2000年3月7日(火)

恢復期


めまぐるしい恢復

 今日は、お昼の最後に病院に出かけました。昨日、待ち時間がほとんどなかったので、すぐに見ていただけるかと思ったら、今日は、待っている人が大勢いて、次からは、夕方の部の一番を狙おうと思いました。

 指示をしっかりと守って、足を使わずに生活をして、通院するときには、生まれて始めて使った松葉杖を巧みにさばきながら、歩くよりも速いくらいでした。何かに似ているなと思ったのですが、二本の松葉杖と右足を交互に先に送る訳なので、ちょうど、ぴょんぴょん飛び跳ねるようにというか、すいすい進んで、自分が歩くよりも速くなってしまいます。もちろん、左足は、ぶら下げるだけで、一切負担にはなりませんが、万が一転んでしまったら、また、どこかを痛めてしまうだろうから、気をつけなくては。といっても、車で移動するので、松葉杖を使うのは、一分くらいなのです。

 心配していた血もたまっていなくて、腫れもあまりなかったので、今日は、血を抜く作業はありませんでした。よく、膝を痛めて、水を抜いたとか、聞いたことがあって、それが、この作業だったのかなとも思います。昨日抜いたときも、ドクターは、抜くことによって、中の状態がわかりますからと言いながら、作業をして、内出血はありませんね、となったので、中の具合がわかる手段があれば、体験する必要はなかったのかなとも思います。

 最後だったので、時間の余裕があったのかもしれませんが、とても丁寧に解説をして下さいました。医師の重要な条件は、短い時間で、丁寧にわかりやすく、ゆったりとした感じで説明できることなのだと思います。多くの患者さんは、短い時間で処理されてしまうと、不安になるものです。複雑な場合は、その道の専門家がいる所に行った方がいいかもしれませんが、高度な機械が必要ないような場合は、丁寧に見て下さるドクターの方が、よいのだと思います。今回の僕も、いろいろなことを学びました。



プロの見るポイント

 僕自身、様々な分野のプロであることを自負していますが、プロは、見るときに、一般人の常識とは違うところをチェックします。例えば、ヒッチハイクのプロとして、乗せてもらう直前に、タイヤや車の調子を音で判断して、危ない場合には、わざと、違う方向を言って、見送ったりもします。弦楽器の調弦をする時は、普通の方とは違う倍音を聞いてあわせるので、一瞬で終わります。ドクターは、僕の足をあちこちに曲げながら、痛みを聞いて、患部の特定をしました。そこが、プロとしてのワザになっていて、患者として信頼感を持ったのです。この信頼が生まれる接し方が大切なのだと思います。

 僕自身は、教師なので、よく様々な相談を受けます。そんな時に、プロには、いろいろなことがわかってしまっているので、つい、自分の常識で判断してしまいがちです。プロは、何度も同じ体験をしてその症状を一般的なものとして見てしまうのですが、常に患者にとっては、自分の人生の中でも特殊な一回限りの、不安いっぱいな状態なのです。そんな中で、大切なのは、共感的に受容する理解ですが、それ以上に、相手の特殊性を心からわかることが大切かなと思います。

 職人的なぞんざいな応対も、プロの値打ちの一つですが、きっぱりと一瞬で解決を付けることよりは、医師と患者の関係のような時には、医師が患者の人生に関わって、患者の思考の世界の中で共に考えるような応対を目指したいと思います。

 調律の話で、ちょっと脱線。もう時効かな? 大学院の時に、アルバイトを頑張った成果が中心でしたが、奨学金のおかげもあって、ピアノを買いました。最初は、かかりつけの調律師さんに調律していただいていましたが、いつも、調律の作業は立ち会わせていただいて、順番と、どこを聞くかを学び続けました。引っ越しを重ねて、その方に来ていただけなくなって、自分で調律してみました。道具の入手が大変でしたが、ものすごく満足できる結果に自分ながらびっくり。苦労したのは、自分が止めたい場所で、うまく止まらず、止め方の遊びのような部分のコツでした。

