緑いろの通信 2018年8月
   

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緑いろの通信
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- 緑いろの通信 2018年8月 目次 -


緑いろの通信

 「緑いろの通信」へようこそ! 2018年8月号をアップしました。 今月の写真は、先月から始まった童話村でのライトアップの新オブジェです。 「雫」がイメージされたものでしょうか。 大きな「どんぐり」のまわりに3つ配置されています。 今年は日々の暑さにウンザリですが、がんばって更新したいと思います。 今月もよろしくお願いいたします。




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緑いろの通信

 新着情報でも更新ページを知ることができますが、少し紹介を加えたりしてプラス・アルファの書き込みです。 日付を付けて書き加えますので、時々のぞいてみてください。


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8月1日(水)
 晴れ。

 あまりにも早く終わった7月。 8月〜9月もスケジュールは過密です。

 昨日が火星大接近日とは言え、今月中はまだまだ観望の好機です。 空気の澄んだ山などで、その明るさを楽しんでおきましょう。

 賢治の新刊から。


賢治の新刊
賢治学
賢治学
【第5輯】
特集 賢治学の現代的展開
岩手大学宮澤賢治センター編
東海大学出版部

 特集は「賢治学の現代的展開」です。 目次は以下のとおり。 第5輯によせて(大野眞男)/ 特集 賢治学の現代的展開  宮沢賢治と井上ひさし(石井正己)、 ベジタリアン・修羅・ポストヒューマン――「シン・ゴジラ」と宮沢賢治をめぐって(安智史)、 <蠕虫舞手>あるいは「tube」としてのシン・ゴジラ――「シン・ゴジラ」における「春と修羅」の含意をめぐる試論(木村直弘)、 そらふかく息せよ(一ノ瀬トニカ)/ コラム それぞれの賢治  心象スケッチの原風景――三島屋旅館、加賀野の教会、城南小学校、そして盛岡測候所(栗原文子)、 父、小菅健吉の思い出(小菅充)/ 宮澤賢治センター研究例会より  「春と修羅」とオルゴールの謎(赤崎学)、 木を植えた人たち――虔十、ブフィエ、シュトルム神父(黒澤勉)、 「雨ニモマケズ」の一考察――「思索ノート」を通し二十一世紀賢治を読む(姉歯武司)、 ほか。



 「賢治の図書館」  賢治学【第5輯】特集 賢治学の現代的展開/岩手大学宮澤賢治センター編/(東海大学出版部)を追加しました。

 夜、23時半にもなろうとする頃、「火星の赤眼が南中」の時刻です。 (賢治の詩「鉱染とネクタイ」は、「蠍の赤眼が南中し」で始まります。)


(火星の南中 2018年8月1日23時半頃)

 本家さそり座の方と言えば、もうこそこそと逃げ出して、次回シーズンまで長期バカンスに入る予定のようです。 (あるいは、大烏に負けたときの傷を癒すための療養でしょうか)

8月2日(木)
 晴れ。

 自宅の作業を終えて帰宅。 昨晩は窓からがずっと見えていました。 今晩の月は、旧暦6月21日の月です。 (気分は賢治月夜)

 賢治の新刊から。


賢治の新刊
イーハトーヴ
岩手の国から発信
平成30年度版
宮沢賢治詩碑
原子内貢著
イーハトーヴ団栗団企画

 宮沢賢治の詩碑(歌碑含む)について、最新の調査がまとめられたものです。



 「賢治の図書館」  原子内貢イーハトーヴ 岩手の国から発信 平成30年度版 宮沢賢治詩碑/(イーハトーヴ団栗団企)を追加しました。 賢治の詩碑、歌碑、童話からの本文引用の碑を、大きく花巻市内、岩手県内(花巻市を除く)に分けて紹介しています。

 今年3月に岩手大学で行われた「■賢治とイーハトーブの樹木たち・フィールド編●イーハトーブの学び舎から」で著者の原子内さんにお会いしたときに、「賢治の1925年の三陸行について、加倉井さんと違う説を書いたけど…という話」がずっと謎でした。 「特に旅程に関する新説を書いた記憶もないし???」。 で、本書の「一九二五年一月初旬の三陸旅について」を読んで事情が判明しました。

 どうも『ワルトラワラ』(「宮沢賢治のプラネタリウム(8)■宮沢賢治の土星」)の記事において、「賢治の「暁穹への嫉妬」の旅のスケジュール」として旅程に係る先行研究を3件整理して一覧にまとめ、天文的見地からみた場合の作品解釈上の問題点などを指摘しているのですが、どうも私自身が考えた旅程と思われているようです。 (ということで、先行研究の出典の方をご参照願います)

 その他、天文に関する新刊も。


(ブルーバックス 2018年8月2日撮影)

 2冊ともブルーバックスです。 戸谷友則『宇宙の「果て」になにがあるのか」(講談社)と三田一郎『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』(講談社)です。 前者は、先日読んだ谷口義明『天の川が消える日』(日本評論社)とも微妙に内容が重なっていました。 2冊とも方向性は違いますが、楽しめる本でした。

 今年も始まりました。 (「賢治産湯の井戸、公開始まる 花巻」はこちら(岩手日報2018年8月1日))

8月3日(金)
 晴れ。

 相変わらずの猛暑。 夕方の入道雲が立派でした。

 今朝、デスクにあった本2冊。


(『天文教育』『よだかの星』 2018年8月3日撮影)

 天文教育普及研究会の会報『天文教育』(2018年7月号)と、宮沢賢治コレクション3『よだかの星』(筑摩書房)です。 『天文教育』には、高橋真理子さんの「病院がプラネタリウム」の報告記事が掲載されていました。 週末の準備など。

 今日は旧暦の6月22日。 「二十二夜」のお月さまです。 (「月待ち信仰は二十三夜が有名) 今夜はメールを沢山書きました。


(2018年8月5日0時0分の月)

 上図は、8月4日の深夜、5日午前0時の月です。 上弦は午前3時18分。 あの皆既月食(満月)の日から、もうこんなに欠けてしまったのですね。

 この月が完全に欠けて新月になると、旧暦は7月となります。 新暦で言えば8月11日です。 この頃は月もなく、星見日和。 つまりの今年のペルセウス座流星群は、好条件ということです!

