2003年12月29日(月)
■昨夜は初撮影に成功したので満足でした。
早朝は、エアーズロックのサンライズ・ビューイング・エリアに向かいます。
その場所は、朝日の当たるエアーズロックを見物する場所で、周回道路の路肩の一部を駐車場として指定したものです。
早朝、5時から国立公園内へのゲートが開くため、良い場所を確保しようと、リゾートから車の長い行列ができます。
ゲートで入園チケットを提示し、車を進めます。
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▲国立公園案内パンフレットの地図より(エアーズロック付近)
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▲夜明けのエアーズロックへ
| ▲サンライズ・ビュー
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■国立公園の入園ゲート受付で料金を支払うと、下のような書類とチケットが手渡されます。
これらはどれも活用できる資料です。
よく読んでおきましょう。
“dos & don'ts”と書かれた書類には国立公園利用の重要な規則が書かれています。
裏面には懲役や罰金の金額も!
注意しましょう。
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▲国立公園入園時に渡される書類
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■日の出時刻は6時少し前、道はリゾートからのツアー客でいっぱいです。
日本人観光客は小さなテーブルを並べて、温かなお茶を楽しみながらの見物です。
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▲サンライズ・ビューイング・エリアにて
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■エアーズロックの左手のカーブがどうもイルカのように見えてきて・・。
睡眠不足で疲れているせいか幻覚が見えているようで、イルカ岩になってしまいました。
さて、肝心の日の出ですが、この日は雲間からぼんやりと薄日が漏れるだけで、紅く染まりませんでした。
アパートに戻って朝食です。
食事は主にパンやパスタ。
それからオーストラリアではおなじみの「スイミン・ヌードル」も懐かしくなって食べてみました。
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▲イルカ君ニコニコ岩
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■ひと眠りして、昼間はすっかり天気も回復したので、再びオルガ岩群に出かけることにしました。
こちらの道路には信号が一箇所もありません。
ですから、車での移動も必ず予定の時間に着くことができ、計画的に移動が可能です。
赤い大地に続く道をしばらく車を走らせると、オルガ岩群を遠望できる場所があります。
先日は雨で通過してしまいましたが、今回はそこに立ち寄りました。
駐車場に車を停め、しばらく緩やかな丘を登ります。
すると急に展望が開けて、彼方の岩群を良く見晴らすことができます。
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▲展望台への道
| ▲Spinifix Pigeon(ハト)
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▲オルガ岩群
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■展望台にある案内看板によると、付近には野生動物(ディンゴ、ヘビ、トカゲ)やさそりの類もいろいろといるようでした。
まるで星座のよう。
しかし、強烈なハエ集団の攻撃で、早々に逃げ帰ってきてオルガの方へと車を進めることにしました。
もうあとわずかです。
■オルガの一番近くにあるオルガ渓谷駐車場まで行き、1時間半コースのトレイルを歩いてみました。
お昼どきで、ギラギラとした日差しの中を歩きます。
下の写真の岩と岩の間を反対側近くまで歩くルートです。
右側の岩がオルガ岩で標高548mあります。
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▲オルガ岩群
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■途中、青い空に月を見つけました。
岩にかかる月で、白昼なのにくっきりと見ることができました。
それだけ空気が澄んでいるということでしょう。
今夜の星空も期待できそうです。
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▲巨岩の絶壁です。
| ▲水も流れています。
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▲岩の横に・・・→
| ▲月の姿が!
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■せっかくオルガまで来たので、日没まで待って、岩が紅くなるのを眺めてから戻ることにしました。
時間も早いし、なにしろ暑い(気温は40度以上!)ので、車を日陰に停め、うつらうつらしながら待ちます。
時折、バスツアーの人たちもやってきます。
そういえば、このオルガには「風の谷」(Vally of the Winds)と呼ばれる場所があります。
アニメ「風の谷のナウシカ」の舞台設定となった地とも言われています。
(帰国後、テレビ放映を見たら納得)
「風の谷」にもトレイルがあるのですが、夏季中は閉鎖されていて無理に入ると1000ドルの罰金!です。
■運良く、日没時には真っ赤になったオルガを見ることができました。
実に幻想的で今日はSFの世界にいるような感覚を何度も体験しました。
(あれこれ言葉では説明できないし、写真でもうまく伝わりません。
詩人の賢治ならどう表現したでしょう・・。)
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▲オルガ
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■夕焼けも文句なしの美しさでした。
オルガに見とれていたら、隣にいた人が後ろを見るように合図したので振り返ると、空半分が火事のようになっていました。
写真が変な感じで申し訳ないですが、一応こんな状況でした。
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▲夕焼け
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■大急ぎでアパートに戻り、月の影響がある夜半前に仮眠をして、夜半過ぎから天体撮影をしました。
今夜もすばらしい星空です。
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