正倉院展へは、もっと安く!

 正倉院展は、一回だけのものではなく、たぶん、一度見てしまえば、毎年見たくなるはず。仮に、一回三百円安くなるとしても、三十年では、一万円近くなります。2001年第53回から、大幅に値上げされたので、さらに重要になった観覧料を安くするワザと、交通費を安くするワザを紹介しましょう。

観覧料をもっと安く!

Tips I:前売り券を活用

 2001年から様々な場所で買えるようになった100円引きで購入できる前売り券ですが、会期中も購入できることはご存知でしょうか? 当日、奈良に着いてから、しまった買うのを忘れたという場合にも、いくつか前売り料金で入手できる場所があります。

 一番近い公式の発売場所は、近鉄奈良駅。構内の営業所や、サービスネットにわざわざ買いに行くのは面倒だという方のためには、改札口で購入するのはどうでしょう? 観光客がぞろぞろと改札口を通る時間は、改札口のところに机をおいて、大きな声で、窓口よりもお安くなっていますと案内しています。JRを利用した方も、ちょっと寄り道するだけで、100円引きで、最近は、あの写真入りのチケットを売っています。

 奈良に宿泊される方は、宿泊先に連絡して前売り券を入手しておいてもらう方法があって、写真入りの、これまで通りの観覧券が用意されています。たとえば、奈良ホテルなど、期限を過ぎても、薪能や往復はがきの人数限定整理券の時など、抜群のコンシェルジェの力を発揮するので、きっと相談にのってくれることでしょう。

 宿泊されない方も大丈夫。たとえば、菊水楼の和風レストラン、別館菊水楼では、レジに前売り券を売っている表示があります。お昼だけ30食限定3500円の点心膳を食べるついでに買ってもいいですね。食べずにチケットだけ買うのは恥ずかしいという人は、いくつかのお店で売っていますから、そこで買ってもいいですね。

Tips II:友の会カードを買う

 僕は季節に一回は奈良に出かけますが、奈良国立博物館で特別展あるときには、たいてい入館します。三回出かければ元をとる、3000円の「奈良国立博物館友の会カード」を買うのも、安くあげる方法です。平常展は何回でも入場できて、東京・京都・奈良・九州を含めた全国の国立美術館の特別展は、会期中それぞれ一回だけ合計六回まで無料入場できて、かつ、展覧会目録を一冊に限り一割引で買うことが出来ます。

 購入日から、一年間有効なので、来年の正倉院展にも入場できますね。それだけで合計1800円分。さらに、目録は二冊買うことになるので、二回分240円割引。たぶん、正倉院展に毎年通う方なら、他の特別展に行きたくなるはずだと思います。もしも東京か京都か九州の国立博物館が近いなら、残り四回入館できるので、四千円分くらい。合計すると、六千円以上も、前売り券よりも得をします。

 前から考えているのですが、スタンプカードを作って、10年間通った人はブロンズ会員、25年通った人はシルバー、35年通った人はゴールドとして、観覧料の割引率を高くするアイデアはどうでしょう? それから、正倉院展十年パスポート一万円要身分証明なんて、どうでしょう? 十二回回数券一万円というのは? 

Tips III:奈良まで安いチケットで往復する

 僕のように名古屋に住んでいるのなら、近鉄の株主優待券がお薦めです。千株以上持っていると、四枚の、どこまででも乗ることが出来る乗車券と、「都ホテル&リゾーツ二割引券10枚、レストラン一割引券5枚、披露宴一割引券二枚」、近鉄百貨店5%引き券20枚、志摩スペイン村半額券二枚、ひまわりの湯割引券二枚、志摩マリンランド入園券二枚、さらに、近鉄沿線のゴルフ場の優待券までついてきます。

 2005年三月の優待権利確定日に38万円くらいで買った人は、その後32万円以下まで下がってしまいましたが、九月末には、40万円近くまで戻り、十月末には、一時46万円を超えました。投資先としても悪くないので、ものすごく安い時には狙い目かもしれません。九月の優待権利確定日に買った人は、その翌日以降に、買値よりも高く売るチャンスがありました。

 でも、下がってしまったら、優待のために損をしてしまうので、投資のプロ以外は避けた方がいいかもしれませんね。

 売買譲渡できないことになっていますが、もちろん、金券ショップで売られていて、一枚1,500円前後が相場です。これを二枚使えば、往復3,000円となって、青春十八きっぷなみですね。特急券を買えば、近鉄特急に乗ることも出来ます。

 ちなみに、近鉄名古屋から近鉄奈良までは、(特急券のいらない)急行利用なら、三回乗り継ぐ必要があります。名古屋から伊勢志摩方面行きに乗って、伊勢中川で、下車。伊勢中川から大阪方面行きにのって、大和八木で下車。大和八木から、大和西大寺方面行きに乗って、大和西大寺で下車。大和西大寺から奈良行きに乗ると、平城京跡を抜けて、地下にもぐるとすぐ近鉄奈良です。

交通費をもっと安く!

Tips IV:東京から

 昔から有名なのが、「奈良・大和路フリーきっぷ」。東京都区内発なら、八日間有効で、17,140円。京都・伊賀上野・王寺・室生口大野・吉野までの広いエリアのJR・近鉄・奈良交通バス乗り放題のおまけ付きの、お得な乗車券。特急券を買えば新幹線に乗ることが出来ますし、東名・名神高速バスを利用することも出来ます。

 夜行バスを利用する方法もあって、一番安い青春ドリーム号(四列シート)なら往復9,500円! 三列シートのドリーム号なら往復15,190円。正倉院展だけなら、一番安い方法です。

Tips V:奈良駅からはバスを使わない

 JR奈良駅からは、「国立博物館」まで、バスを使う方も多いと思いますが、お店の多い「三条通」を1kmも楽しく歩けば、興福寺の境内。五重塔と東金堂の間の道を進めば、数百メートルで、会場の奈良国立博物館新館に到着します。

 近鉄奈良駅からは、「登大路」(東向の交差点からすぐの「春日ホテル」の東にあった「ガーデン大和」入り口のレリーフは、薬師寺の東塔のてっぺんの水煙の飛天のレプリカでした。取り壊されて、企業の研修宿泊施設になってしまいました。あのレプリカはどこにいったのでしょう?)を歩く方が多いと思いますが、排気ガスの多いこのルートではなく、お薦めの裏道を紹介します。(注:2005年11月現在中金堂周辺は発掘中なので、一分ほど遠回りになります。)

 近鉄奈良駅から、南へ向かうアーケードの商店街「東向通」を南下して、ホテイヤ薬局と小路谷写真館の間の道を東に向かえば、興福寺。

 北円堂と南円堂の間を通ると、右手に「薪能金春発祥地」の碑を見ながら、中金堂の南(ここが発掘中で立ち入り禁止なので、南円堂と五重塔方面を結ぶ道に迂回しなくてはなりません。)を抜けて、東金堂と五重塔の間の道を東に向かえば、右手に「塔の茶屋」、左手に「柳茶屋」を見ながら、自然に会場の奈良国立博物館新館に到着します。

 そのうち、地図を作りましょう。


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