1999年7月31日

MacWorldEXPO/NYとWoodstock99が終わって

Woodstockも「消費の音楽」になってしまった……。

 あんなに楽しみにしていた、記録的な熱暑のWoodstock 99ですが、色々な点で、残念なことがありました。

 最初から人々が、伝説を作り出そうとしていたような感じで、自然に必然的に生まれる感じがなかったのです。94の時も感じたのですが、あのGreen Dayの泥投げも、少しわざとらしい様子を感じませんでしたか? 今回も、例えば人々が集まって、泥投げごっこをしていたり、それ自身、無邪気で楽しいものなのですが、自然発生的なものではなかったように思います。

 トップレスの女性が多かったのですが、自然なトップレスではなくて、何か、わざとらしく盛り上げようとするトップレスで、ペインティング(最初はタンクトップに見えました)はそれ自体芸術的でしたが、Flower Childという感じではなかったのです。

 ニュースにもなった人々の暴れぶりは、元祖Woodstockでも発生したわけで、野外の、こういったフェスティバルには付き物ですが、僕の見方では不自然に伝説を作り出そうとする流れの一つのように思うのです。

 こんな見方をしてしまうこと自体が、自分が年をとってしまった証拠なのでしょう。たぶん、元祖Woodstockも、当時は、子どもの憧れで、マスコミ経由の情報や、遅れて伝わった「実況録音」や、さらに遅れた映画を、間接的にだけ知った姿から、どんどん夢を膨らませてしまったのだと思います。もう一度、九月にWOWOWの録画を見て、じっくりと考えてみようと思います。

歴史の「証人」の場所

 Woodstockについて、ただ、一つだけ言えるかもしれないのは、遠くからは、近づくことさえ出来ず、スクリーン経由でしか姿が見えなかったことに象徴されるように、当日会場で楽しむよりも、衛星中継で見た方が、より正確に舞台の上を見ることが出来て、おまけに音質がよいことです。

 その場所に居合わせて、その場所の空気を吸って、何が起こったかを正確に理解しようと思って、その場所に出かける時に、いつも、痛感するのは、帰国後、BS生中継の録画を見た時に、自分が体験したものよりも、より豊富な情報があふれていることです。古くは、Paul Simonのセントラルパークライブや、香港返還がそうでした。

 インターネットエキスポの時に感じたのですが、もはや、現地にいかなければ味わえない情報というのは、少なくなりつつあるのだと思います。

 でも、もちろん、現地でしか味わえない、肌で感じた体験の大切さは、やはり素晴らしいのだと思いつつ、これからも、様々な所に出かけよう。

 出校日過ぎの後半の旅で残念なことが二つ。一つは、あんなに楽しみにしていて、やっと始業式を欠席する決心がついた8/30にマージー川に船を浮かべて元The Beatlesの三人が演奏する"Yellow Submarine"ですが、公式に否定されました。それでも素晴らしいイベントであることは間違いないのですが、始業式に遅れてまで味わう必要はなくなりました。よかったけれど、残念。

 もう一つが日蝕。当日ヨーロッパで、観測(というより鑑賞かな)するつもりでしたが、残念なことに、ベルトから外れていました。チャンスと思ったのですが、そんなものですね。

QVのない生活

 とても丈夫で一度も壊れたことのなかったデジタルカメラのQV-7000SXのズーム部分が、あまりにハードに使い続けたためにとうとう壊れてしまいました……。たぶん、世界で一番移動したデジタルカメラだと思います。高低の移動に関しても、標高差三千メートルを何度も移動しました。

 いつもリュックの中でスタンバイしていて、時速40kmで走る自転車の振動を受けて走り回り、飛行機の中では機内に持ち込まれたけれど、十数万マイルを飛んで、数十回の離着陸をして、半年あまりの間に、ロードテストをしたようなものです。

 出校日までの旅は、QVがない状態です。いくつかのシャッターチャンスもあって、QVがあればと悔やまれました。一応、EOSと、Canonのデジタルビデオカメラはいつも持ち運んでいるのですが、QVなら回転レンズを使って、普通では難しいアングルも簡単に撮影できるし、何よりも手軽に高解像度画像が簡単に得られるのです。

 もちろん、デジタルビデオにはカメラ機能があって、高精度の静止画も簡単に撮影できて、DV端子(Apple開発のFire Wireのこと)からPowerBookに簡単にデータ転送できるのですが、QVでなければ写せない写真というものがあることを、思い知らされています。

 修理に出したのが遅すぎたので、出校日後の旅には間に合わないかもしれませんが、今から楽しみです。カシオは後継機種のQV-8000SXを、わざわざ、Mac World Expo/ NYで発表しました。新製品の世界への発表をMacのExpoでする姿勢に、ますますQVが好きになっています。

 もちろん、QV-8000SXは、新製品だけあって、素晴らしい機能ですが、古いQV-7000SXは、いつまでも、大切なカメラとして使い続けます。今でもMacintosh plusや、PowerBook540Cを大切に使い続けているのと同じですね。

東芝を決して許さない

 新聞の報道を見ていると、東芝が正式に謝罪して、この問題は解決したように思っている方も多くいると思いますし、被害者の方のホームページも閉鎖されたと思っていらっしゃると思いますが、事実は、全く違います。

 東芝は暴言について謝罪しただけで、事実に反する発言をして被害者の方の名誉を傷つけたことについては全く謝罪していないのです。僕の言い方で表現すると、「あの暴言さえなければ、うちの対応は間違ってなかったよ」ということになってしまいます。このままではあの出来事を生んだ体質は全く改善されていません。

 被害者の方のホームページ(8/9現在、アクセス数は八百万人を超えています)は今なお見ることが出来て、毎日びっくりするような様々な事実が掲載されています。僕たち自身が、直接真実を知ることが出来るサイトです。是非、見守って、被害者の方を支援しましょう。もちろん、「確信犯」の東芝の製品は、僕は、今後、一切購入しません。今後、東芝が、名誉毀損を謝罪したことがあっても、この姿勢は決して変えません。これだけの長期にわたって、体質改善が見られない会社の製品を買ったら、壊れたときに困ります。製品を買うことは、その会社の修理体制も含めて、その製品を使う権利を買うのです。いつまでも安心して不愉快な思いをすることなく使い続けることの出来る製品を選ばなくてはなりません。

 (8/6補足。東芝から「東芝ホームページに頂いたご意見へのお礼」というE-Mailが届きました。送信してから四週間もたってからの返信で、「返信・お礼を申し上げるのが大変遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。」と書いてありましたが、定型E-Mailなので、もっと早く送ればよいのにと思ったのですが、数千通以上届いたはずなので、処理にそれだけ時間がかかったのでしょう。「頂戴致しましたご意見・ご質問を参考にさせて頂きながら、今後ともサービスの向上につとめ、お客様から真に愛される企業となるよう努力してまいる所存でございます。」とおっしゃるのなら、一日も早く、被害者の方の名誉回復と体質改善を始めてほしいものです。)

iBook

 最後になってしまいましたが、感動のiBookは、必ず購入します。九月下旬で、僕の作業には、PowerBook G3 Javaでないと、表示面積や、様々な性能に関して不十分なのですが、地下鉄に乗るときにはせっせと持ち歩いて、動く広告塔になりたいものです。

 あっ、大切な報告を忘れる所でした。旅のTips & Tricks第90章ソウル発券再入門:初級編「日本ストップオーバー」を掲載しました。


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