2000年6月12日(月)

教育実習の始まり


教育実習の二週間

 高校の教育実習は二週間。平均年齢の高い、この職場が、二週間だけ若返ります。本当は、全ての年齢の教師がそろっているのが、学校としては望ましいのですが、ここ二十年ほど採用が少なかったために、とてもいびつな年齢構成になっています。

 たぶん、教育実習生の多くは、教師にはならないと思いますが、若い人々が増えるだけで、存在意義があります。僕の高校は、教師として成熟した人が多いので、若い人特有の冒険や、恥ずかしがらないパワーが希薄です。僕のようなものでさえ、若い人に扱われてしまう所に、現代の愛知の教育の問題点の一つがあります。

 若い教師が、思い切り体当たりで教師をすることは、高校生にとっても素晴らしいことなのですが、実際に採用される新任の先生たちも、思い切った冒険をするのではなく、管理職の言うことを何でも聞いてしまう人が多いのは、残念なことです。管理職の間違った姿勢に、純粋に反対して異を唱える若い教師なんて、過去の遺物になってしまったのかな? 僕が採用された頃でさえ、同じ時に採用された新任の人々の過半数が、管理職の言うままに、「日本教育会」に入会してしまったのを目撃しました。僕の勤務した島の分校でも、教務主任が、何も考えずに入会申込書に記入するように、正式な新任研修の時に、正式に発言してびっくりしました。入会しなかったのは僕だけでした。

 「日本教育会」は、愛知県では、特殊なありかたになっていて、普通の県では管理職が入会する組織なのですが、愛知県では管理職ではない教員が数多く入会しています。「日本教育会」の問題点をあげれば、本が百冊くらい書けるのですが、愛知県では、そのような問題点を承知の上で入会する教師が多いのが、本当に残念です。この話はいつかまた。



教育実習生たちへの願い

 本当は、実習生たちが、教師になってくれれば、こんなにうれしいことはないのですが、僕が今まで担当した実習生は、十人以上いますが、教師になった人は誰もいません。採用が少ないことも理由の一つですが、やはり、よほどの深く強い思い入れがなければ、教師になるパワーは生まれないのかもしれません。お給料は少ないし、学級崩壊に象徴されるように、傷つくことの多い職業です。

 実習生たちが、教育実習を楽しんでくれたらいいなあと願っています。現代人がそうなったように、実習生たちも、苦しいことは避けて、楽な道を選ぼうとする場合が増えてきました。教育の喜びは、苦難の道を歩む中に見いだされるものですが、そのような生き方を、教師にならない人たちには、求めてはなりません。せめて、楽しい思い出いっぱいに、十一日間を過ごしてほしいものです。

 毎年、教育実習が終わった次の月曜日に、不思議な寂しさを感じます。せっかく若い人々が増えたのに、また、いつもの、熟練教師の職場に戻ってしまう……。

 せめて、これからの十一日、失敗を恐れずに、思い切ったことをどんどんやって、生徒たちと仲良くなる姿を見たいなあ。



びわの実があふれる

 最近びわの実ジュースをあちこちで見かけますが、僕のまわりでも、あちこちでびわの実が実ってきました。今日の画像は、そんな一枚。食べて、おいしいとは思わないのですが、島の分校に勤務していたときに、遠足の帰り道に、有料道路沿いにたくさん実っていて、あーあ、遠足も終わってしまうと、悲しい思いで眺めたものです。バスが港に着いた時に、生徒に号令をかけなくてはならないのが嫌で、憂鬱な思いが二倍になりました。

 それでも、びわの実があふれるのは、うれしいもので、あれ、ここは花が咲いていたっけ? と花の時期を思い出すのも、楽しいものです。

 そうそう、今日は大切なお知らせを。例のAB型Rhマイナスの話です。卒業生や、僕の知らない大学生や院生の方々が、E-Mailで、内容そのものは事実であることを知らせてくれました。よかった、よかった。チェーン・メールになってしまったけれど、実際の出来事は本当であったようです。というわけで、該当する方は、安心して、桐谷にE-Mailを送って下さい。



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