く教えています。
 連載が始まってから、僕も発売日に『サンデー毎日』を買うようになったのですが、290円は、これだけの情報が得られるのなら、決して高くないですね。バックナンバーも、周囲にひっぱりだこで、ぼろぼろになって、いつも手元にはあまり残っていません。

 これまでの連載も、全てお薦めのものですが、一部を紹介したいと思います。

3/30号 返還まで、あと105日 p34の「流されてなお」
 香港返還を明治維新ととらえて、香港の人々のしたたかさと「あきらめ」感覚を活写しています。

4/13号 返還まで、あと90日 p31の「上海の風」
 とても逆説的なことだと思うのですが、新しい風が懐古趣味になっていることの文化論です。

5/4号 返還まで、あと70日 p31の「最初で最後のGW」
 返還の時期が、6/28から三日間休日と返還当日と翌二日までの五連休連休になるという僕の知る限り唯一の情報を教えています。そればかりではなく、あまり知られていない復活節と清明節を続けて休む習慣まで触れています。

6/8号 返還まで、あと35日 p31の「本当は『英国風』が好き?」
 民族の感覚のユニークさを示す、奥深い文化論ですね。

 この連載がすごいと思うのは、どこにもない情報を紹介する文章でありながら、百年後に読んでもおもしろい、文化論になっていることです。たぶん、資料的な価値も出ると信じて、コレクションしておくつもりです。それにしても、よく、あれだけ、次から次へと、誰も知らない事を書くことが出来るものだなあと思いませんか?

 是非、返還までの間、『サンデー毎日』をウオッチングしてみては、いかがでしょう? これで、香港通になること、うけあいです。

このサイト全体のホームページ
香港探検指南ホームページ
旅のTips & Tricksホームページ
香港返還刻一刻ホームページ

What's New Kirium Wired! Home Books Music about us


ご意見やご感想はkirium@pisces.bekkoame.or.jpへどうぞ
* * * * * *
Presented by Ikuo Kiriya
(c)1994-7 桐谷育雄 All Rights Reserved.