8月4日(土)
 晴れ。

 朝、都内に出て、神保町経由新宿。 新宿駅から中央線で、茅野駅まで。 茅野駅から諏訪バスに乗り「白駒の池」まで。


(白駒の池バス停留所 2018年8月4日撮影)

 2週間前の撮影ミス(火星撮影の失敗)を挽回するため、高見石で再挑戦です。 バスを下りると、標高2,100メートル、駐車場にある売店の温度計は25度でした。 爽やかで、涼しい風が吹いています。


(高見石への分岐点にて 2018年8月4日撮影)

 いつものように森の登山道を30分歩くと、高見石小屋前に到着です。 小屋前の広場は、登山客がのんびりと休憩しています。

 小屋では、スタッフの方々とお話しながら私も休憩。 冷たいアイスコーヒーと、揚げたての揚げパン(苔まる)です。


(揚げパンとアイスコーヒー 2018年8月4日撮影)

 テラスに長距離の「渡り」を行うことが知られているアサギマダラがやってきました。 (ひらひらと上品な飛び方です)

 長旅に疲れたのか、ペットボトルの上で休憩中。


(アサギマダラ 2018年8月4日撮影)

 チェックインを済ませ、裏手にある高見石に登頂。 今晩の星空撮影場所の下見を行いました。


(高見石から中山の森 2018年8月4日撮影)

 良く晴れています。 白駒池も青空を映して「あをいめだまのこいぬ〜♪」と、なんの脈絡もなく歌いたい気分になります。


(青空と白駒池 2018年8月4日撮影)

 夕方、長野県内のテレビ局で山小屋の木村さん(下写真)が登場するとのことで視聴。 土曜はコレだねッ!(NBS長野放送)より「いま食べたい!信州の山ごはん 1日で100皿売れる!大人気おやつ」として、小屋の売店の「揚げパン」が紹介されていました。 (「土曜はコレだねッ!」はこちら(NBS長野放送)、 「高見石小屋」はこちら(食べログ)、)


(取材を受ける木村さん 2018年8月4日撮影)

 夕食後、拡がった雲の間の星を探しながら、木村さんの解説で星座の観察会です。 火星のお話が中心です。 20時30分の消灯。

 皮肉なことに消灯を過ぎると、かなり雲が取れてきた(→今年のお天気の傾向だそうです)ので、撮影機材一式を担いで、高見石の撮影場所まで登ります。 (夜間の移動はより慎重に!) 所定の場所でカメラや三脚を出して撮影開始です。

 最初の1枚は、前回失敗した時の構図です。 夜空を横断する銀河と、赤く輝く火星(中央やや右下のぽつんと一つ輝く星)を撮影することができました。 大接近から一週間が経過していますが、まだまだ明るく感じられます。 下界の人工光が夜空の薄雲を照らしています。


(高見石から見た銀河と火星 2018年8月4日撮影)

 次の写真は、全周魚眼レンズで、星空をすべて収めたものです。 方位は、上が北、下が南、左は東、右が西となります。 南北に流れる銀河と、東西に横断する(まるで竜、あるいはオーロラのような)雲が印象的です。


(高見石から見た銀河と火星 2018年8月4日撮影)

 前回来た時は、この岩の上に数名。 楽しくおしゃべりをしながらの撮影でしたが、今回は岩を吹き抜ける風の音を友に孤独な時間が経過します。

 暫くして撤収。 山小屋に静かに戻ります。 そして就寝。

8月5日(日)
 晴れのち雷雨のち晴れ。

 就寝後、午前2時30分起床。 山小屋を抜け出して、再び撮影機材を担いで高見石上に移動。

 東から昇った月が夜空や地上も照らしています。

 この時間になると、はくちょう座付近の銀河は、西空に傾いていました。 下の方には、山小屋の赤い屋根、テントの灯、そしてその上の空の星は火星も入っています。


(高見石から見た夏の大三角 2018年8月5日撮影)

 次の写真は、画面中央部(夏の大三角付近)をトリミングしたものです。 流星が写っています。


(高見石から見た夏の大三角(拡大) 2018年8月5日撮影)

 そのまま、薄明時間まで撮影して、再び就寝。 (4時45分頃の日の出には起床できませんでした)

 山小屋2日目、朝食は6時でした。 睡眠不足でしたが、気温が低いので、目覚めは爽やか。 お天気も良好です。

 荷物の整理をして、今日は白駒池まで散策に出てみることにしました。 森の中を約30分。(途中、吉永小百合の木を探しながら) 池畔の山小屋、白駒荘前に到着です。

 貸しボートの桟橋に出ると、前には一面の青い水面が拡がります。


(桟橋からの眺め 2018年8月5日撮影)

 そのまま振り返ると、白駒荘があります。 (「白駒荘」はこちら

 写真ではわかりにくいですが、この樹々の後ろに白駒荘本館があります。 ここで休憩と早目の昼食となりました。


(白駒荘方面 2018年8月5日撮影)

 今年1月、新館が火災で全焼しましたが、その後本館の方を仮オープンさせ、昼食の提供も行われるようになりました。

 以前に立ち寄って印象に残っていたカレーライスを注文。 たくさんの野菜で贅沢な感じです。


(自家製野菜のカレーライス 2018年8月5日撮影)

 食後、お隣の山小屋、青苔荘(せいたいそう)にも立ち寄ってから、再び高見石小屋に戻りました。 戻る途中、登山道で写真好きの娘さんのいるご家族とカメラのお話(で、到着までの時間が遅れてしまいました)。


(小屋の天窓から青空 2018年8月5日撮影)

 小屋に戻ってお茶の時間。 あとは夕ご飯の時間まで、夜の撮影準備など。 今回の機材は、カメラボディNikon D810A、レンズは魚眼ズーム、広角系ズーム、中望遠スーム、望遠ズームの4本。 三脚はスリックの軽量(アルカスイス規格)自由雲台つき。

 夏らしい風景を探して、中望遠、望遠ズームを使用してみました。


(夏空 2018年8月5日撮影)


(青いめだま池 2018年8月5日撮影)

 夕食時間の前、雷雲が近づいて、にわか雨。 (水不足の山小屋にとっては貴重な雨)

 今夜は、雲の流れが続いたため、撮影はせず観望のみ。 小屋の木村さんは、晴れ間を狙いながら星空解説。

 消灯30分後の21時就寝。

8月6日(月)
 晴れ。

 さわやかな朝。 昨晩は起床したものの、雲がかなり多いため、撮影はせず。

 今日も5時30分の朝食。 昨晩、隣にいた方は、ペンタックスの一眼レフで何枚か撮影されていました。

 小屋前の気温は17度。 朝は快晴です。


(今朝の青空 2018年8月6日撮影)

 バスの時間まで、荷物整理。 今朝も早くから登山者が訪れ、皆、高見石へと登ります。 昨晩の雨で、空気が澄んで、遠望の山々がいつもよりきれいです。


(森の看板 2018年8月6日撮影)


(小屋にて 2018年8月6日撮影)

 9時30分、小屋の方々とお別れして、白駒池の駐車場まで約30分の下山路を歩きます。 森の苔も昨晩の雨で復活。

 駐車場からは定期バスで茅野駅に出て、特急列車で新宿へ。 時間どおり帰宅することができました。

 山から戻って、写真の整理を少し。 そして、お世話になった方々にメールなど。

8月7日(火)
 晴れ。

 時間がなく、昨日までの写真の整理、ホームページの更新作業がおくれ気味。 天文誌の新刊も大急ぎでチェック。 登山のルートのコースタイムも確認。


(山と星と 2018年8月7日撮影)

 なんだか慌ただしく時間が過ぎます。 寝る前に、東亜天文学会の会報『天界』2018年8月号の記事にも目を通して、息切れしそう・・・。


(『天界』2018年8月号)

8月8日(水)
 雨のち風雨さらに激しく。

 気がつけばもう水曜日の夜。 いわさきちひろ生誕100年(1918年8月8日生まれ)の夜。 (と思ったら、まだ先(12月15日の生まれ)でした!)

