お弁当

 京都との付き合いは、七歳の時から続いていますが、ヒッチハイクで毎日のように通った頃もあって、エンゲル係数は低かったのですが、大学院の時に大先生の紹介で、一見さんお断りの、素晴らしい食事を食べさせていただいて以来、京都の食べ物をきわめようと決意して、食べ続けていますが、まだまだ、奧の深さを思い知らされるばかりです。
 京都の楽しみの一つは、やはり、「お弁当」。今では英語にもなった"bento"は、世界にも例のない、縮み志向の、素敵なミニチュア文化です。
 高級で本当においしいお店も、お昼のお弁当は、特別の素晴らしいものを用意していて、盛りつけと味の素晴らしさに感動するばかりです。
 花の時期は、予約したお気に入りのお弁当を受け取って、「花の下にて」、さまざまなことを考えます。

紅梅庵

 北野で、お昼を迎えるなら、天満宮の東の上七軒の「紅梅庵」。お寿司のおいしい、割烹・仕出しの「おかもと」が、お茶屋さんを改装して始めた京料理のお店です。対金額のおいしさでは、京都でも二十本の指に入ると思います。
 小さなお部屋で、食べる味は、全ての部屋から見ることの出来る趣味の良い庭の景色とあいまって、京料理の幸せで一杯になります。
 出来れば、北野天満宮に行く前に、バス停前の粟餅で有名な「澤屋」で、こしあんと黄粉のものを食べて、軽くおなかを膨らませてから、梅を味わって、紅梅庵に向かうのが、お薦めです。

 僕は、大食漢なので、湯豆腐と、かぶらむしを付け加えました。かぶらをけずって様々な具とともに蒸したもので、やさしい柚子風味が、うまく効いています。
 一般に仕出屋さんのお弁当は、金額の割に本当に美味しいと思います。



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