修学旅行'99

夜の討論

 僕の高校の修学旅行で、一番大切な行事が、クラス別の夜の討論です。それぞれのクラスが、大きな部屋に集まって、三時間から四時間半にわたって、話し合いをします。

 この時のテーマを決めるために、もちろん、事前に話し合いをして、予備討論もします。あるクラスは、テーマに沿った事前アンケートをしてグラフにまとめていたし、資料をまとめていたクラスもありました。

 全てのクラスの討論の感触をつかもうと思って全クラスをまわりましたが、それぞれのクラスの、それぞれの盛り上がる姿に、深い感動を味わいました。特に、あるクラスでは、本当の本音を出し合おうとしていて、見ている桐谷まで涙が流れてきました。高校三年間で、あそこまで、自分のクラスに対する思いをさらけだして、クラスのみんなの前で話すことの出来ることなんて、あるのでしょうか。というか、人生を通じても、あれだけ大勢で、本音で話し合えることを、経験しないまま人生を終える方が多いことでしょう(多くの場合は、単に利害の対立のために本音をぶつけ合う、醜い争いにすぎないでしょう)。僕の高校の生徒たちは幸せだなあとつくづく思いました。昔の卒業生が、あの話し合いだけは、一生絶対忘れられない思い出だと、しみじみと話すことに、あらためて納得しました。

 細かな内容を伝えることが出来ないのが本当に残念。僕が、人生を通じて体験した、最高のドキュメントの一つでした。

 僕の、今回の修学旅行での重要な役割として、生徒の生き生きとした姿をビデオに撮影しようというのがあったので、この討論も、各クラスを順番にまわって、一般的な部分を、発言と発言のあいだの間も含んで収録しました。あまりに深く内面に関わる、奥深く重い話し合いは収録しませんでしたが、三時間分の討論収録テープの取り扱いには充分配慮しなくてはと考えています。


前の夕食IIへ戻る

次の温泉へ進む

「修学旅行'99」ホームへ戻る

このサイト全体のホームページへ戻る


What's New Kirium Wired! Home Books Music about us


ご意見やご感想はkirium@pisces.bekkoame.ne.jpへどうぞ
* * * * * *
Presented by Ikuo Kiriya