3月21日 終業式

もう一つの卒業

 終業式も終わって、いよいよ春休みです。

 今年退職される方が二人。全員の生徒が登校する最後の日が、終業式でした。お二人とも、きっと感慨深いものがあったのだと思います。あと十日で退職される社会科の先生は、転勤する前から知っていました。前の高校で、組合の学校委員をやっていた時に、彼は名北(名古屋北部という意味です。)支部の支部長で、とても誠実なお人柄で、演劇のプロでした。彼が黒子に徹しながら作り上げる舞台の感動といったらないよ!

 校長先生も、今年退職されます。僕は、職場新聞「わたりろうか」の編集長なので、彼に最後の日の密着取材を申し込んで、最後のスピーチもビデオカメラで収録しました。彼は素晴らしい教育者で、生徒を大切にする姿勢は、どうして、こんなに素晴らしい方が校長になることが出来たのだろうかと、不思議に思ったものです。

 変な表現なのですが、僕が今までに、三つの高校で出会った校長先生の半数は、生徒への教育愛に欠ける方々でした。誰にも、誰が誰かはわからないでしょうし、僕の教育論の一端を示す意味もあると思うので、ちょっと、ふりかえってみましょう。

 島の分校で出会った校長は、誠実な人格者だったと思います。お堀の前の高校に転勤した時の、最初の方は、生徒が自主的に決めることを全く尊重せずに、生徒を尊重しようとがんばる先生たちを、どんどん転勤させてしまう方でした。今でも忘れられないのは、職員会議中に、ずっと目を閉じていらっしゃったのですが、採決をする時だけ必ず目を開かれて、全員の顔を見渡されたのです。どちらに手を挙げるか、よく考えろというメッセージではないかと職場のみなさんはおっしゃっていました。「粛清(正?)」の嵐の中で、僕が赴任した時は、何と、国語科だけで四人も新しい人が転勤してきました。

これまで出会った最高の校長先生

 次の方は、オペラが好きで、豪快な人物そうに振る舞う方で、英語の授業を一クラス担当しようとされました。そのクラスの授業で、桐谷がネクタイをしないことを批判されて、生徒たちに、あんな教師は外国では許されない、教師失格だと得意気に話されたそうです。そんな彼が、僕にとって憎めない好人物なのは、その直後、僕を校長室に呼んで、授業でこう話したら、「生徒たちは、猛烈にプロテストしたぞ。」と正直に話されたからです。今でも、オペラを見に行くと、よく姿を見かけるのですが、必ず黙礼するようにしています(僕の服装? もちろん最高の席に座るときはタキシードですよ。)。任期の終わり頃、生徒たちの間に、ある運動が起こりましたが、最後まで誰も処分されなかったのは、(生徒の人権を考えれば当然のこととは言え、)愛知の教育としては、良い方だったのだと思います。

 その次の方は、愛知県でも最も有名な管理教育の高校から赴任されて、二百年の伝統を持ち自主自立をモットーとする高校を、様々な手腕をふるわれて、受験管理教育に変えてしまおうとされました。僕が最も苦しい時期を過ごしたのは、この時です。いつか若い人を励ますための人生相談室を作るときに、この間に起こったひどい出来事と、僕がどのように闘ったのかを書かなくてはなりませんね。それだけで本が数冊書けそうなことが起こりました。

 次の方は、良い思い出がたっぷりの方です。詳しくは、97年3月31日の彼の退職の日を読んで見てください。生徒たちも彼のことをTちゃんと、名前で呼んで、様々なイベントの時に、生徒にいかに愛されているかが示されたと思います。彼は、最後まで桐谷の教師として素晴らしい面を認めて下さって、教育者として生きようとされた方でした。今でも、ちょっと、会いたいなと思うときがあります。

 僕が、お堀の高校で過ごした最後の一年の校長については、何も書かずにおかなければなりません。まだ、もう一年校長をされるはずです。

 僕のジンクスでは、一年おきに、教育者と教育者とは呼べない方とが交互に校長として姿を現しました。この一年を振り返ってみて、今年退職される校長とは、教育的な信念が一致することが多く、本当にびっくりする一年でした。彼は、様々な式の時も、話を聞かない生徒を叱るようなことは、決してされません。あくまでも、話の内容で、生徒たちを惹き付けようとされるのでしょう。

 四月からの校長先生が誰になるかは、月末には明らかになると思います。きっと今年は、ジンクスを崩すことが出来ると信じつつ、楽しみに待ちましょう。

旅に関する更新の遅れ

 このサイトの一番の専門であるはずの、旅に関する部分の更新が遅れています。来年度こそは、毎週更新を目指そうと思うのですが、毎週、更新のための時間を決めるとよいかもしれません。

 来年度は、僕の担当する進路課で、コンピュータ処理に関する全ての仕事を一手に引き受けなくてはなりません。データベース処理は僕の得意分野で、ファイルメーカーProを使えばとても簡単なのですが、これまでDOSの桐で処理されてきたので、ちょっと大変になりそうです。正直なところ、これまで十五年間一番幸福だったのは、Macのおかげで、DOSを使わずに人生を生きることが出来た点です。今年は、DOS漬けの一年になりそうです……。ファイルメーカーProでも、それ以上のことが、もっと簡単に出来るので、じわじわとMacに移植しようと考えています。

 『アンニョン IMF』をはやく作り始めたいものです。

そのかわりに桜を追います!

 そのかわりにはならないと思いますが、毎年、桜の映像を追い続けているなかで、今年も、膨大な画像をあちこちで撮影しているので、今年の春の桜の画像を掲載するサイトを『QV寫眞館』に開設します。これまでに、名古屋市内はもちろんのこと、近江長浜、京都で桜を撮影してきました。こちらは、整理が出来次第、すぐにでも掲載するので、是非、楽しみにしていて下さい。


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