2000年10月09日(月)

新そばの幸せ



そばは奥が深い

 日本の秋の旅は、そばを追う旅になります。はやい所は、もう九月から新そばが始まりますし、遅いところは十一月。今年は、夏に新そばを食べることも出来ました。

 今日のお昼は、おいしい新そば。ちょっとした贅沢を味わいました。毎年、新しいそば屋さんに出かけます。一年に三十日は信州で過ごして、その内一食はそば。毎回そこに行ったら、必ずそこで食べたいお店もあるので、新しい出会いは、二十軒くらい。毎年数軒は、今まで、このお店に出会っていなかったことを後悔するような、素晴らしいお店に出会います。

 そばは、本当に奥が深く、きわめるのが難しい世界です。毎年、若く新しい人のお店が生まれて、素晴らしい味も生まれますし、江戸時代からの老舗では、深い味が受け継がれています。そばには、職人さんの人間そのものがあらわれるもので、自分のうったそばは、自分の人間の様々な部分が反映していて、ちょっと恥ずかしくなってしまいます。

 これまでの人生で、そばは重要なテーマでした。そばそのものは、高くはないので、若く貧しい頃から、おいしいお店で食べることが出来て、特に、秋や冬に下山した後で食べるそばの味は格別でした。信州は、だいたい評判のお店は制覇しているように思いますが、日本は、全国に、素ばらしいそばが多いので、まだまだ将来の課題ですね。



今日のそば雑炊

 今日のそば屋さんは、なかなかの味で、新そばの素晴らしい風味を堪能しました。様々なメニューを工夫するお店で、そばプリン、そばアイスクリーム、そばやきみそ、さらにくるみそばも、なかなかの味でした。

 地ビール同様、そばも、全国のおいしいお店を画像入りで紹介するプランがあります。お店にとっては迷惑な話かもしれないので、お店の場所や名前は詳しく書かない方がよいかなあとか、心配になりますが、あの味を食べないのは、人生の損失かなとも思うので、しっかりと考えてみましょう。

 そばアレルギーの方もいらっしゃると思います。僕は、幸い、今の所、そばアレルギーはでていないので、おいしいお店では五、六枚はどんどん食べてしまいますが、もしも、そばアレルギーになってしまったら、人生の楽しみが半減してしまいそうです。幸いお酒には、とても強いのですが、お酒に弱かったら、ワインが十分味わえなくなってしまって、悲しかっただろうなあと思います。

 今日のお店は、注文すると、そばが出る前に、小さなそば雑炊が出てきて、そばの実そのものが味わえて、そばへの期待が膨らんだのですが、出てきたそばは、期待を超える感動の味でした。一つずつの粒が、そばの実なので、とても小さな器です。

 早い時間に入ったので、空気はきれいな状態で食べることが出来ましたが、食べ終わる頃には、喫煙者が灰皿を求めて吸い始めてしまったので、空気が汚れて、実に残念でした。支払う時に、空気がきれいなら最高のお店ですよと話したのですが、お店の方は、生活臭ととってしまったようで、すぐタバコの煙のことですよと訂正しておきました。

 タバコの煙が店内に流れると、そばの繊細な味が味わえなくなってしまい、本当に残念です。最高においしいお店の中には、禁煙になっているお店も多くあって、禁煙のそば屋さんに出会うと、本当にうれしくなります。今日のお店も、これだけの味を出すのなら、禁煙にしてもやっていけると思うのですが、いわゆる観光地からはずれているので、お客を確保するのが難しくなるのかもしれません。ただ、このお店は、基本的に灰皿は置いてなくて、求められると出すという方針のようでした。

 そうそう、禁煙のお店や宿泊施設のリストを作るのも、大切な課題ですね。




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