2000年10月15日(日)

巨峰狩り



今日のそば

 今日は、以前から気になっていたお店でそばを食べました。山梨で、本当に有名で平日でも行列の出来てしまうお店があって、味も超一流なのですが、そこの一番弟子が開いたお店で、お店の名前も同じです。噂には聞いていましたが、噂通りの味でした。

 丘の上にあって、ガラスがいっぱいの窓からの北アルプスの展望も、味に加わって、もちろん店内禁煙なので、そばを茹でる香りも、引き立ちますし、午後遅い時間に到着したのですが、日曜日で足りなくなったためか、そばを切る音が聞こえてきたほどです。二枚注文しましたが、もちろん、二枚目は絶妙なタイミングで届いて、伸びることがありませんでした。やはり、そば屋さんは、香りが大切なので、店内禁煙にするしかありませんね。今まで食べたお店の中で、禁煙のそば屋さんは、超一流の味ばかりでした。

 信州に住めば、週に数回、あんな味のそばを食べることが出来ると思うと、海外に住まない時は、信州の山荘で暮らす生活もわるくありませんね。年に一度正倉院展で帰国する時に、新そばと紅葉を楽しむつもりでしたが、もう少し長く滞在してもいいかもしれません。この計画は実現しますよ!

 日本酒も各種取りそろえているので、魅力に負けそうになったのですが、今日は、我慢して、そばだけを味わいました。



ぷりぷりの巨峰

 最近では山梨産の巨峰が、二房680円で売られていますが、やはり産地でのもぎたての味にはかなわないように思います。魚は、活き作りよりも、少し時間をおいた方がうまみが増しますが、完熟の巨峰のもぎたては、農薬が多く使ってあっても、はちきれそうな、ぷりぷりした味は、言葉では言えません。とても重みがあって、あの、次の一瞬にははじけそうな感覚は、何か似たものがあるのですが、今思い出すことが出来ないのが残念です。

 通りかかった農園が、もぎとり販売をしていました。袋ののぞき窓を、自由に開きながら、色、香り、重量を見極めながら選択するのは、とてもうれしい気持ちで、松茸山にいるような気分でした。実際には、十分くらいで、三日間、思い切り食べるための量を買ったのですが、時間は短くても、今日一日葡萄狩りをしていたような気分です。

 仕事は、自宅に籠もっている場合よりもはかどったのが不思議です。いつも思うのですが、自分の作品で生活するようになった時に、まとまった作品を作らなくてはならない時には、信州の山荘に籠もるか、または、流行作家のように都心の見晴らしのよい快適なホテルか、または東北の落ち着いた温泉に缶詰になって、作品をまとめてみたいなあと考えています。

 今は、すべてが細切れの時間の寄せ集めなので、いつも書くように、霊感が研ぎ澄まされて、最高のインスピレーションが舞い降りた時に、通勤の時間になってしまうことが、とても多いのです。たぶん、才能に恵まれた方と、そうでない方があるように、一人の人間の中でも、まるで天才のようになるときと、凡庸なときとがあるようです。




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