Tour 2003.12〜2004.1

南天の星を求めて

Office Kenji
- Star Watching Tour 2003-2004 -

(C)2004





2003年12月30日(火)

夜明けまで写真撮影することができました。 だんだん残りの日(夜)も少なくなりました。 満天の南天の夜空は毎日見ていても飽きません。 今朝は寝坊して、昼近くに起床。 コーヒーを飲みながら音楽を聴いてゆっくり過ごします。 ipodと小型スピーカーで夜のアウトドア、FMトランスミッターとの組み合わせで車内のカーステレオ用として楽しみます。 音楽は空気のようなものです。 外国に来て聴くのは日本のアーティストばかり。 特にミスチルのアルバムは何度も聴きました。

▲ミスチルの「深海」
▲朝のコーヒー
▲ガソリンスタンド

午後から外出です。 リゾートにあるガソリンスタンドで給油(もちろんセルフ)し、ミネラルウォーターを購入。 そして、アボリジニの文化を紹介しているカルチャル・センターに行きました。 (この施設の中は撮影禁止です) アボリジニの生活や文化を紹介する施設とビジターセンター、売店、軽食コーナーなどがあります。 ここで土産物を購入しました。

▲カルチャル・センターから望む
▲カルチャル・センター入口

カルチャル・センターの帰り、エアーズロック・サンセット・ビューイング・エリアのバス用駐車場に行きました。 ここで以前撮影した天体写真の何枚かが、雑誌やカメラ広告にも使われたので思い出の場所です。 前来たときはただの砂地でしたが、現在ではきちんと舗装され、休憩所も整備されていました。 国立公園内入場可能時間中であれば、なかなかおすすめの天体撮影用のロケーションかもしれません。

▲バス用駐車場

リゾートに戻り、買物をしようとセイルズ・イン・デザートホテルを訪ねました。 ここは前来たときに宿泊したホテルです。 (当時はシェラトン・エアーズロック) 大きなプールやレストランも併設されています。

▲セイルズ・イン・デザート・ホテル

ホテルのロビーで休んで、売店を見たあと部屋の戻り、今夜の撮影計画を立てます。 パソコンで作成しておいたチャートを活用して、カメラレンズに合わせた構図をいくつも決めておきます。

▲リゾート案内地図
▲機材準備

今夜も車で移動し撮影です。 このリゾートから約28キロ先の駐車場を利用します。 地面は舗装されており、虫の害も少なく、三脚もよく安定します。 つまり赤道儀も精度良くセッティングできるわけです。 月没までは固定撮影。 月が地球に隠されるのを待ってガイド撮影です。 下の写真は火星と月が並んで沈む様子をシミュレートしたものです。 北半球にある日本で沈むのとは異なり、左下の方向に動きながら沈みます。 (北半球では右下方向に沈みます。)

▲2003年12月31日午前0時30分の西の空

月が沈むと、辺りはほんとうの星あかりだけになります。 なにしろ光害皆無の場所です。 前に来た時、天頂に位置したさそり座〜いて座の天の川の星明かりで、新聞が読めることを確かめたのですが、今回はまた別の発見がありました。 星ひとつひとつの明かりがわかるということです。 まさに「宇宙浴」です。 あるいは「星光浴」とでも呼ぶのが正しいでしょうか。

▲星の影がたくさん!

夢のような体験でした。 感激しつつ車の窓を見ると、星座が窓ガラスに映り、車のフロントガラスが星でいっぱいです。 ちょうど水槽に星の光を飼っているとか、車を宝石箱にしてしまったとか、そんな表現がぴったりでした。 「う〜んこれも賢治に見せたいぞ」

快晴のまま夜明けまで撮影。 なんとも贅沢一夜でした。


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