2000年4月16日(日)

船形埴輪は感動したよ


松阪への小旅行

 もしも、九州から出土した場合にも見に行ったとは思うのですが、幸い、名古屋から近い、三重県松阪市だったので、新学期の疲れはたまっていましたが、見に行くことにしました。何と言っても、「日本最大の船形埴輪」は、すごいし、「古墳の絵画資料を実証」、「王者の葬送船」のキャッチフレーズも魅力的です。期間限定で、月曜日までしか見ることができなくて、今回は、ジャンプすれば触ることが出来る距離からガラスなしで見ることが出来て、その美術的、考古学的価値からも、今後は、常時見ることは出来ないだろうし、専用のガラスケースごしにしか見ることが出来ないだろうから、今回のチャンスは逃すわけにはいきません。

 新聞やテレビで、あんなに大きく扱われたので、誰もがご存じだと思いますが、この船形埴輪が出土した宝塚1号墳は、「造り出し」と呼ばれる古墳のまつりの場から、古墳の中心部へつなぐ「土橋」と呼ばれる通路が全国で初めて発見された古墳です。そこで、何と、全長140cm、高さ90cm、最大幅25cmの、日本最大の、葬送船をかたどった船形埴輪が見つかりました。幸い、埋葬時の原位置での出土なので、とてもよい条件です。今から、約千六百年前につくられた古墳なので、正倉院よりも、古いものが出土したと思うと、感動もひとしおです。

 とても近くから詳細に見ることが出来たので、破片をどのように接合していったかもよくわかりました。明らかに苦労しただろうなあと思える所もあるし、船にさされた太刀などは、当初、太刀形埴輪とされていましたが、復元過程で船に付属するとわかった話など、とても興味深いものがあります。僕は、発掘に関しては、全くの素人ですが、発掘されたものには、ものすごく興味があって、世界中の出土品を、見てまわっています。

 今、興味深いのは、船が出土した調査区から出土したという、「何かに付着していた跡のある鳥形の土製品」です。船の絵画資料には、鳥が船を導くように描かれたものが多くあるそうなので、この埴輪に、さらに、鳥形のものがつく可能性がありますね。



一見

 今回も、マスコミでは美しい画像が紹介されたし、詳細なサイズの数値も示されたので、わざわざ本物を見なくても、だいたいのイメージはつかめるのですが、それでも、出かけた理由は、感覚としてそのものを把握する大切さを感じているからです。

 たとえば、今回の出土品は、僕の食卓にちょうど載るサイズで、現物を見るように、目の前にあるかのようなイメージはつかんだのですが、実際に見てみると、質感、違う角度から見た印象、写真では見えない中の様子、やはり見なければ、わからないものがたくさんありました。ちょっと苦労して時間を作ってよかったかな、と思っています。

 百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、実体を体験することは、大切なことかな、と思っています。



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