3月06日 MacWorldExpo、山田村、卒業式


 Mac World Expo/ Tokyoや山田村を楽しんで来ました。
 卒業式も終わって、気が抜けてしまったようです。それに、毎日数時間、入試に小論文が必要な生徒の添削サポートに追われているのです。
 いつか、"Kirium"で扱うつもりですが、彼らの世界に対する知識の少なさ、認識の浅さには、驚きました。自分が携わってきた教育の結果なのですが、新聞さえ充分読んでいない状態には、ショックでした。
 ただ、彼らの世界観の根底に、知識の不足があることがわかったのは、大きな収穫で、これからは、様々な世界での出来事を彼らに提示しなくては! 僕の一番大切な授業の『スピーチ&議論』も、全面改訂の時期を迎えたようです。

 卒業式だけは、正装します。本当は、ダブルのスーツに白のネクタイが教師ルックだと思うのですが、自分の趣味でタキシードを着ています。ダイエットの成果もあって、数年前に作ったものが、ぴったりになりました。蝶ネクタイやカマーは、タイシルクで何通りも作っていて、お色直しとかも出来るのですが、さすがにそこまでは……。
 生徒たちは、いつものジーンズとセーターとは全く違う姿に目を見張るようで、一緒に写真を撮らせて欲しいという申し込みもたくさんきて、ちょっと嬉しい気分になります。入学式のスーツにも、びっくりするようで、馬子にも衣装というのは、こういうことを言うのでしょう。
 僕の高校の卒業式では、担任が生徒たちの名前を呼びます。僕は、どうしても呼び捨てに抵抗があるので、「くん」や「さん」をつけて呼びます。僕の順番が来て、「くん」をつけて呼ぶと、微かな笑いがおきますが、すぐにおさまります。少し心配だったのですが、僕の前の先生が、生徒の名前を呼び間違えて、笑いがおきたので、これくらいの笑いなら許されるかなと思いました。
 二年前も、同じ感じでした。ある退職された先生は、呼び捨てにしていて、僕の「くん」「さん」づけを聞いてから、「私も、『くん』『さん』づけで呼ぶのだった」と話してくれたのを思い出して、自分らしく呼びかけることにしたのです。僕にとっては、名前で呼び掛けるというのは、特別の意味を持つので、日本語を話すときは、「くん」や「さん」をつけるのです。愛知県では、生徒の出席番号は、男子が先、女子が後となっていて、男女混合の五十音順にしたいと考えているので、男女で「くん」と「さん」で区別をするのも抵抗があるのですが、僕が男子を「さん」で呼ぶと、おかま言葉に聞こえて、大爆笑になることでしょう。
 幸い、何人かの、他のクラスの生徒が、先生感じがこもってて良かったよ、とか、名前暗唱してるんだよね、とか話しかけてくれたので、反応は悪くなかったように思います。肝心の担任クラスの生徒たちに聞くのを忘れたのですが、彼らの爽やかな表情から判断すると、そんなに嫌ではなかったのでは、と思います。
 来賓の方は、びっくりしてしまったようで、後ろで結んではいるものの、肩よりも髪が長いので、内心、こんな変な教師がいるのか、とか思ったことでしょう。離任式の時の話のテーマにするつもりですが、今の学校のような優等生ばかりが集まった高校で僕が教師をする意味は、教師のステレオタイプとは全く違う人間が自分らしく教師をする姿を生徒たちに提示して、自分が他の人と違う所に悩む必要がないことを示すことかな、と思うのです。
 今の学校に赴任して、もう十二年。十年で転勤する原則があるので、そろそろお別れの時なのです。
 だんだん、気持ちも落ち着いてきたので、週末には、彗星を見に奧三河の山に出かけてから更新します。


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