フリーピストン形スターリングエンジン


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フリーピストン形スターリングエンジン

 ここでは試作した模型フリーピストン形スターリングエンジンを紹介します。このエンジンはクランク機構を持たないため、非常な簡単な構造です。試作エンジンはロウソクの炎などを熱源として運転します。

フリーピストン形スターリングエンジンの構造

 このエンジンは左図のようにとても簡単な構造です。この試作エンジンでは、パワーピストンとディスプレーサにガラス製の注射器を使用しています。パワーピストンのボア径は15mm、ディスプレーサ軸の直径は3.5mmです。また、ディスプレーサは軽くするために発泡スチロールを使用しています。ディスプレーサのシリンダにはタッパー(お弁当箱)を使用し、加熱面には銅板を使用しました。

フリーピストン形スターリングエンジンの動作原理

1.重力によってパワーピストンが下に下がる。

2.エンジン内容積が減少し、エンジン内圧力が上昇する。その圧力がディスプレーサの軸に作用してディスプレーサピストンが上昇する。

3.高温空間が大きくなり、エンジン内圧力がさらに上昇する。その圧力上昇によって、パワーピストンが上に上がる。

4.容積が減少し、圧力が低下する。そしてディスプレーサが下に下がる。低温空間の容積が大きくなり、圧力はさらに低下する。


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Koichi Hirata