Tour 2003.12〜2004.1

南天の星を求めて

Office Kenji
- Star Watching Tour 2003-2004 -

(C)2004





2003年12月26日(金)

早朝のシドニーに到着。 日本との時差は通常1時間のところ、サマータイムで2時間(UT+11)。 南半球の季節は真夏。 しかし、シドニーは西岸海洋性気候(Cfb)のため比較的過ごしやすい。 空港で上着を脱ぎ、Tシャツに。 入国審査、税関の手続きを済ませ、国際線から国内線への連絡用シャトルバスに移動。

今回の預け荷物は70Lのリュックで、重量は23kg。 エコノミーの場合3kgの重量オーバー。 また、機内持ち込み分は約10kgで、カンタス航空の基準より3kgのオーバーでした。 追加料金を徴収されることなく、「Heavy」のタグだけで助かりました。 何しろ、カメラ、レンズ、三脚は金属の塊なので別送しない限りいつも苦労します。

時間がないため、大急ぎでエアーズロック直通、コネラン空港行のカンタス航空(QF726便)9:15発に乗り継ぎます。 シドニー空港のシステムがだいぶ整備されたようで、10数年前に訪れた時とはまるで違うのに少々困惑します。

▲オーストラリア〔地図〕とエアーズロック(左下写真)

エアーズロックへ向かう飛行機は、約4時間のフライト。 ノーザンテリトリー州(NT)ではサマータイムを導入していないので日本との時差は30分(UT+9.5)。 つまり、シドニーとは1時間半の時差。 港の美しいシドニーを眺め、山地を越えるとやがて一面の赤い砂漠が続きます。 雲間を急旋回し、エアーズロック近くのコネラン空港に到着。 雨の降ったあとで、滑走路には水たまりができていました。

▲カンタス航空機
▲コネラン空港

コネラン空港の建物も以前の倍サイズに拡張。 やはり観光客が増えたためでしょう。 ハーツしかなかったレンタカーも数社、それに旅行会社の受付窓口や観光案内所(日本語案内所まで)もできていて、その変わりように驚きました。 以前の空港建物部分は、そのまま出発ロビーになっていました。 到着ロビーには日本人の観光客も大勢訪れています。

空港で予め予約しておいた車を借り、宿泊地のあるエアーズロックリゾート(Ayers Rock Resort)に向かいます。 エアーズロックリゾートは、空港から車で数分の場所にあり、6つのホテル、ショッピングセンター、銀行、郵便局などを備えた総合観光基地となっています。 1987年に世界遺産(現在では「文化遺産」及び「自然遺産」の両方に指定)として登録されて以来、数多くの観光客を受け入れするようになったようで、施設の充実もめざましいものでした。 (ユネスコ境界連盟の世界遺産ホームページはこちら、 TBS番組「世界遺産」ホームページはこちら

今回の宿泊先は、エミュー・ウォーク・アパートメンツ(Emu Walk Apartments)で、普通のホテルとは異なり、アパートとして自炊設備(キッチン)などを備えた施設です。 アパート名にあるエミュー(Emu)とは、この地域に生息するダチョウを小型にした鳥の名前です。 昔来たときに宿泊したシェラトンホテルはセイルズ・イン・ザ・デザート・ホテル(Sails in the Desert Hotel)に、フォー・シーズンズホテルはデザート・ガーデンズ・ホテル(Desert Gardens Hotel)に変わっていました。

▲アパートの看板(エミュー)
▲宿泊した部屋(手前の2階部分)

チェックイン(場所はデザート・ガーデンズ・ホテル)を済ませると、車でエアーズロックへと向かいます。 天候は曇りで、時々強い風もあり、木々の枝も大きく揺れています。 (まるで台風のよう!) 飛行機の中からエアーズロックを見たとき、珍しく笠雲がかかっていました。 今はどうにか取れたようですが、このお天気では星見どころではありません。 ここ数年前から、エアーズロック付近に行く場合には、国立公園(ウルル・カタ・ジュタ国立公園)入場料を徴収しており、現在では16.25ASドル(3日間有効)となっています。 また国立公園内に滞在できる時間帯も限定されており、この時期現地時刻で5:00〜21:00となっていました。 天体写真を撮影するにはちょっと早い時間ですが、やむを得ません。

ここで便宜上エアーズロックとして呼んでいますが、これはあくまでも通称名で、正式には現地語でウルル(Ulru)と呼ばれます。 また、約50Kmほど西方にはオルガ(The Olgas)と呼ばれる岩群があります。 こちらも現地語ではカタ・ジュタ(Kata Tajyuta)といいます。 付近の案内看板は、すべて正式名称の方に統一されていました。 現地の先住民族アボリジニーの文化を尊重しているのです。

▲国立公園入場ゲート
▲エアーズロック・ウルル

アパートに戻り、徒歩5分程度の場所にあるスーパーマーケットに夕食の買出しに出かけます。 天候が最悪なので、今夜は休息の日となりそうです。


←前の日へ  ▲サウザンクロスの写真館2トップへ戻る  →次の日へ



メインページへ

宮沢賢治のページへ

☆星のページへ

△山のページへ

kakurai@bekkoame.ne.jp