2000年1月28日(金)

急遽、今日発表することに

桐谷の発表「スピーチ・議論・小論文・世界に発信!」への反応

 本当は、土曜日に発表する予定でしたが、明日と今日の入れ替えが急遽行われて、今日の最後に発表することになりました。

 ちょっと悲しかったのは、遅れに遅れた中で、僕に与えられた時間は、質疑応答も含めてなんと17分でした。本当は、一人三十分強という感じで、十分で発表して二十分で質疑応答という形なのですが、まあ、人生は、こんなもの。ただ、密度の濃い発表をしたし、たっぷり印刷されたプリントもあるので、後からじわじわと効いてくるはず。

 例によって、設備が不充分で、Macの画面は投影出来ませんでしたが、人生は、そういうものさ。いつか、国語教育に関して、完璧なプレゼンテーションを提示したいものです。みんな、ぶっとぶよ!

 ところが、今回の発表でも、度肝を抜いたようで、「共同研究者」という、いわゆる「助言者」のような立場の方がいらっしゃるのですが、とまどってしまったそうでした。現行指導要領に従った授業を続けながらも、桐谷は十年先を行っているのさ。

 ちょっと、残念だったのは、やはり、インターネットに対する理解のなさを感じたことです。国語の先生がインターネットの大切さを感じるのは、まだ数年先のことでしょうか……。

 桐谷が深い反省をしなくてはならないような、すごい反論がなかったのは、桐谷が、凄すぎたためだということにしておきましょう。やはり、この内容は、インターネットで発表することがふさわしいのかもしれません。

 生中継を計画していましたが、急遽発表することになって、取りやめることにして、準備に精を出しました。一つだけ、面白い出来事があったので、その話は、明日また。

会場は景色が最高

 会場の場所は、万が一の右翼の妨害を防ぐために、今は秘密ですが、そこは、景色がとても美しいのです。木の情景がなかなか味わいがあって、思わず何枚も撮影してしまいました。

 この画像は、その中の一枚。お昼の休憩の時に写したのですが、まだ、夜明け前に降った雪が、まだ残っていました。

提起その1 浅尾紘也さん

 十時の開会後、様々な紹介などがあり、よく見ると、北は北海道から(北海道の方々は宿舎も同じです。)、南は、高知まで、あちこちの方が、レポートを持ち寄っているのには、感動しました。

 最初に、浅尾紘也さんが、「技術的・活動主義的国語科指導批判と私たちのめざす国語教育の実践的課題」という問題提起をされました。

 早速、僕も発言をしたのですが、僕が新指導要領(というより、これまでの指導要領そのもの)に対して批判し続けている部分に対する部分は、全くその通りでした。特に、言語を伝達手段としてのみとらえて、考えたり認識したりする部分が指導要領では抜け落ちてしまっていて、桐谷の言葉で言うと、見たり読んだりする時に、批判的に考えることが抜けているのです。まるで人間をロボットのような、「聞く」「読む」の結果を、「話す」「書く」で情報処理してしまう「技術」にまとめられてしまっています。

 桐谷の発言は、指導要領に対する批判は続けながらも、とりあえず指導要領に書いてある授業を続けながら、その中で、実質的に、本当に必要な部分を重視してしまおう、というものでした。たとえば、桐谷のスピーチや、ホームページ作りの授業では、技術的な力を養成するだけではなく、その授業を通じて、生徒が自分の内面に深く入って、世界に対して批判して、自分を見出すような、そんな時間を生み出してしまえば、学習指導要領の目指す「便利で利用しやすい国民」を超えて、僕の言葉で言うと、「世界を動かす庶民」を育むことになるかなあと思うのです。

 提起に続いての、みんなの発言の中は、参考になるものが多く、これからの課題が、より明確になってきたかなあと思います。

提起その2 高瀬匡雄さん

 トイレ休憩のあと、11時45分から、最初に、浅尾紘也さんが、「言語教育の実践的課題」の提起をしました。まず、「形態素主義」の学校文法への批判。つまり、助詞や助動詞という付属語を、単独で扱うために、気持ちを表現する「〜していられる」といった言い方が扱えない矛盾が生まれます。そこで、「総合化」の視点を提起して、聞いていて、おもしろいことがたくさん出ました。文法の授業の実践例として、言葉のアスペクトとして「完成相」と「継続相」を示したのですが、これなら、高校生が興味をもちそうな感じでした。下が、高瀬匡雄さんの図解です。

完成相

継続相

非過去形

たべる

たべて いる

過去形

たべた

たべて いた

 聞いていて反省したのですが、桐谷の専門である「言語」の部分について、授業であまり扱わなくなってしまっていました。

 生徒サイトリンク集は、御覧になりましたか? 全て、力作です。是非見て下さい。


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