Tour 2003.12〜2004.1

南天の星を求めて

Office Kenji
- Star Watching Tour 2003-2004 -

(C)2004





2003年12月29日(月)

昨夜は初撮影に成功したので満足でした。 早朝は、エアーズロックのサンライズ・ビューイング・エリアに向かいます。 その場所は、朝日の当たるエアーズロックを見物する場所で、周回道路の路肩の一部を駐車場として指定したものです。 早朝、5時から国立公園内へのゲートが開くため、良い場所を確保しようと、リゾートから車の長い行列ができます。 ゲートで入園チケットを提示し、車を進めます。

▲国立公園案内パンフレットの地図より(エアーズロック付近)

▲夜明けのエアーズロックへ
▲サンライズ・ビュー

国立公園の入園ゲート受付で料金を支払うと、下のような書類とチケットが手渡されます。 これらはどれも活用できる資料です。 よく読んでおきましょう。 “dos & don'ts”と書かれた書類には国立公園利用の重要な規則が書かれています。 裏面には懲役や罰金の金額も! 注意しましょう。

▲国立公園入園時に渡される書類

日の出時刻は6時少し前、道はリゾートからのツアー客でいっぱいです。 日本人観光客は小さなテーブルを並べて、温かなお茶を楽しみながらの見物です。

▲サンライズ・ビューイング・エリアにて

エアーズロックの左手のカーブがどうもイルカのように見えてきて・・。 睡眠不足で疲れているせいか幻覚が見えているようで、イルカ岩になってしまいました。 さて、肝心の日の出ですが、この日は雲間からぼんやりと薄日が漏れるだけで、紅く染まりませんでした。 アパートに戻って朝食です。 食事は主にパンやパスタ。 それからオーストラリアではおなじみの「スイミン・ヌードル」も懐かしくなって食べてみました。

▲イルカ君ニコニコ岩

ひと眠りして、昼間はすっかり天気も回復したので、再びオルガ岩群に出かけることにしました。 こちらの道路には信号が一箇所もありません。 ですから、車での移動も必ず予定の時間に着くことができ、計画的に移動が可能です。 赤い大地に続く道をしばらく車を走らせると、オルガ岩群を遠望できる場所があります。 先日は雨で通過してしまいましたが、今回はそこに立ち寄りました。 駐車場に車を停め、しばらく緩やかな丘を登ります。 すると急に展望が開けて、彼方の岩群を良く見晴らすことができます。

▲展望台への道
▲Spinifix Pigeon(ハト)

▲オルガ岩群

展望台にある案内看板によると、付近には野生動物(ディンゴ、ヘビ、トカゲ)やさそりの類もいろいろといるようでした。 まるで星座のよう。 しかし、強烈なハエ集団の攻撃で、早々に逃げ帰ってきてオルガの方へと車を進めることにしました。 もうあとわずかです。

オルガの一番近くにあるオルガ渓谷駐車場まで行き、1時間半コースのトレイルを歩いてみました。 お昼どきで、ギラギラとした日差しの中を歩きます。 下の写真の岩と岩の間を反対側近くまで歩くルートです。 右側の岩がオルガ岩で標高548mあります。

▲オルガ岩群

途中、青い空に月を見つけました。 岩にかかる月で、白昼なのにくっきりと見ることができました。 それだけ空気が澄んでいるということでしょう。 今夜の星空も期待できそうです。

▲巨岩の絶壁です。
▲水も流れています。
▲岩の横に・・・→
▲月の姿が!

せっかくオルガまで来たので、日没まで待って、岩が紅くなるのを眺めてから戻ることにしました。 時間も早いし、なにしろ暑い(気温は40度以上!)ので、車を日陰に停め、うつらうつらしながら待ちます。 時折、バスツアーの人たちもやってきます。 そういえば、このオルガには「風の谷」(Vally of the Winds)と呼ばれる場所があります。 アニメ「風の谷のナウシカ」の舞台設定となった地とも言われています。 (帰国後、テレビ放映を見たら納得) 「風の谷」にもトレイルがあるのですが、夏季中は閉鎖されていて無理に入ると1000ドルの罰金!です。

運良く、日没時には真っ赤になったオルガを見ることができました。 実に幻想的で今日はSFの世界にいるような感覚を何度も体験しました。 (あれこれ言葉では説明できないし、写真でもうまく伝わりません。 詩人の賢治ならどう表現したでしょう・・。)

▲オルガ

夕焼けも文句なしの美しさでした。 オルガに見とれていたら、隣にいた人が後ろを見るように合図したので振り返ると、空半分が火事のようになっていました。 写真が変な感じで申し訳ないですが、一応こんな状況でした。

▲夕焼け

大急ぎでアパートに戻り、月の影響がある夜半前に仮眠をして、夜半過ぎから天体撮影をしました。 今夜もすばらしい星空です。


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