 大きな台風が接近しています。


(台風の接近(SCR 気圧・風速))

 今夜の音楽は、クリストファー・クロスのThe Cafe Carlyle Sessionsより、Think Of Lauraです。

8月9日(木)
 雨のち曇り。

 台風が離れて、夕方には久々に4惑星を見ることができました。

 来週に向けていろいろな作業。 予めしておくべきことは満載となりますが、あれこれ悩みながら準備。


(槍ヶ岳と月 2016年8月19日撮影)

 明日8月10日は花巻大空襲があった日です。(1945年8月10日) 終戦の5日前のことで、もし花巻に空襲がなければ、賢治の時代の街並みや、貴重な賢治の遺品も数多く残されたことでしょう。 しかし、何より、街の大半が焼け、大勢の死傷者が出たことを忘れてはなりません。


(絵本『花巻がもえた日』 2018年8月9日撮影)

 写真は、文 加藤昭雄、絵 遠藤市子『花巻がもえた日』(ツーワンライフ出版)です。 この絵本には、宮沢清六さんが自宅の防空壕で賢治の原稿を守ったエピソードも出ています。

8月10日(金)
 晴れ。

 台風前の暑さが再びやってきました。

 今日も夕空には惑星が揃って輝いていました。 7月31日に大接近となった火星は、-2.6等です。 31日の明るさが-2.8等でしたから、その差0.2等で、ほぼ同じ明るさです。

 木星も現在-2.0等ですから、火星は-4.3等の金星に次いで2番目の明るさです。 いて座で地味な土星は0.1等です。 まだまだ火星のギラギラ感を楽しめそうということですね。

 明日、8月11日は、旧暦の7月1日、新月ということですね。 その後、西空にゆっくりと太る月が楽しめます。 星空の美しい場所で「星見」はいかがでしょうか。 今なら・・・、

 空の野原は4つ惑星をならべて
 わたくしを款待するだらう

といったところでしょうか。


(イギリス海岸の星空 2018年6月9日撮影)

 賢治の新刊を1冊。


(『銀河鉄道の夜』 2018年6月9日撮影)

 「賢治の図書館」  マンガでBUNGAKU 銀河鉄道の夜/(三栄書房)を追加しました。 漫画による新たな『銀河鉄道の夜』です。

8月11日(土)
 曇り時々晴れ。

 今日は早朝から勤務の日。 暑い一日でした。

 更新作業をしていたら、ヨーロッパでお仕事中の渡辺えりさんからメール。 旅先で『宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録 屋根の上が好きな兄と私』(蒼丘書林)を読まれているそうです。 滞在しているのは農業が盛んな街。 お話から「ポラーノの広場」を思い出しました。

 賢治の同人誌「ワルトラワラ」の最新号(第43号)が届きました。


賢治の新刊
ワルトラワラ
ワルトラワラ
第43号・2018年7月20日刊行
ワルトラワラの会
松田司郎編集

 松田司郎氏編集の同人誌。宮沢賢治をテーマに小論・エッセイ・写真・絵画などメンバーの趣向により多方面の内容を掲載。年2回刊行。



 「賢治の図書館」  松田司郎氏編集の同人誌ワルトラワラ第43号を追加しました。 2018年7月20日発行の最新号です。 掲載記事は次のとおりです。

 滝田恒男のスケッチ行脚(滝田恒男)
 どこまでもどこまでもと(松田司郎)
 松田一郎の光と風のなか(松田一郎)
 ゴオホサイプレスの歌−第二部 心象スケッチの魅惑(松田司郎)
 それはなつかしい星めぐりの歌を(牛崎敏哉)
 『春と修羅』第三集・詩ノート(泉沢善雄)
 賢治星景写真の旅(3)(加倉井厚夫)
 革トランク(林敦子)
 賢治、ゴッホを訪ねる(松田司郎)
 土神ときつね(宮沢俊司)
 中野和典・出版記念個展レポート(井場宏)
 シリトンの会 活動報告 秋田厚子
 編集後記
 執筆者プロフィール ほか

 執筆している「宮沢賢治のプラネタリウム」も第26回です。 「賢治星景写真の旅(3)」は、『春と修羅』の詩「風景とオルゴール」の撮影旅です。 コメントは、「またしても賢治と星の両方からマニアックな「オタク」記事になってしまいました」(再掲)です。


(宮沢賢治のプラネタリウム 2018年8月11日撮影)

 週末は、ペルセウス座流星群観望の好機です。 今年のピークは13日の午前10時頃。 ということは、12日夜〜13日の明け方、あるいは13日の夜〜14日の明け方が狙い目でしょうか。 出現期間としては、20日頃までありますので、その前後でも十分楽しめると思います。 私も恒例となりましたが、『春と修羅』を携えて星の良く見えそうな場所に出かけてみます。

8月12日(日)
 晴れ。

 今日から長期の山行を計画しました。 事前に、この時期にやっておくべきいくつかを済ませてやっと出発の日となりました。 長期はなかなか辛いものがあります。

 新宿駅から中央本線特急で松本駅まで。 ここで下車して買い物を済ませ、大糸線各駅停車で約30分乗車し、穂高駅に到着です。 ここから登山口となる山間の温泉地、中房温泉まで1時間ほど小さなバスに揺られます。 標高は1,462メートル。 (「中房温泉」はこちら


(中房温泉 2018年8月12日撮影)

 例年の北アルプスは、涸沢か燕岳を基本としていますが、居住性や写真撮影のことを考え、今年も燕岳となりました。

 チェックインして部屋に向かうと、偶然昨年と同じ場所。 登山客専用の相部屋です。 荷物を整理して温泉へ。

 夕方には雷を音を聞きながら、部屋でうとうと。 登山前日というのに、すでに疲れています。


(中房温泉本館前 2018年8月12日撮影)

 夕食後、翌朝の準備をして、早々に就寝となりました。

8月13日(月)
 曇りのち晴れのちにわか雨。

 4時30分頃起床。 朝食はお弁当で前夜に受け取っていたので、まだ暗い5時過ぎに出発。 ここから燕岳まで続く合戦尾根は、「北アルプス三大急登」と呼ばれる登りの厳しい登山ルートとして知られます。

 そうであれば軽量化して登山するのが常識ですが、撮影が主目的ですから、重い機材を含めたリュック(約20キロ)を背負ってひたすら歩くことになります。 これまでの経験で、休憩・食事時間込みで6時間を予定してのスケジュール。 無理はしません。

 登山を始めて30分ぐらいが気分的にも体力的にも一番辛いところです。 体がなじむまでは、何も考えず、一歩一歩進みます。 約30分毎に休憩ポイントがあるので、水分を摂りながら、ひたすら前進。

