2000年1月9日(日)

ニューヨークのTIBET ARTS & CRAFTSは大賑わい

今日本の女性に大人気

 ニューヨークにも流行があって、今一番ホットなクラブ、お店、アーティスト、公演、様々なものがありますが、最近ニューヨークに来る女性が、必ず探すお店が、ここ、TIBET ARTS & CRAFTSです。マンハッタンに二軒あって、一軒は、グリニッジ・ビレッジの、ワシントンスクエアの南二本めの、Kenny'sの近く。

 もう一軒が、ここソーホーです。行き方は簡単。地下鉄のSpring St.で下りて、6th Ave.からSpring St.を東に向かって一ブロック進むと、東北のかどに、映画『ゴースト ニューヨークの幻』で使われたイタリア・レストランの"Mezzogiono"(一番下の画像)があります。その角を北に向かってSullivan St.を進むと、左側にあります。番地は144。上の左の画像が、店構えです。

 ちょっとだけ脱線しますが、『ゴースト』が上映された頃、同じようなテーマの映画がもう一本ありました。はやったのは、『ゴースト』でしたが、感動の深さに関しては、オードリー・ヘップバーンの最後の映画にもなった"Always"の方が、はるかにまさっていました。何度でも観たい映画です。

雑誌の切り抜きを持って

 『メイプル』とか、様々な雑誌に、ここの、Pashmina Shawlが紹介されて、日本のデパートでも、二万円で入荷するとすぐに売り切れてしまうそうです。お店によっては、四万円で売っているとか。こちらでは、$179のところを、冬のセールで$159で売っていました。

 確かに、今年の冬は、日本人だけではなく、世界のあちこちで、このショールを巻いている女性を数多く見たように思います。それも、ちょっと裕福な人々の中にたくさん見つけました。オペラやバレエの会場や美術館で、あっ、この方も、あっ、この方も、と、大勢見つけたように思います。

 何と言うこともないカラフルな無地のウールの布の、端の部分に、紐がたくさん結びついているだけの、シンプルなデザインですが、右上の画像からわかるように、とにかく色のバリエーションが多くて、一見同じ色に見えても、微妙な違いがあったりして、着こなしがいのあるショールなのだと思います。おまけに料金もリーズナブルで、いわゆるブランドブランドしていない所が、また、うれしいのでしょう。

 上の画像のお姉さんは、ものすごく日本に輸出していて、このお店にも、日本人のお客さんがたくさんやってきて大変だと、うれしい悲鳴をあげていました。

 多くの方は、お店の名前が示すように、チベットのものだと思っているようですが、このお店に置いてあるものは、ほとんど、ネパールから持ってきたものです。表示料金も、僕たちが、ナイトバザールを現地の方と現地語でまわるときの、初めの言い値という感じなので、運送料を考えると、とてもリーズナブルな料金です。ただ、あとから思い出したのですが、ショールは、カトマンズでは、はるかに安かったように思うのですが、今度カトマンズに行ったら、調べてみよう。もともと、このTIBETS ARTS & CRAFTSは、カトマンズのお店がニューヨークに出店したお店なのです。

どこでも見かける困った日本人

 このお店で、ある日本のお婆さんを見かけました。びっくりしたのですが、たぶん、お世話になった感謝の気持ちを込めた善意からの行動だと思いますが、ポケモンの何かを、包んで、おまけに、メリー・クリスマスと書いてあるものを、ほとんど何も話さずに、渡していたのです。びっくり!

 まず、第一に、そのような形でしか感謝を表現できない貧しい心に驚いたのですが、お店で買い物をする時は、お店とお客という関係であって、基本的に価格の中に、店員さんの親切は含まれています。自分がお店で倒れて、通常以上の迷惑をかけた場合以外は、基本的に御礼は必要ありません。もちろん、仲良しになって、何か相手が欲しがっているものを交換したりするのは、この限りではありませんが、わざわざ日本から、このようなものを用意してくるのには、驚きました。パッケージツアーの常識なのでしょうか?

 僕が一番許せないなあと思ったのは、そのお婆さんは、自分の都合だけ考えて、相手の気持ちを全く考えていないことです。ネパール出身の方が、クリスマスをお祝いするはずがないし、御自身の宗教をお持ちのはずなのに、その方に、メリー・クリスマスを押しつけてしまう……。たぶん、お婆さんは、いいことをしたつもりで、楽しい旅の思い出が出来たつもりだと思いますが、異文化間交流は、こんなにも難しいものなのですね。言うまでもないことですが、キリスト教圏でも、クリスマスのお祝いの言葉が、Season's Greetingであったりするのは、言うまでもなく、クリスチャンではない方への配慮です。

 一番大切な基本は、まずは、相手が間違いなくしてほしく思っていること以外は、何もしないことだと思います。日本では、自分がしてほしいように相手にすることが大切だという常識がありますが、相手にすることは、全て、相手がしてほしいと思っていることでなければならないと思います。

 お婆さんには、何も言いませんでしたが、悲しい気持ちでお店を後にしました。


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