 最初は、調律師さんが、回すのを止める時に、どこを聞いて判断するのだろうということに集中しましたが、すぐに、どの倍音を聞くかがわかりました。ところが、止める場所は、いつも、本当に微妙な微妙な部分で、音があっているとは思えない所だったのです。そのうち、そこで止める理由が、音程の理由ではなく、機械的な部分で、止めた瞬間で安定するわけではないからであることがわかりました。師に質問せずに、ただ作業を黙々と見ることによって、学ぶことの大きさは、すごいものがあります。ドイツの徒弟制度は素晴らしいものだと思いますが、日本の職人の学び方も、すごいものがあります。



あと一日半だけ安静に

 話がずれてしまいましたが、というわけで、あと一日半、ドクターの言葉を信じて、安静にしていようと思います。木曜日は授業は一時間もない日ですが、学校に行かないと後悔しそうなので、夕方、通院のついでに、出かけようと思います。さいわい目的地は一階で、車を下りて、玄関から歩いて三十秒の距離。

 少しだけ歩く時は、痛くないなら、松葉杖を使わなくてもよいお許しが出ました。たくさん歩くときは、松葉杖を使いなさいと言うことなので、トイレに行くときは、松葉杖なしで、外出する時は、松葉杖を使おうと決意。今しっかり直しておかないと、後で困ったことになるからというドクターの言葉はとても説得力がありました。痛みは、どんどん軽くなってきていて、ある特殊な曲げ方さえしなければ、痛みはないのですが、書物によると、この症状はいったんはよくなるものの、後から半月板を手術でとってしまうことになるそうです。僕のように、斜面を高速で滑ったり、重い荷物を背負って山に登ることを楽しみにする人間にとって、半月板がなくなるのは、ショック吸収に関して、致命的。木曜日の午後まで安静にしようと思います。

 そうそう、昨日の画像は、正解が一つもありませんでした。重要なヒントは正面の煉瓦造り風の、蹴上発電所と、その後ろに一直線に伸びるインクライン。後ろに見える高い門は、もちろん、南禅寺の三門。絶景かなと叫びたくなりますね。哲学の道をよく歩かれる方なら、三門左手奥に、永観堂の多宝塔が見えていることに気がつかれるかも。撮った場所は、右手に建物の一部が見えていて、その色から都ホテルであることがわかって、屋根が見えていることから、七階であることがわかります。

 いつか書くつもりですが、今、映像を読むことに集中しています。文章に読解力が必要なように、映像を読む力も重要で、十分読みとる力がないと、同じ映像を見ても、制作者に騙されて操作されてしまうことになります。

 今日の画像は、とてもストレートな画像です。お城に詳しい方なら、見た瞬間にわかりますね。

 いけない、大切なことを二日連続書き忘れていました。生徒サイトリンク集が更新されています。出来たばかりのサイトNIBO を、是非、楽しんで下さい。毎日更新されています。明日には、もう一つ、音楽サイトにリンクします。


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3/5「今だけのもの」の内容を読む
3/4「興奮はさめやらず……」の内容を読む
3/3「今日は雛祭り」の内容を読む
3/2「お誕生日はうれしいね!」の内容を読む
3/1「卒業式」の内容を読む
2/29「今日でテストも終わり」の内容を読む
2/28「京の冬の旅」の内容を読む
2/19〜27は後日更新
2/18「今日は推薦入試」の内容を読む
2/17「Tokyo Disney Resort」の内容を読む
2/16「祝! Mac World Expo/ Tokyo」の内容を読む
2/15「富士山を見たよ」の内容を読む
2/14「Valentine's Day!」の内容を読む
2/13「お金の意味」の内容を読む
2/12「『マルチ・メディア』(死語?)」の内容を読む
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