 前半の大休憩ポイント、合戦小屋に着いたのは、9時近くでした。 ここは、地元のおいしいスイカが有名なので、注文してやや遅い朝食の時間となりました。 (「合戦小屋」はこちら

 合戦小屋から再び歩き始めてしばらくすると、合戦沢の頭(標高2,488メートル)と呼ばれる森林限界地点に到着します。 標高差1,000メートルほど登ったことになります。 霧の中で視界はありませんが、それでも気分は楽になりました。

 同じ位の速さであるく方々と何度も笑いながら追い越したり、追い越されたりするうち、本日の宿、燕山荘(標高2,704メートル)に到着しました。 ほぼ予定どおりの到着。 今年も無事にこの地を踏むことができました。 (「燕山荘」はこちら


(燕山荘 2018年8月13日撮影)


(玄関そばの「こまくさ」 2018年8月13日撮影)

 玄関前の受付でチェックイン。 今回のお部屋は階段上の3名用の個室が割り当てられました。 (最大3名の方と相部屋になる可能性があります)

 着替えをして爽やかになったところで、やっと休憩。 1階の食堂で昼食です。

 食事をしていると、外から激しい雨音が聞こえてきました。 (ほとんどゲリラ豪雨的)にわか雨のようです。

 結局外にも出られず、引き続きお茶の時間です。


(コーヒーとケーキ 2018年8月13日撮影)

 夕方になる頃、霧が晴れてきました。 星が見られるかどうか不確かではありますが、天気予報では回復することになっています。

 今日は宿泊者が多いため、16時30分から夕食。


(燕山荘の夕食[一泊目] 2018年8月13日撮影)

 燕山荘の夕食、一泊目のメインはチーズハンバーグでした。 こんな高山でおいしいご飯はうれしいものです。

 夕食後外にでると、ぼんやりと夕陽が顔を出しているところでした。


(夕陽の頃(1) 2018年8月13日撮影)

 空の色の変化を見ているだけで、楽しめます。


(夕陽の頃(2) 2018年8月13日撮影)

 細い月がアルプスの山々に懸る頃を過ぎると、急激に雲が流れ去り、星々が見えてきました。 取り合えず玄関前で1枚撮影。


(燕山荘と銀河 2018年8月13日撮影)

 薄明の残るなか、山小屋と銀河、そして火星も含め1枚に収めました。 画面中央の赤い星が火星ですが、今年のいい記念にもなります。

 少し撮影して、1時間ほど仮眠。 再び山小屋の裏側(南側)にまわって撮影開始です。

 今度は、燕岳から槍ヶ岳へと続き表銀座縦走路の山々と共に銀河や火星を撮影してみました。


(北アルプスと銀河 2018年8月13日撮影)

 縦構図にすると、ちょうど槍ヶ岳から銀河が立ちのぼるように見えました。 火星もがんばって輝いています。


(槍ヶ岳からたちのぼる銀河 2018年8月13日撮影)

8月14日(火)
 曇りのちにわか雨のち晴れ。

 午前0時を過ぎても撮影は続きます。 今度は、山小屋のヘリポートで撮影です。 全周魚眼レンズを使い、天を横断する銀河を捉えてみました。 画面下が南の方角です。


(全周魚眼による全天撮影 2018年8月14日撮影)

 広角で撮影したものを、火星と銀河付近だけ拡大してみました。 槍ヶ岳はいいアクセントになります。 土星は銀河に埋もれながら、「何と!七星」を構成しています。


(火星と銀河の中心方向 2018年8月14日撮影)

 ヘリポートの北側に移動して、燕山荘の玄関方向を見下ろします。 先の尖った燕岳の上には、北斗七星が気持ち良さそうに寝そべっていました。


(燕岳と北斗七星 2018年8月14日撮影)

 夢中になって撮影している間に夜明けがやってきてしまいました。 今回は縦走登山ではないので「ほぼ徹夜」です。

 薄明光が雲を赤く染め始めました。 富士山、そしてその左側に連なる八ヶ岳の遠望です。 その上空には、桜色の切れ切れの雲。 (山登りしてこその風景の贈りものです) ここからは、日本第2位の高峰「北岳」や、第3の「奥穂高岳」も眺めることができます。


(富士山と八ヶ岳 2018年8月14日撮影)


(夜明け 2018年8月14日撮影)

 昇ったばかりの太陽光は、峰の高い場所から低い方へと順に照らします。


(モルゲンロートの槍ヶ岳 2018年8月14日撮影)

 槍ヶ岳は一度だけ登頂しているので親しみを感じます。 槍ヶ岳の後ろには、「小槍」と「孫槍」がくっついています。 そばに行けはわかりますが、小槍は断崖絶壁で「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊り♪」は自殺行為です。

 朝食後、眼が冴えてしまったので付近を散策します。 お天気がいいので、アルプスの山々のパノラマが美しいです。 (山小屋連泊なので、今回は縦走スケジュールなしで、気楽です)

 「ぼんやり」しながら、辺りの風景を撮影。


(無題 2018年8月14日撮影)


(山上読書青年 2018年8月14日撮影)

 部屋に戻って読書〜昼寝の時間です。 目覚めたら、昼食。 辛口のチキンインドカレーを注文してみました。


(チキンインドカレー 2018年8月14日撮影)

 食後は突然のにわか雨がやってきました。 視界はなくなり雨音だけが響きます。 昨日同様にすごい雨ででした。

 雨→お茶の時間ということで、今日もコーヒーとケーキ。 昨日のケーキはモンブラン、今日はブルベリータルト。


(コーヒーとケーキ 2018年8月14日撮影)

 雨雲が通り過ぎると、再び晴れ間が拡がります。 遠くの山をバックに虹です。


(山上の虹 2018年8月14日撮影)

 その後、何度かのにわか雨を経て、空はもう「夏空博覧会」です。 (テント村の皆さんは実に迷惑そうにしていましたが・・・)


(「夏空博覧会」 2018年8月14日撮影)

 今日も早い時間の夕食です。 食事は昨日とは変わって、鯖の味噌煮など。 まわりの宿泊者とは異なるメニューで、皆が注目しています。


(燕山荘の夕食[二泊目] 2018年8月14日撮影)

 日没近い時間には、大きな雷雲もやってきました。 ピンク色に染められた雷雲の中では、稲光が時折り山々を照らします。 (これもまた美しい!)


