2000年8月11日(金)

教室の内壁塗り替え



生徒たちはものすごく頑張った!

 今日は、いよいよ僕たちの教室の内壁塗り替え。学校が開く前から、はやい生徒は教室棟の下で待っていました。鍵を借りてきて、教室に入って、道具の準備です。刷毛や塗るためのローラーや、様々な便利な道具を借りて、作業開始。

 感動したのは、塗ってはいけない部分を、ビニールで覆うための、粘着テープがついたもの。ガムテープが一部を残して透明になったような感じですが、さっと拡げると、画像にあるような黒板や蛍光灯を覆うための便利なツールに早変わり。特に、貼るのが楽で、作業時間が短縮できるのがうれしいです。

 ものすごい暑さの中で、生徒たちは、本当に、ものすごく頑張っていて、感動しました。何より塗り方が美しく、まるで、本職の職人さんの仕上げのようでした。みるみる生徒の数も増えて、部活が終わった生徒も合流して、普通は一日では無理だと言われている塗り替え作業を一日で完了してしまいました。

 担任の付き添いも必要なので、今日と明日土曜日は、予定を空けて、待機していました。こんな時、高校時代の僕なら、みんなで作業をすることを楽しみたいので、担任なんていない方がうれしかっただろうなあと思います。そこで、余分なことはしないようにして、差し入れ隊に専念することにしました。

 まず、この暑さの中ではドリンクが必要になるだろうから、何が飲みたいかを聞いたのですが、やはり、現代の高校生たちは炭酸飲料は、あまり欲しくないようでした。高校時代の僕たちなら1000ccサイズの、ガラス瓶のコーラやファンタを、持参のコップに分けて飲んだものでした。一升瓶やビール瓶などの、繰り返し使える瓶を使い続けた日本人の知恵は絶えてしまって、今では大量に安く買おうとすると、PETになってしまって、リサイクルされても様々な問題を巻き起こすのが残念。

 お茶のペットボトルを16リットル買ってきて、氷と一緒に少しずつ、いつでも冷たいように差し入れました。

 後は、アイスクリーム。近くに、安くたくさん買えるケーキとアイスクリームのお店があるので、そこから、人数の三倍分くらいを仕入れてきました。何回かにわけて、職員室の冷蔵庫から、差し入れました。

 これまで担任クラスの画像は原則的に掲載しませんでした。生徒たちが構築するはずのウェブサイトに気兼ねしてのことでしたが、いよいよ夏休み中にもトップページが立ち上げられそうなので、今回は、安心して撮影・掲載してみました。



天井から落ちて目に入る塗料

 最後に天井を塗り始める時は、午後三時を過ぎていました。許された時間は四時まで。天井にガムテープを剥がした後が多く、まだらになっていたので、生徒たちは、やはり天井を塗ることにしました。明日作業を続ける場合でも、用具の水洗い(洗わないと、汚れたまま固まってしまいます)を二回することになるので、思い切って、今日中に終わらせることになって、鍵を借りて自分たちで戸締まりをすることになりました。

 さすがに、朝から働き続けてきた生徒たちは疲れが限界に達していたし、天井を塗ると、塗料がぽたぽた落ちて目に入ってしまうので、僕も手伝うことにしました。自分なりに工夫して、天井を塗るときは、下がりながら塗って、落ちる時には下に自分がいないように、自分の上にはまだ塗っていない場所がくるように、工夫したのですが、何度も目に入って、水で洗浄することになりました。眼にしみて、しみて……。白い涙が流れました。

 しまった! と思ったのは、ゴーグルを用意しなかったことです。僕自身に何らかのことが起こっても仕方がないことですが、生徒たちに何かがあったら、取り返しがつきません。この次に、どこからのクラスが塗り替えをする時には、塗り替え備品にゴーグルを標準装備することを提案しなくては。

 それでも、暗くなる前には終わって、洗浄作業が始まりました。本当にみんなよく働いて、脚立も、あんなに汚れてしまったのが、みるみるきれいになってきて、それでも、洗浄場所が限られていることもあって、かなり時間をかけてやっと終わりました。もちろん、生徒たちも腹ぺこ。こんな時に、晩ご飯をご馳走できる経済力があればと思いました。いつも書くように、二年間で百万円愛知県の教育公務員はお給料を減らされていて、借金に追われています。

 生徒たちに三年たったら、こんな時にご馳走できる経済力をつけるからね、と話したら、いつでもいいから、楽しみにしているよと言ってくれました。少ないながらも、こんな時に、全員にお腹のふくれる千円程度のものをご馳走できるだけの力はあったのに、ボーナスが減らされて、かつ、愛知県の緊急事態による減棒は、大きく響きました。(でも、今にして思えば、マクドナルドの平日65円ハンバーガーを一人二つずつならご馳走できたから、洗浄作業をみんなにやってもらっている間に買ってくるのだったかな? 次回の反省項目ですね。)



保護者は入学時にショックだったらしい

 実は、四月に最初の保護者にアンケート調査をしようと予備アンケートをした時に、寄せられた苦情が、教室の汚れについてでした。該当部分を引用してみましょう。

 「教室など、校舎のよごれや老朽化が目立ちました。もう少し、対策etcを考え、対応して下さい。」「(学校へ)教室へ初めて通された時、校舎が古い事は仕方がないとして教室内の天井などに文化祭の後のテープ跡が残っていたのには驚きました。自由は良いがこれはみっともないのでやめてほしい。」「10組の教室は、どうして汚れているのでしょうか。天井も壁も汚れているようですが……補修は出来ないのでしょうか。」「ただ教室(校舎)のボロッチさにはチョット……。学校の方で何か対策はあるのでしょうか?」

 三月に、自分なりに、かなり丁寧に掃除をしていたので(4/5参照)、担任自身もショックでしたが、新しい高校での生活に希望に燃える保護者にとっては、きっと当然の思いだったのでしょう。僕の高校時代は、同じように、古い校舎でしたが、その古さが、伝統ある名門校に入学する気分につながって、かえってうれしく思ったものですが、現代の親にとっては、新しくきれいな教室が当然のものなのでしょう。

 それにしても、恨むべきは、愛知県の行政(8/9参照)。

 五組から十組までは、同じ北館にあって、三十五年前の校舎で改修がされていないので、古さ、不気味さは半端ではありません。学校の怪談映画が撮影できそうな雰囲気で、僕も、夕方一人で歩くのは恐いほどで、あの場所で数人単位で怪談をすれば、特級怪談講談師である桐谷なら、全員恐怖に泣きじゃくることでしょう。でも、その中で、十組だけは、清潔感いっぱいになりました。

 このきれいになった教室に、きっと保護者のみなさんも、びっくりしてくださることでしょう。それぞれの事情で、今日来ることが出来なかった生徒たちも、きっと、次の学校祭出校日の時に、あまりの変わり様に感動することでしょう。僕の言葉で言うと、病院の壁のようになりました。というわけで、特別大公開。こんなにきれいになりました!




前回8/10「インターハイ空手道閉幕」の内容を読む
8/9「犬山から通勤」の内容を読む
8/8「インターハイ空手道開幕」の内容を読む
8/7「犬山迎帆楼に泊まる」の内容を読む
8/6「Hiroshimaについて一言」の内容を読む
8/5「Outletの楽しみ」の内容を読む
8/4「髭黒」の内容を読む
次回8/12「水泳部OB会」を読む
これまでの日記一覧を見る
今日のWhat's Newへ戻る