北野天満宮

 学問の神様、菅原道真公をまつった北野天満宮は、受験生や、算盤や書道等の願い事をする人たちで、あふれていました。2002年十月まで、本殿屋根の桧皮葺き葺き替えが続くので、正面左手の仮本殿に手を合わせたり、奧でお祈りしている人たちを眺めていました。その時に気がついたのですが、大きな看板があって、今年は、僕の大厄でした。旧正月を迎えてからですが、今年は、気をつけなくては!

 境内には何体か、牛の像があって、人々は触りながら、自分の体の同じ場所がよくなるように祈っていました。
 子どもの頃、頭がよくなるようにと、母が、様々な像の頭を触ってから、僕の頭を触ってくれたことを、思い出しました。達筆になるようにと、手も触られたのですが、「御利益」はなかったようです。

 今年は、本当に梅がはやくて、南側にある梅園にも、ちらほら咲いていました。
 高校の時、古典なんて全く勉強しなかったのですが、『大鏡』の授業で、道真の
    東風(こち)吹かば  匂ひおこせよ  梅の花
          主(あるじ)なしとて  春な忘れそ
                を知って、深く感動しました。

 太宰府に左遷させられる時に、自宅の梅に別れを告げて読んだ歌ですが、自分が筑紫にいるからといって、春になったら、東風に託して、太宰府まで忘れずに香りを送ってくれという、空間を超えた愛に感動しました。『拾遺和歌集』では、「春を忘るな」となっていることを知ったのは、卒業してからのことです。
 下関からフェリーで釜山に渡る時に、青春18きっぷを使うときは、午前中は太宰府で過ごして、道真のもとまで飛んできたという「飛び梅」の伝説にひたります。



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