(燕岳と雷雲 2018年8月14日撮影)


(燕山荘と雷雲 2018年8月14日撮影)

 20時30分になろうとする頃、雲の切れ間から星が見え始め、山の上には旧暦7月4日(月齢3.1)の細い月と木星が確認できました。


(雲間からの星月 2018年8月14日撮影)

 深夜の撮影に備えて、ここで仮眠を取ることにしました。 一旦撤収です。

8月15日(水)
 終戦記念日。 晴れのち曇り。

 午前2時過ぎに起床。 小屋の南側にまわって、槍ヶ岳と間もなく沈もうとする火星を撮影してみました。 使用したのは中望遠レンズです。 火星が薄雲で滲んでいます。


(槍ヶ岳と火星 2018年8月15日撮影)

 対角魚眼レンズで、夏の銀河と火星が沈もうとする場面を捉えてみました。


(槍ヶ岳と火星 2018年8月15日撮影)

 極大期を過ぎてはいましたが、ペルセウス座流星群もたくさん見ることができました。 写真にも何枚か写っていました。


(槍ヶ岳とペルセウス座流星群 2018年8月15日撮影)

 夜明けには、冬の星座がもう出揃う季節となりました。 オリオン座、おうし座、ぎょしゃ座、ふたご座・・・。 東空は白み始めています。


(燕山荘と冬の星座 2018年8月15日撮影)

 この間、朝食の1回目、4時30分からの列に並び、早目の朝ごはんをいただきます。 連泊すると品数1点増。 (ここに食事の写真が1枚入るだけで生活感激増)


(燕山荘の朝食[2日目] 2018年8月15日撮影)

 食事をしている間に、空はみるみる明るくなって、山小屋の東側には宿泊者が集まり始めました。

 私も食事を終えて日の出のベストポジションmンへ。 今朝も雲海に富士山がはっきりと見えます! 富士山があるだけで「日本的」な絵になります。


(雲海と富士山 2018年8月15日撮影)

 日の出間近の東空。 もう、言葉では説明できません。


(日の出前 2018年8月15日撮影)


(槍ヶ岳 2018年8月15日撮影)

 今日も槍ヶ岳が堂々とした姿を見せていました。 一通りの撮影を終えて部屋に戻り、山小屋のカフェ(喫茶サンルーム )でお茶の時間です。

 この時間を使って、前夜撮影した天体写真の画像処理(RAW現像)を行います。 iPadにAdobe Lightroom CCを入れたものですが、これがなかなか便利。 本格的な処理はPCで複数のソフトを連携させて行いますが、だいたいの仕上がりをすぐに確認できます。 (「Adobe Lightroom CC」はこちら


(お茶の時間に画像処理 2018年8月15日撮影)

 今日はお天気もいい(昨日に比べれば安定)ので、写真には何度も収めた燕岳(標高2,762.9メートル)に登ってみることにしました。 山小屋からは、ゆっくり30分程度の距離です。

 歩き始めると(有名な)イルカ岩が出てきます。


(イルカ岩 2018年8月15日撮影)

 さらに歩いて、メガネ岩を過ぎて傾斜が急になった頃、山頂に到着です。 山頂は2畳ほどの広さでしょうか。 三角点の石標と、「燕岳頂上 2763m」と書かれた石が置かれています。


(燕岳山頂 2018年8月15日撮影)

 山頂から北側を見ると、目の前に北燕岳〜餓鬼岳へと続く尾根、さらにその背後には立山(別山)、三角形が美しい剣岳も間近に感じられました。 もちろん、西側の双六岳鷲羽岳水晶岳もくっきりです。


(燕岳山頂から北側の山々 2018年8月15日撮影)

 登頂後、すれ違う方々と気楽な挨拶を交しながら山小屋に戻り、お昼寝の時間です。 ふと目覚めると、ものすごい雨音でした。

 そのまま起きて、部屋の下にある食堂で昼食(山菜うどん)。 午後は、『新編 宮沢賢治詩集』(新潮文庫)を読みながら、過ごしました。

 写真は、山小屋の前にある畦地梅太郎作「山男」です。 雨の合間に玄関前で撮影。 少し離れた展望盤の下を見ればおわかりのとおり、雨が続いていました。


(山男 2018年8月15日撮影)

 そして次の写真は、今回の撮影機材など。 (プロカメラマンは別として、交換レンズ4本体制で登る人はまずいません。) 以下は自分用メモです。


(今回の撮影機材など 2018年8月15日撮影)

(カメラ関係のみ)
・AF-S VR Zoom-Nikkor 70〜300mm F4.5〜5.6G IF-ED
・AF-S ZOOM NIKKOR 24〜70mm f2.8G ED
・AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

・NIKON D810A
・AF-S ZOOM NIKKOR 14〜24mm f2.8G ED

・SLIK エアリーカーボン 645 LED
・NIKON Remote Code MC-36

 ついでに、今回の居室とリュックサックの写真も・・・。


(今回の居室とリュック 2018年8月15日撮影)

(持参したリュック)
・スタウト35(L)(グレゴリー)
・レイン・ウエア(ノースフェイス)
・折り畳みストック(ブラックダイヤモンド)
・ザックカバー(L)(グレゴリー)

 そうこうしているうち、夕食の時間となりました。 今日は17時30分から。 宿泊者が減ると、のんびりスケジュールに変わります。 食事は毎日少し変わるので、それがささやかな楽しみです。 今日のメインはやわらかチキン。 フルーツもリンゴ。


(燕山荘の夕食[三泊目] 2018年8月15日撮影)

 食堂に出ていた天気予報では、今夜からだんだん天気が崩れ、明日は「霧から雨」とありました。 食後、外に出てみると、霧の中。 今晩は撮影できないかも知れません。

8月16日(木)
 雨のち、曇り時々雨。

 深夜起床。 外に出てみると、一面の霧。 再び就寝。

 4時起床。 今日は下山日です。 外は雨で、そのまま荷物の整理を始め、食堂で朝食。
 山小屋の方にご挨拶して、5時49分に出発。 雨で足元が悪いので、特に注意が必要です。 合戦小屋に到着したのは6時24分。


(合戦小屋 2018年8月16日撮影)

 途中から土砂降りの雨で、いつもより気を使いましたが、富士見ベンチ、第三、第二、第一ベンチと順調に下って、8時50分頃には登山口にたどり着くことができました。 ここで温泉です。 (温泉最高)

 さっぱりして髪も乾いた頃、大糸線穂高駅へのバスの時間です。 ここから心地よく揺られて約1時間で穂高駅。


(穂高駅にて 2018年8月16日撮影)

 各駅停車で松本駅に到着して、星関係の知人と合流。 久々です。 今晩宿泊のホテルに荷物を預けてタリーズコーヒーで休憩。 (山小屋の習慣で、ケーキを注文する癖が…) 紀伊国屋書店、石井スポーツなどをまわる。 さらに、このあとの北八ツの準備など。


(タリーズにて 2018年8月16日撮影)

 雨の中、街を歩いて夕食へ。 新しくできた信濃毎日メディアガーデンには、アウトドアブランドのお店やレストランが入っていました。 伊勢町通りの突き当りの場所です。 (「信濃毎日メディアガーデン」はこちら


(信濃毎日メディアガーデン前にて 2018年8月16日撮影)

