300W級低温度差スターリングエンジン


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 今日、将来的なエネルギ問題に関し、エネルギの有効な利用法を確立するという命題が存在することは明らかであり、この命題に対する解決策の一つとして、比較的低温度の熱源を有効利用するということが挙げられます。この種の低温度の熱源としては、太陽光、地熱、内燃機関の廃熱、大規模プラントの温排水等ありますが、これらの熱源はエネルギ密度が低く、既存の内燃機関等の熱機関より動力を取り出すことはほぼ不可能であるといえます。一方、スターリングエンジンにおいてはある条件の下でこれが可能であり、現在この方面での研究が盛んに行われ、ほぼ実用化の段階にさしかかっています。当研究室でも、この方面でのスターリングエンジンの応用に注目し研究を行ってきました。

 300W級低温度差スターリングエンジン(右写真)は、低温度差領域でのスターリングエンジンの応用に対し、より実用的な出力として、温度差100℃程度、バッファ圧力数気圧の下で300W以上を発生させることを目標として設計、試作されたエンジンです。


300W級低温度差スターリングエンジンの構造

300W級低温度差スターリングエンジンの性能


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