冷泉家

 僕の専門は、日本語日本文学だったので、冷泉家時雨亭文庫のお世話になりました。この画像は、今修理中の、移転されていない唯一の公家住宅の冷泉家の門です。今出川通沿いに、京都御所と同志社大学に挟まれるように残っていて、高校生の時は、何も知らず、古い家が残っているなあとしか思っていませんでした。
 卒業後、その存在を知って、典籍の実物にじかに触らせていただいたことはありませんが、フィルムに写ったものには、本当に本当にお世話になりました。今、寄付を募集中ですが、所得税控除の対象になるので、お金持ちの人に「勧進」してまわりたい気分です。
 有名なエピソード、ご存知ですか? 僕も、伺ったことがあって、今の当主の口癖の一つに、「この前の戦争で、大切な書物が燃えてしまって……。」というのがありますが、「戦争」というのが、応仁の乱のことなのです。そのような時間を生きてきたわけで、宮中でも失われてしまった年中行事が今なお続けられていて、ビデオでしか見たことがありませんが、深い和歌の世界は感動的です。

冷泉家の至宝展

 98年二月十五日まで、名古屋市博物館で名古屋展の最中です。もちろん生徒たちにも薦めていて、一月十八日には、「新年和歌披講」のパフォーマンスがあるし、二十五日には、冷泉貴美子さんの講演もあります。
 一月二十八日から展示替えもあって、全会期中展示するものもページをかえたりするので、前売りを四枚買ってしまいました。五回分の料金で、写真入りの定期券を出せばよいのに。
 今楽しみにしているのが、後期に展示される定家筆の『古今和歌集』です。名古屋に立ち寄るついでがあったら、是非どうぞ。

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