 食後、縄手通りを散歩しつつホテルに戻り、明日に備えます。 このあとは、お天気が回復する見込みなので助かります。

8月17日(金)
 晴れ。

 今日はいいお天気になりました。 ホテルをチェックアウトして、松本駅へ。 特急で茅野駅に移動します。

 茅野駅からは、白駒の池行きのバスに乗車。 今月2度目の北八ヶ岳・高見石を目指します。


(バスの車窓 2018年8月17日撮影)

 白駒の池で下車。 駐車場にある売店前の温度計は15度を指していました。 涼しいです。(空の青さも「秋」を感じさせます)

 支度を整えて、森に入ります。


(白駒の森を歩く 2018年8月17日撮影)

 昨日までの天気で、登山道にはいくつもの水たまりがありました。 しかしいつものペースで歩いて、高見石小屋に到着。 テラス下の広場は、いつもの賑わいです。 冷たいコーヒーをいただきながら、休憩。 (昼食はさわたり定食)

 今日は小屋の木村さんのバースデイということで、若女将ほか子どもたちと記念撮影。

 愉快に遊んで、あっという間に夕方。 太陽が沈むと、旧暦7月7日の月(ちょうど上弦)が明るくなり始めました。 東から、火星、土星、木星、金星と並び、今夜も惑星三昧の夜が始まろうとしています。


(美しい薄明どき 2018年8月17日撮影)

 いつまでも眺めていたいですが、はっきり言ってかなり寒いです。 ・・・ということで、岩場を下りて、小屋の中へ。 小屋では薪ストーブ。


(美しい薄明どき 2018年8月17日撮影)

 20時前から、木村さんの解説で、惑星めぐり(ビクセンの屈折望遠鏡使用)と星座案内がありました。 今日は伝統的七夕当日。 (上弦の月が明るい)

 20時30分の消灯。

8月18日(土)
 晴れ。

 深夜2時前に起床。 外に出ると、もう月は沈んでいました。 しかし、薄雲が拡がって、天体撮影には不向きなため、再び就寝。

 翌朝、天体撮影されていた方のお話では、22時頃に雲が出てきたとのこと。 朝食後には再び晴れ間が出てきました。


(山小屋の朝 2018年8月18日撮影)

 昼間の高見石はこんな感じ。 右側の山が丸山、左側の山が中山です。 この二つの山は、燕山荘のテラスからも確認することができました。


(高見石から見下ろして 2018年8月18日撮影)

 登山道を少しだけ歩いて、苔の森を散策するのもいいものです。


(苔の森 2018年8月18日撮影)

 ふと空を見上げると、太陽のまわりに暈が出ていることに気づきました。 幻日なども含む複合現象のようです。 急いで山小屋に戻って、広角レンズで撮影してみました。 (もちろん場所は高見石の岩の上)


(暈が出ていました 2018年8月18日撮影)


(暈が出ていました(解説) 2018年8月18日撮影)

 この現象は、日が傾いて夕方になってもずっと見えていました。


(夕方になっても 2018年8月18日撮影)

 夕食後、2階の大部屋でうとうとしていたら、山小屋の方から「夕焼けがきれいですよ〜」というお話。 あわててカメラをかかえてテラスに出てみると・・・、そこには薄雲に包まれた月が浮かんでいました。


(夕焼け月 2018年8月18日撮影)

 次の写真は、日没後に西空です。


(日没後 2018年8月18日撮影)

 暗くなって、今夜も木村さんの解説で星空案内。 雲間を狙って惑星を観望。

 20時30分消灯。

8月19日(日)
 晴れ。

 お盆休みの遠征最終日。 今日も朝から晴天です。


(最終日の朝 2018年8月19日撮影)

 朝食後、下山のバスの時刻に合わせ山小屋から移動。 バスは予定どおりで、茅野駅近くで昼食。 新宿駅へのスーパーあずさも(ほぼ)予定どおりに到着して、順調に帰宅することができました。 この旅行中、お世話になりました皆様、ありがとうございます。

8月20日(月)
 晴れ。

 つくばに戻ったら、突然暑くなってきた感じです。 朝までは涼しい気分も、昼近くにはまた「あの暑さ」がやってきました。

 燕岳付近で撮影した涼しそうな?写真を1枚。


(ニホンザル 2018年8月15日撮影)

 今日から平日に戻ります。 山での写真を整理したり、関係の方々にお礼のメール。 自宅の所用など各種に対応。

8月21日(火)
 晴れ。

 暑い日は続きます。 南方の台風の動きが心配です。 夕空の月の傍には木星が見えました。

 登山中のあれこれ。 松本の丸善で、白尾元理さんの新刊を購入しました。 『月の地形観察ガイド』(誠文堂新光社)です。 月の満ち欠けに応じた観察ガイド(特に地質的視点から)ですが、記事としてはコラムが面白いです。


(登山中のあれこれ 2018年8月15日撮影)

8月22日(水)
 晴れ。

 夕方、科学館のロケットの後ろに大きな積乱雲が真っ赤になっていました。 きっとあの雲の下では大雨でしょう。

 月と明るい火星の競演も今回が最後です。 と思いながら、夜空を見上げて帰宅。

 時間がなく、ウェブサイトの更新も遅れ気味です。

 今晩も写真を1枚。 夏の大三角付近の銀河です。


(夏の大三角付近の銀河 2018年8月15日撮影)

8月23日(木)
 晴れ。

 宵空に月。 下には火星。

 7月31日の火星大接近から間もなく一ヶ月になろうとしています。 火星がやや暗くなってきたような気もしますが、実際のところはどうなのでしょうか。 以下に、大接近時、大接近から約1ヶ月後、2ヶ月後を図で示してみました。


【2018年7月31日の火星】(大接近日)
視直径:24.3秒
明るさ:-2.8等


【2018年9月1日の火星】(大接近後約1ヶ月)
視直径:20.8秒
明るさ:-2.1等


【2018年10月1日の火星】(大接近後約2ヶ月)
視直径:15.7秒
明るさ:-1.3等

 これでおわかりのとおり、9月1日時点では、視直径がなんとか20秒を保ってはいるものの、ひとまわり小さくなって明るさも0.7等ほど落ちていることがわかります。 同時期の木星の明るさと比較してみると、次のとおりです。

  [火星と木星の明るさの比較(等)]
        火星    木星
 7月31日 −2.8  −2.1
 9月 1日 −2.1  −1.9
10月 1日 −1.3  −1.8

 火星は9月中旬になる頃に木星よりも暗くなり、夜の主役から引退となります。 夏が終わるようで寂しいですね。 とは言え、それなりの明るさですので、まだ暫くは注目することにしましょう。

 ところで、賢治の詩「〔この森を通りぬければ〕」(春と修羅第二集)に出てくる火星も、1924(大正13)年の大接近時のものであることを以前に書きました。 賢治は詩の中で「赤く濁った火星かのぼり」と深夜の火星を捉えていますが、明るさは-1.7等星でした。 今年で言えば、9月中頃(14日〜17日頃)の明るさに相当します。


(〔この森を通りぬければ〕 2018年8月23日撮影)

