1999年6月4日

天安門

民主主義を求めて

 毎年、この日が近づくと、この出来事を思い出すという、自分にとっての特別の日があります。人権と本当の民主主義を日本で実現するという困難な課題がライフワークである桐谷にとって、やはり、天安門事件の日は、つらく、大切な日です。もう一つ忘れられないのは、僕の生まれる前のことだけど、三月一日かな?

 たぶん、多くの日本人は、日本が民主主義国家だと錯覚しているように思えてしまいます。日本列島を「不沈空母」に変えるガイドライン関連法案が十分な審議もなく数だけで可決されてしまったり、盗聴法案も十分な議論はありませんでした。

 選挙一つとってみても、企業ぐるみ選挙の力は大きくて、僕の知っているある会社では、投票済票を翌日点検するそうですし、ある方は、投票所が社宅の敷地内にあるから、会社が指示した人にちゃんと投票しないとばれてしまうと本気で信じていました。

 日本が民主主義国家になることが出来ない一番の理由は、国民一人一人の発言の不足ですね。僕のまわりをみていても、ガイドライン関連法案に反対する意見の持ち主が多いのですが(特に、高校生は、圧倒的多数が反対です。)、次の選挙の時は、また保守候補に投票するか、棄権する人が多くなってしまうのでしょう。


天安門の思い出

 天安門事件の報道をどきどきしながら追っていたのも、もう十年昔と思うと不思議な気持ちになります。うんと支援したいと考えていたので、曲を作ったり、香港でも、様々な集会に参加しました。

 今でも宝物なのですが、支援するTシャツを買い求めたり、支援する曲の入ったカセットテープを買ったり、バッジや、「民主の神」のランプを買ったり、様々な資金援助もしてきました。

 あの時天安門広場でおこった様々な人間ドラマは、実際に映像で見た部分をもとに想像してみると、深い様々なものがあったのでしょう。ミュージカル版の『レミゼラブル』を超える悲劇も多かったのでしょう。

 純粋な若者たちの純粋な行動、少なくとも武力を伴わない民主的な行動は、最大限尊重されなくてはならないはずです。この次に世界のどこかで、そのような行動が起こったときに、大切に育てることに協力できる人間でありたいと思います。

 僕の三大定点観測地点を振り返ってみても、韓国では、光州の大虐殺、タイでも、民主化運動の流血の日、様々なものが思い出されます。この数年で、劇的にインターネットも普及したので、かつて隣国の電波によって民主化運動が進んだように、政治体制を超えた、新たな民主化が生まれることを祈りつつ。


今できること 

 今出来ることというよりは、今しなくてはならないことは、多すぎますが、今しないと取り返しがつかなくなってしまうので、最大限がんばらなくてはならないと思います。少なくとも、ガイドライン関連法案も、盗聴(傍受と言い換えたとしても)法案も、日本国憲法違反であることはあきらかです。

 その一。僕は、学校の職場新聞の編集長です。僕が所属している愛知県高等学校教職員組合は、もちろん、ガイドライン関連法案に反対しているので、職場の楽しい新聞を発行し続ける中で、そのような姿勢も明確に示すことをしなくてはと考えています。

 その二。たぶん、一番大きな事は、生徒たちが、もっと自由に発言する学校を実現することです。もともと僕の高校は、生徒たちが自由に発言する高校で、一年生のあるクラスなど、生徒たちが質問したり提案したりすることが多すぎて、チャイムが鳴ってもなかなか教科書に入ることができないほどです。

 もちろん、生徒たちに桐谷の考えを話すという方法はとりません。生徒たちの大多数が反対なのは最初から明らかだし、もしも賛成する場合でも、事実を知れば、これはやばいぞと考えるはずです。大切なのは、生徒たちが、社会の問題について考えて議論する環境を提供することなのだと思います。

 その三。何らかの社会に影響を及ぼすことの出来る人間になろう。今の僕の発言は、一人の平凡な一市民の発言にすぎませんが、もしも、あの桐谷さんが言うことなら参考にしてみようとか、あの桐谷さんが訴えることなら間違いないと思ってもらえる人物にならなくては。

 今のままでは、日本だけではなく、地球の未来そのものも危うくなってしまうので、本当に今すぐに始めなくてはと、固く決意しています。


Act Locally

  今、僕の地元では、万国博覧会に関連する自然破壊が進もうとしています。もちろん、僕は反対で、生徒たちの話を聞いていても、瀬戸に住んでいて経済効果を求める人以外は、反対する生徒の方が多いようです。

 海上(かいしょ)の森という、それはそれは美しい里山が会場予定地として、見事な自然が破壊されてしまうのですが、万博誘致の話が起こるときには、すでに会場として決められていて、他の場所なら反対はしないのに、おそらく、いち早く土地を買って値上げを待っている人々や、僕にはわからない何らかの莫大な利益を求める人々の思惑がからんでいるのでしょう。

 でも、野鳥の会の人々の努力があって、ついに、オオタカの営巣地が見つかりました。これで、そう簡単には自然破壊が出来なくなるはずなのですが、なぜか環境庁も、万博開催を前提に、短時間で、ことを運ぼうとしているのです。何とか、今の予定地での万博が開催できないように、運動を進めなくてはなりません。このサイトでも、美しい海上の森の自然の画像を掲載しますね。毎回テスト期間の午後は、海上の森に通っています。来週は前期中間考査。ということは、今は問題づくりに苦しんでいる真っ最中です。


今回の更新 

 ここ、半月ほど、忙しすぎて、更新作業が出来なかったのですが、デジタル・カメラマンとしての部分の更新をしました。それは、名古屋の「窓」の掲載です。これまで、あばき隊の窓の名古屋部分として、撮影を続けてきた名古屋の情景を、まとめて掲載してみました。名古屋も、場所と時間をしっかりと選べば、他のどんな街とも同じように、美しい街になります。

 まだ、なかなか美しさを写し取ることが出来なくて、こんなの誰が見てくれるかなとは、思うのですが、自分自身の、これまでの歴史の意味をこめて、まとめてみました。

  


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