2001年第53回正倉院展の紹介

注意:これは2001年の正倉院展の解説です。(Last Update Oct 27 2001)  (Next Update Oct 28 2001)

 2001年、第53回の会期は、10月27日(土)から、11月12日(月)までで、これまでと全く同じでした。十月最後の土曜日から、十一月二回めの月曜日までというのが、基本パターンです。でも、2001年は、これまでと異なる部分が多い正倉院展でした。

2001年の目玉

 鳥の毛を貼り付けて文字にした、鳥毛帖成文書屏風と、工芸が見事な紫檀木画挾軾が目玉でした。2001年の特徴は、近頃話題の七夕関連の展示です。昨年よりも三点減った75点のうち、22点は初めて展示されるものです。

大幅値上げ!

 2001年の一番大きな変化は、観覧料金の値上げで、大人は、昨年の830円から二割値上げ1000円になりました。高校生・大学生は、去年の450円から、六割近い値上げの700円! 小学生・中学生は、去年の250円から、六割値上げ!の400円になりました。せめて未成年の値上げ幅は少なくしたかったのですが、2001年の四月から、独立行政法人国立博物館が設置する博物館となったことによるものです。小泉が推進する「痛み」を先取りしていて残念。

 もちろん対抗するワザがあって、それは、前売り券の利用です。正倉院展へ、安く行くには?に詳しく解説してありますが、近鉄主要駅・ぴあ・ファミリーマート・朝日カルチャーセンターで、100円引で購入できます(それでも高校生・大学生は、33.3%の値上げです)。また、通常のプリントアウト前売り券と同じものなので券面に文字しか印刷されていないので、これまで通りの写真入り観覧券のコレクションをしている人は、特別の方法が必要となります。もう一つワザがあって、それは、友の会の入会です。

欧米の美術館のように……

 悪いことばかりではなく、削られた運営資金確保に工夫する欧米の美術館のような活動が始まりました。日本語と英語での有料オーディオ・ガイドが始まるのです。これまで図録を開きながら鑑賞する方が多く場所をとっていましたが、これからは、歩くペースがガイドのペースになって、新たな渋滞が生まれるかもしれません。奈良国立博物館への提案ですが、この音声CDを千円で発売すれば、新たな収入源です(毎年CD-ROMを作るなら、コンテンツも、ボランティアで作りますよ。)。

 掲示されいる解説よりは詳しい内容ですが、図録を購入して、読みながらまわる方なら、特に目新しい内容はありませんが、いくつか歴史的背景の解説は入っています。

会期と料金

 毎朝九時からの開館ですが、閉館時間が、変わりました。金曜日は、午後七時までと、一時間短くなりました。そのかわり、他の日は、六時までと延長になっています。ただし、入館は閉館三十分前まで、11/9(金)の本館の常設展は五時閉館なので注意してください。

 観覧料金は、大人1000円、高校生大学生700円、小学生・中学生400円で、もちろん会期中は毎日会館していますし、このチケットで常設展も見ることが出来ます。前売りと、20人以上揃う団体扱いは、100円引きとなります。

公開講座
 毎年恒例の、午後一時半から三時まで、無料で先着二百名が聴講できる公開講座は、以下の通りでした。

10/27(土)「文書から見た正倉院宝物」東野治之 奈良大学教授

11/3(土)「年輪年代法と正倉院宝物」光谷卓実 奈良文化財研究所埋蔵文化財センター発掘技術研究室長

11/4(日)「山水夾纈屏風と奈良時代の絵画」中島博 学芸課美術室長

11/10(土)「正倉院古裂の由緒と近年の整理」尾形充彦 宮内庁正倉院事務所保存課整理室長

 NHK教育の「新日曜美術館」は11/4(日)、毎日放送系の「真珠の小箱」は11/3(土)(MBS4ch9:45-、CBC5ch6:45-、TBS6chは11/4(日)6:15-)が、正倉院特集でした。

 今年の正倉院展は、行事も盛りだくさん 10月末掲載予定

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