 童話「銀河鉄道の夜」構想〜執筆開始の時期、夜空には明るい火星が輝いていました。

 そして賢治の新刊から。


賢治の新刊
文藝別冊 高畑勲
〈世界〉を映すアニメーション
河出書房新社

 文藝別冊のシリーズの新刊です。 高畑勲さんを取り上げた一冊で、『賢治研究』2006年2月・6月号(宮沢賢治研究会)に寄せた文章「文字で構成された音楽 宮澤賢治の『岩手軽便鉄道七月(ジャズ)』を読む」が掲載されています。



 「賢治の図書館」  文藝別冊 高畑勲 〈世界〉を映すアニメーション/(河出書房新社)を追加しました。 童話村の講演の際に『賢治研究』から引用されていたものですね。

 本日、ニコンから、新型ミラーレスカメラや、新マウント(Zマウント)のレンズの発表がありました。 一眼レフの時代から、ミラーレスへの移行第1弾となる本格的なフルサイズカメラです。 かつてのマニュアルフォーカスからオートフォーカスへ、フィルムカメラからデジタルカメラへの変化を超える大きな流れと見るべき発表です。 キヤノンからも近いうちに同等モデルの発表があることでしょう。 (「フルサイズミラーレスZ、始動。」はこちら(ニコン))


Nikon Z6 Z7

8月24日(金)
 曇りのち晴れ。

 台風の影響か風がやや強い一日となりました。

 南の空には月(その右には火星)。 月もだいぶ丸くなってきました。 満月が次の日曜日。

 そしてきれいな夕焼け。 中央右寄りに小さくロケットも写っています。


(つくばの夕暮れ 2018年8月24日撮影)

 この週末は、地元つくばでもお祭りがありますが、天文や宮沢賢治のイベントも多数です。

  仙台のささきたかおさん(ジャズ・ミー・ブルース)をファシリテーターとして「宮沢賢治78rpmからのインスピレーション〜当時のSPレコード音源で聴く「賢治が出会った音楽」Vol.2〜」が東京・神保町のブック・ハウス・カフェで開催されます。 (「「賢治が出会った音楽」Vol.2〜」はこちら

 今年は行けませんが、新潟では胎内星まつりが始まりました。 「例年お会いしている皆様、今年はお休みです」(ととりあえずメッセージ!) (「胎内星まつり」はこちら

 花巻の宮沢賢治童話村では、イーハトーブフェスティバル2018が開催されます。 今年は入場整理券の配布も行われます。 詳しくは以下のサイトからどうぞ。 (「イーハトーブフェスティバル2018」はこちら(花巻市))

 宮沢賢治イーハトーブ館では、夏休みスペシャルイベント「“石っこ賢さん”に学び・遊ぼう!」が行われます。 (「石っこ賢さん”に学び・遊ぼう!」はこちら(宮沢賢治イーハトーブセンター))

 最後は、北アルプス山行からの写真です。 安曇野から見て、燕岳を屏風のように隠す有明山が、山上からはシルエットになって浮かび上がります。 夜明けの冬の星座もいいものです。


(有明山と冬の星座 2018年8月15日撮影)

8月25日(土)
 晴れ時々にわか雨。

 この週末のいろいろで、急遽花巻に出かけることにしました。

 東京駅から東北新幹線で北上駅へ。 お気に入りのカレー屋さんに立ち寄る予定が、時間の関係でそのまま在来線に乗り換えて花巻駅に到着。 すごい熱気と湿気。 天気が不安定で晴れたり降ったり状態。


(雨でぬれた北上駅のホーム 2018年8月25日撮影)

 花巻駅に着くとまた小雨。 駅にある観光案内所で資料を入手。 イーハトーブフェスティバルのチラシなどをいただきました。

 先ずは胡四王山の宮沢賢治記念館にタクシーで移動です。 宮沢賢治記念館では、特別展 童話 セロ弾きのゴーシュ展の自筆稿展示の第二期(第12〜22葉)が今日から始まっていました。 ゴーシュとかっこうの会話(裏面は童話「青木大学士の野宿」)から、狸の子とともに夜明けとなる場面(裏面は晩年の書簡下書き)までです。

 カフェでコーヒー休憩をしていたら、7月に続いて今回も宮沢明裕さんとお会いすることができました。

 見学後、駐車場の反対側にある山猫軒横の長い階段を下りて、宮沢賢治童話村に向かいました。 ここでは、今日と明日、イーハトーブフェスティバル2018が開催されます。 (「イーハトーブフェスティバル2018」はこちら(花巻市))


(童話村入口 2018年8月25日撮影)

 童話村内の特設会場受付で、イベントの入場時間や座席の扱いについて確認して、白鳥の停車場の駅長さんにご挨拶。 店内は今日もお客さんで賑わっていました。

 駅長さんから、今年の「ケンタウル祭 Vol.3 〜消えた博士の足跡〜」で作成された『銀河鉄道の夜』のテクストの小冊子(透明な銀河鉄道カードつき)をいただきました。 いつもありがとうございます。


(旅のあれこれ 2018年8月25日撮影)

 白鳥の停車場を後にして、再び会場へ。 テント席の最前列を確保して、花巻屋台村のテントで「ひっつみ」と「白金豚」を買い求めて昼食としました。


(童話村特設会場 2018年8月25日撮影)

 開場は晴れているのに、小雨が舞ったり、なんだか微妙なお天気です。 椅子に腰かけてくつろいでいると、本日出演のバイオリニスト、川井郁子さんのリハーサルが始まりました。 クラシックの聴きなれた曲やジブリのテーマ曲を、花巻出身という尺八奏者の方と相談しながら進めます。

 イベントに開始時間になると、この宮沢賢治童話村が「アニメの聖地」に選ばれたことを記念した認定プレートの贈呈式が行われました。 もちろん受け取るのは花巻市長さん。 (「アニメツーリズム」はこちら(一般社団法人アニメツーリズム協会))

 今年の第1日目のコンサートは、バイオリニストの川井郁子さん。 時にはカラオケ演奏に合わせてのバイオリン演奏もありましたが、バイオリンだけでもかなりの迫力。 プロ演奏家の素晴らしいパフォーマンスを楽しみました。

 続いては、映画音楽の作曲者として知られる久石譲さんのトークショーです。 はじめの話題は賢治の「星めぐりの歌」について。 また、これまでジブリの音楽を手掛けてきたことがら、高畑勲監督の思い出も披露されました。

 特に映画「かぐや姫の物語」に出てくる「わらべ唄」のメロディは、高畑監督が初音ミクでデモを作って持ってきたというお話は驚きでした。 ステージでは、有名なジブリ作品から、ピアノの生演奏のサービスもありました。

 本日の司会の方が山形の荒井幸博さんで、渡辺えりさんのお父様と高村光太郎の交流についても触れられていました。

 今日の最後は、映画「風の谷のナウシカ」(監督:宮崎駿、プロデューサー:高畑勲、音楽:久石譲)の屋外大スクリーンでの上映会。


(ライトアップイベント 2018年8月25日撮影)


