小型α形低温度差エンジン(Mayol)


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 本スターリングエンジンは平成8年11月に設計・製作されました。このエンジンの特徴は、α形の低温度差スターリングエンジンであることです。α形は、γ形に対し、より死容積が少なく、また両ピストンを直列に配置することで流路の断面積をより拡大することが可能であるという利点があります。
 設計の主な指標としては、学生自らが製作でき、メンテナンス可能であり、かつ出力特性を調べる実験を適切に行うことができる出力レベルとしています。また、1kW級低温度差スターリングエンジンに採用されたXヨーク機構の特性を明らかにすることを目的とし、本機にもこの機構を採用しています。
 上記の指標より、断熱モデルに種々の損失を与えた性能予測法より、バッファ圧力及びストロークを変化させてシミュレーションを行い位相差150°、200kPa、シリンダ径100mm、ストローク80mmで約20Wの軸出力が得られることが予測されています。


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