(ライトアップイベント 2018年8月25日撮影)

 童話村を出て、駐車場でタクシーを待っていたら、賢治イーハトーブ登山部の部長さん(ご家族ご一行)や、イーハトーブ館の方とばったり。 イギリス海岸まで車で送ってもらいました。 (感謝です)


(薄明どきのイギリス海岸 2018年8月25日撮影)

 イギリス海岸で観月&観火星を楽しみながら夕景を撮影。 さすがにこの時間になると、風も心地よく感じられました。 贅沢な時間。

 撮影を撤収して駅前のホテルまで徒歩で移動してチェック・イン。 長い一日でした。

8月26日(日)
 曇りの晴れ時々にわか雨。

 花巻滞在2日目。 朝は曇り。天気予報は昨日同様に微妙です。

 ゆっくり朝食を済ませてから、駅近くのとある場所でちょっと撮影。 今日は、宮沢賢治イーハトーブ館へ。


(雨のイーハトーブ館 2018年8月26日撮影)

 2階の図書室でちょっとした調べものと、1階のカフェで昼食(コーヒーつき)。

 雨も止んできたので、今日も童話村まで。 (もちろん徒歩移動) 今日は朝から多数の方が場所取りで入場整理券待ちをしていたようです。

 白鳥の停車場さんにも今日の出演者のファンが多数見えていました。


(童話村特設会場 2018年8月26日撮影)

 イベントが始まるまでは暇なので、童話村敷地内にある「賢治の学校」に久々の入場。 なんだかなつかしい感じも。


(「賢治の学校」にて 2018年8月26日撮影)


(「賢治の学校」にて 2018年8月26日撮影)

 時間になり2日目のイベントがスタート。 今日は座席も満員。 昨日よりも混んでいる感じがします。

 はじめは、声優・歌手の坂本真綾さん。 アニメ関係では有名な方だそうです。 以前にもこのステージで見た記憶がありました。

 1曲目は賢治の「星めぐりの歌」。 ピアノ伴奏のアレンジはアルペジオを基本とした加賀谷玲君の編曲に似たものでした。 さらにオリジナル曲。

 はじめの朗読は、賢治の童話「鹿踊りのはじまり」から。 当時の高畑さんがこのステージで映画化したいと語っていたことにちなんでのセレクト。 (岩手の方言にも挑戦)

 次の朗読は、「よだかの星」。 となりの席のおねえさんたちは涙涙でした。 これも人気声優さんの力量でしょうか。 とてもいい朗読だったと思います。

 続いて、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんのお話、野外上映会は映画「風の中の子供」ですが、帰りの新幹線の時間の都合でここで会場を離れることとなりました。 「風の中の子供」は原作が坪田譲治(→昭和16年新潮社『銀河鉄道の夜』では装丁・挿絵等を担当)ということで見たかった!


(「月夜のでんしんばしら」 2018年8月26日撮影)


(ライトアップ 2018年8月26日撮影)

 新花巻駅から東京駅行きの東北新幹線に乗車して、都内経由で帰宅。

8月27日(月)
 晴れのち夜雷雨。

 多忙につき、各種作業が遅れております。 関係者の皆様すみません。

 今日は、宮沢賢治122歳のバースデイ


(童話村「白鳥の停車場」にて 2018年8月26日撮影)

8月28日(火)
 晴れ。

 ちょっと暑さが落ち着いたような気もしますが、気のせいでしょうか。

 花巻で購入してきた小冊子です。 浅沼政規『なぜ光太郎は花巻に来たのか 光太郎と賢治』(花巻高村光太郎記念会)です。


(『光太郎と賢治』 2018年8月28日撮影)

 著者の浅沼政規氏は、賢治が教師時代の教え子ですね。

 花巻の風が懐かしく感じられます。


(童話村にて 2018年8月25日撮影)

 昨晩いくつかの用事を片付けて、作業はやっとプライベート編へ。 ためてしまったメールなど。 (こちらもごめんなさい)

 賢治の家の近所、ずっと工事中だった豊沢橋の開通式が昨日(賢治の誕生日)行われたというニュースがありました。 (「賢治とつながる豊沢橋開通 花巻、作品モチーフに」はこちら(岩手日報2018年8月28日)、 参考→「花巻・豊沢橋、8月27日開通「親柱」賢治をイメージ」はこちら(岩手日報2018年5月29日))

8月29日(水)
 曇り。

 年内の活動計画がほぼ決まりつつあります。 あとは年末年始。

8月30日(木)
 曇り。

 週末のお天気を確認しつつ、大幅変更。 予約のキャンセルと、新たな計画。

 いい加減遅くなりましたが、Photoshop CC,Lightroon Classic CC…のアップデートを行う。

 宮沢賢治学会イーハトーブセンター事務局から来月に予定されている定期大会、宮沢賢治賞・イーハトーブ賞贈呈式等の案内が届きました。 すでに掲載しましたが。今年の受賞者は以下のリンク先のとおり。 (「第28回 宮沢賢治賞・イーハトーブ賞の受賞者が決定しました」はこちら(花巻市))


(第29回定期大会のお知らせ)

 本案内の裏面には「第28回宮沢賢治研究発 表発表者と発表要旨」が掲載されています。 発表者氏名と題目のみ掲げておきます。

 石島崇男
  賢治和歌の万葉的側面 −形式上の観点から−

 後藤和彦
  宮沢賢治と国語教育

 松原尚志
  「双子の星」のモデルとなった「星」は何か?:地学的観点からの新説

 揚晴
  「ポラーノの広場」論−語りの視点から

 併せて賢治祭の情報も気になるところですが、従前の宮沢賢治記念会のウェブサイトが更新を停止してしまったので注意が必要です。 (従前の「宮沢賢治記念会」はこちら、 現在「賢治祭」の情報提供が行われているサイトはこちら(宮沢賢治記念会))

 今年の賢治祭は、9月21日(金)16時から開会し閉会は19:30です。 閉会後《賢治さんを偲ぶ座談会》が「賢治さんとの出会い」をテーマに予定されています。

 また、例年どおりであれば、9月21日(金)9時〜17時で「イギリス海岸」出現の試みが行われます。 (「岩手河川国道事務所」はこちら

8月31日(金)
 曇りのち夕方雷雨。

 激しい雷の夜です。 (珍しく30秒ぐらい停電) 今日も、用事を終えたらメール作業します。 (と不特定の方へのメッセージ)


(宮沢賢治童話村小景 2018年8月25日撮影)

 8月も今日でおしまい。 今月は、銀河と火星を求めてそれなりに動いたひと月でした。


(銀河と火星 2018年8月4日撮影)

 もう9月になるという時期、年末年始のスケジュールまでほぼ埋まりつつあります。 いろんな締切や、事前調整も多数。 (自宅の所用と仕事の所用以外で) 読書数は維持できるよう、別時間でスケジュールを組みました。

 来週は大型台風接近のニュースもあります。



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